これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。

いよいよ19日発売のウルトラジャンプにスティール・ボール・ランがお目見え。
プロローグ編は描き下ろしなのかな?
これから荒木先生に励ましのお便りを送るときは
ウルジャン編集部に送るべき・・・なんだろうな。

で、アンケートはあるの?

18巻第2話
恋人 その5

「か 花京院見ろ」
チャリオッツが言う
ドァアア----ッ
真ん中に立っているのはラヴァーズ
その足元に溶けているのは脳細胞で作ったダミー
ウジュルウジュルウジュル
「おれがさっき切ったダミーの頭を見ろ!!」
チャリオッツが指さす
ウジュルウジュルウジュルウジュル
体の外ではTVモニターを見つめるジョセフや花京院たち
ウジュルウジュルウジュル
『恋人(ラヴァーズ)』は単細胞の分裂のごとく二つに分かれてそれがまた同じものに増殖していく
「2つになっていくぞッ!」
ウジュ
ウジュウジュウジュ
「フッフッフッフッフッフッフッ」
3〜4つに増えたダミーの恋人(ラヴァーズ)の横で笑う本体
「いいか・・・世の中・・・自分というものをよく知るヤツが勝つんだ・・・イソップの話でカメはウサギとの競争に勝つがカメは自分の性格と能力をよーく知っていたんだ フッフッフッ」
笑う恋人(ラヴァーズ)
「このわたしもそーさッ!君らに致命傷を与えるようなパワーやスピードは持ってないということは私自身がよーく知っている すべてはッ
ここで急に大きな声を出す恋人(ラヴァーズ)
「おのれの弱さを認めた時に始まる」
そういう恋人(ラヴァーズ)にハイエロファントの攻撃!
「エメラルド・スプラッシュ!!」
ハイエロファントの手から出たエメラルドのようなエネルギーの塊が恋人(ラヴァーズ)にあびせられる!
グチョオオッ
それが当たって真っ二つになりちぎれ飛ぶ恋人の頭部
ベチャア
ベチャア
「あっ」
驚く一同
グニオ
頭部の肉片が動き出す
しかも両方とも
グニオオ
それらはだんだん元の恋人(ラヴァーズ)の形に膨らむ
グニオオ
あっという間に肉片が2体の恋人(ラヴァーズ)になる
「こ・・・こいつも細胞でできたダミーだ どんどん増えていく」
あせるハイエロファント
グシォグシォグシォ
目の前に5体の恋人(ラヴァーズ)
「ス・・・スタンドはひとり一体 ほ・・・本物はどこだ!?」
あせる花京院のハイエロファントたち
「ここさあーッ!!」
背後から突然恋人(ラヴァーズ)が襲い掛かってくる!
ガバアッ
「!」
驚くチャリオッツ
バギャーン
背中にハサミで攻撃を受けるチャリオッツ
「うあああああ」
本体のポルナレフが悲鳴を上げる
ブバッ
ポルナレフの背中から血が吹き出る
「エメラルド・スプラッシュ!!」
またもやハイエロファントの攻撃!
ボゴーン
ポルナレフを攻撃した恋人(ラヴァーズ)の頭部に当たる
グニグニ
しかし血管のわきから別の恋人(ラヴァーズ)が出てくる
「おしい!おしい!その隣のわたしだったな」
ボゴーン
そういう恋人(ラヴァーズ)にまたエメラルド・スプラッシュ
「ちがう」
「ちがうッ」
「やっぱりわたし!」
「わたしわたしわたしわたしわたし」
口々に10体にも増えた恋人(ラヴァーズ)がしゃべりだす
「わたあああああ〜〜〜〜〜〜〜しィィィィィィだよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜オン!!」
全員で叫ぶ恋人(ラヴァーズ)たち
ザムザムザム
攻撃を受ければ受けるほどどんどん沸いてくる
「ポルナレフッ もういいッ!スタンドをひっこめろ!わしの頭の中のためにおまえがキズつくのを見ておれん!」
外の世界で傷ついたポルナレフに向かいジョセフが叫ぶ
「ちくしょうッ!このまんまじゃあくやしくっておさまりがつかねーッ」
地面に倒れながら叫ぶポルナレフ
「スタンドをひっ込めろッ 殺されるぞッ!」
ジョセフが叫ぶ
「わからん!見分けがつかん どいつが本物だ どいつがスタンドなんだ」
混乱する花京院
「いったいどいつが!?」
「フッフッフッ 史上最弱が・・・・・・・・・・・・・・」
笑う恋人(ラヴァーズ)
「最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も恐ろしィィ マギィ------------ッ!!」
全員で叫ぶ恋人(ラヴァーズ)たち
脳内で木の枝のようにうずまく神経

「フフッフハハハ ハハハハ」
その頃本体のスティーリー・ダンは笑っていた
そこは高級アクササリー店
「なあ承太郎 見ろよこの金の腕輪」
ショーケースの中のアクセサリーを指さすスティーリー・ダン
「一流ブランドのデザインもいいが まれに無名の逸品ってやつはこういう店で出会えるものさ 喜ぶぜ〜〜〜〜〜〜〜女の子にこういうものをプレゼントするとなあ」
ガラスケースの中には二重で丸い玉飾りのついたブレスレット
ケースの上には細い空気穴が開いている
「承太郎 ガラスのスキ間があるだろ・・・・・・・そこからおまえのスタンドでそれを盗(ギ)れ!」
ドン!
承太郎を押して命令するスティーリー・ダン
だが承太郎は動かず表情も変えない
にらみあう二人
「ギ・レ・と・いってるん・だぜ ボケッ!」
スティーリー・ダンが顔を近づけて怒鳴る
「早くしろ それともなにか・・・・・このわたしがガラスをぶちやぶって盗ってもいいんだぜ・・・・・・わたしが捕まってブチのめされてもいいのか ジョセフは確実に痛みで死ぬぜ」
承太郎に催促するスティーリー・ダン
「早くやれッ 今 店の女は向こうむいてる」
顔まで隠したアラブの服装の女子店員は向こうで接客をしている
承太郎の顔
ドキューン
スタープラチナの手が出てショーケースの中の腕輪を取る
ズーッ
空気穴から腕輪を引き出すスタープラチナの手
ああ〜〜〜〜っ こいつ万引きしてますよォ-----------っ」
突然大声を出すスティーリー・ダン
唖然とする承太郎
「てめえ」
「ククックックックッ」
笑うスティーリー・ダン
「ぬあに〜〜盗人だとォ---っ」
「どいつだっ!こいつかッ!」
「この若僧の東洋人かッ!」
ドガドガ
強そうな男たちがやってくる
あせる承太郎
「おれの生まれたイナカでは盗人は手の指を切断される」
ポキポキ
そう言いながら指の関節を鳴らす男
振り返るとスティーリー・ダンが言う
「おい承太郎 素人相手にスタンドは出すんじゃないぜ」
「野郎ッ」
ドゴン
蹴られる承太郎
「ううっ」
口から血を吐く
バギッドカ!ズゴ ガギッ
殴ったり蹴ったりの袋叩きにされる承太郎
「くらえ」
「ふてえやろーだ」
バン
無抵抗で殴られる承太郎
ドボッ
口から血を吐く承太郎
「フハハハァハハハハ」
笑うスティーリー・ダン
ササッ
スティーリー・ダンは素早くショーケースに駆け寄り後ろから中に手を入れる
豪華な首飾りを盗るスティーリー・ダン

ドカーン
店の外に放り出される承太郎
「早くおれたちの国を出て行けッ このスカタンがッ」
怒鳴る男
「指は切らねーで それぐらいで勘弁してやるぜ」
ペッ
承太郎にツバを吐きかける男
地面にうつぶせに倒れている承太郎
「フッハハハ フハ フハヒハハハハ フハ」
その承太郎の後ろで笑うスティーリー・ダン
「でかsたぜ よーくやった おまえのおかげでドサクサにまぎれてもっとでかいもの手にいれたからよ」
首飾りを手にしたスティーリー・ダン
「ふ ふふふふ」
地面から起き上がりながら笑う承太郎
ムッとするスティーリー・ダン
「くく・・・くくく」
承太郎は笑い続ける
「承太郎ッ!きさま何を笑っているッ 何がおかしいッ!」
怒るスティーリー・ダン
承太郎はスティーリー・ダンの方を見る
「フッフッフッフッ いや・・・・・・楽しみの笑いさ これですごーく楽しみが倍増したってワクワクした笑いさ テメーへのお仕置きターイムが やってくる楽しみが」
薄笑いを浮かべる承太郎
ガシィ
「やろォ!!」
起き上がりかけた承太郎の背中を踏みつけて地面に這いつくばらせるスティーリー・ダン
「おまえ・・・・・なにかカン違いしてやしないか ジョ^スターのじじいはあと数十秒で死ぬ!そんな状況なんだぜ----------」
スティーリー・ダンが言う
「フフフ いいやきさまはおれたちのことをよく知らねえ」
承太郎が言う
「花京院のやつのことを知らねえ」
承太郎の言葉に逆上するスティーリー・ダン
「なあにィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

「おのれを知るという事はなかなか いい教訓だが おまえは敵を知らなすぎたようだな 勉強不足だ」
ハイエロファントが相手を指さして言う
「気がつかなかったのか!ぼくの『教皇(ハイエロファント)』はッ」
ハイエロファントグリーンの足は何時の間にかほぐれて数本の糸のようになって地面に伸びている
バン
「地面をはって根をのばすことができるッ!一体一体調べるためになッ!」
うようよといる恋人(ラヴァーズ)のダミーたちの足元に、配線されたようにはりめぐらされているハイエロファントの触手
ピカッピカ
その1本の触手が一体の恋人(ラヴァーズ)に触れて光る
「ゲッいつのまにかさわられている」
ピカァ
光る触手
「本物はッ!!」
エメラルドスプラッシュがその恋人(ラヴァーズ)めがけて飛ぶ
「きさまだッ!」
バッキィィン
脳天にエメラルドスプラッシュを受けて血を吹き出す恋人(ラヴァーズ)
「やった----------っ!!」
ジョセフとポルナレフが叫ぶ

ブバ
急に額から血を吹き出すスティーリー・ダン
「ぁあっ」
血を見て叫ぶスティーリー・ダン
「おやおやおやおや そのダメージは花京院にやられているな・・・・・残るかな おれのお仕置きの分がよ」
すました顔で帽子のツバに手をかけ承太郎が言う

《つづく》

うーむ、陰険。
今回は承太郎とスティーリー・ダンの意地悪合戦ですね。
万引きをそそのかすとみせかけて、実は承太郎が捕まって酷い目に遭う事を計画していたというスティーリー・ダン。
ちゃっかりとドサクサにまぎれて自分で泥棒しちゃってるなんてホントに邪悪な小悪党ですね。
一体どうやってコイツはスタンド能力を得たんでしょう。
生まれつき?それともエンヤ婆にスタンドを授けられたクチでしょうか
カネ次第で何でもやるし、誰を裏切っても平気みたいなこんな悪いやつを雇っても
忠誠を誓わせることなんか出来ないと思うんですけど・・・ホル・ホースといい、あんまり人材に恵まれていませんねDIO様。
エンヤ婆みたいな忠臣を殺しちゃったらダメですよ・・・まあいくら忠義でもジョセフのスタンドで無理やり秘密を暴かれる危険性があったからですが。

ところで承太郎のスタンドは第一回でも留置場であちこちから物を盗(ギ)って来たんですが
やっぱし物や壁をすり抜けられるのはスタンドだけで、盗って来た物質は隙間というか
それが通り抜けられる穴がないと持ち込めない(運び出せない)のでしょうか
どう見ても牢屋の中に並んだ健康器具なんかは鉄格子の隙間を通れない気がするんですが・・・
(それより近距離スタンドのスタプラが一体どこから運んで来れたのかなと)

あと、分裂して増えていくキショイ恋人(ラヴァーズ)ですね
「スタンドは一人一体」なんて言ってますよ。そんな法則4部じゃあなくなっちゃうんですけどね。
でもセミみたいなのがウジュルウジュルと分裂して増えて、口々に叫んだり
マギィーと唱和したりするのはカナリ嫌。うざったい。うっとおしい。
精神的にイラつく感じをよく表現していますねえホント。

で、とうとうお利口な花京院の活躍で恋人(ラヴァーズ)はシッポを捕まれたわけですね。
この手法、「灰の塔(タワーオブグレー)」のクワガタ野郎をやっつけた時の作戦に似てます。
エメラルドスプラッシュという飛び道具よりも、ジワジワと忍び寄る触手の方が使い勝手がいいみたいですね
うーん、このスタンドもやっぱキショイ。なんかただのコード状に延びる触手じゃなくってデザインがギーガー(エイリアンのデザイナー)的というか
スジとか目玉みたいなものが細かくついててデコボコしてるんですよねハイエロの触手って。
それがジワーッと広がってヒタヒタと忍び寄っていつのまにかピタッとくっついているなんてそうとうキモチ悪いです。
そういう花京院のスタンドの特性をよく知っている承太郎って一体・・・

それでは来週はたぶんスティール・ボール・ランプロローグ編のノベライズをやります
お楽しみに〜
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!

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