
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
今週はいよいよスティール・ボール・ランが読めるんですが『栄光のジョジョ』もやります。
1週間に2回のノベライズ地獄。(でも嬉しい)
19巻第1話
死神13 その5
バアーン!
上半分の見開きで描かれる遊園地
コーヒーカップの横に転がる3つの寝袋
寝ていたのは承太郎とジョセフ、ポルナレフ
3人とも目を覚まして無言で驚いている
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「!!!」
ジョセフが大きな花やキノコの生えた花壇を見ながらもっそりと起き上がって言う
「なんで?わしら遊園地なんかでバカみたいに寝袋(シェラフ)で寝とるんだ・・・・・・・?おや・・・・・・花京院のやつがおらんがどこだ?」
ガバァ
「そうだ」
飛び起きるポルナレフ
「こ・・・ここはッ!」
ハアハアハアハア
汗びっしょりになるポルナレフ
「承太郎ッ!ジョースターさんッ!気をつけろッ!お・・・・・・・思い出した・・・・・・・ここは夢の中だ・・・・・・恐ろしい・・・・・・ここは悪夢の世界なんだ!」
まだシュラフの中にいる承太郎とジョセフを尻目に遊園地を見ながらポルナレフは叫ぶ
「なあ〜〜〜〜んだ夢か・・・それじゃゴロゴロしようっと・・・・・・」
ゴロ〜〜ン
また横になるジョセフ
「おれと同じリアクションするな-------ッ!!」
ツッコむポルナレフ
「いいかッ!花京院が言っていた事は本当だッ!『BABY』『STAND』ここは敵の術中ッ!
信じられねー事だがスタンド使いはあの『赤んぼう』だッ!目が覚めると記憶が消えているところが恐ろしい・・・・・・」
ポルナレフの言葉に愕然とする承太郎とジョセフ
スースースースー
本当の承太郎たちの体はまだシュラフの中で眠っている
「ウブ」「ウブ」「ウバ」「アババ」
赤ん坊はかごから出てナベの方に這っていく
「ウババ」「ブブ」「ウビブ」
赤ん坊はなべの中のベビーフードをスプーンで不器用に食べ始める
4人とも寝入ったな!もうお前らを起こす者はいないぜ・・・・・・つまり おれの『死神13(デスサーティーン)』の世界から逃れるスベは全くないということだ・・・・・・ウケケ
「ケケ」
ムシャベチャ
口の周りにベタベタにつけながら笑う赤ん坊
いよいよ始末してやるぜッ!
「花京院をおれは気絶させちまったッ!もうすでにこの世界には来ているはずだ!花京院を探さなくては!!どこだ!花京院は!?ヤツにあやまらなくては・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
承太郎たちを置いてあたふたと駆け出すポルナレフ
「!」
承太郎がハッとする
「ポ ポルナレフ その髪型 ど・・・どうした?・・・・・・・デ・・・・・・・デッサンがくるったか?・・・・・・・・・・・・・!?」
ジョセフが困惑している
ニュッ
髪がいつものトーテムポールのように立てたヘアスタイルのまま、20センチほど上に伸び30センチ以上になっているポルナレフ
「え!?」
言われて気づくポルナレフ
ニュニュン ニュン
髪はどんどん伸びてもっとすごいことに!
「おおおおおお〜〜〜〜〜〜〜」
ニュニュンニュン
ニュニュンニュニュ
ポルナレフのおっ立ちヘアはもう1メートル以上になって伸びている
ドバン!
ついに爆発して四方にバラける髪
バシィッ
それがたまたまそこにあった2本の柱に巻きつき、仰向けに転がったまま縛り付けられてしまうポルナレフ
「うわああああッ」
「ポルナレフッ!!」
ジョセフが叫ぶ
ジャラン
承太郎の襟についた鎖が後方に伸びる
「・・・・・・・!」
気がつく承太郎
ジララ ジラララ
鎖は生き物のように動き最初はゆっくりと、そして急に承太郎の首に巻きつく
グルルン
「ううッ」
ギュシィッ
「な・・・なにィーッ」
鎖に首を絞められる承太郎
「わっ わしの義手が」
ベシベシベシベシ
手袋を破って義手が膨らんでいく
ボン!
「HOLY SHOT!!」
10〜20倍以上に膨れ上がった巨大な義手に驚きの叫びを上げるジョセフ
ドズゥーン
義手の重さで地面にはいつくばるジョセフ
「おああっ!」
「ケケケケケケケケケ----ッ」
笑う郵便ポストや花壇の花
「どうやって闘えばいいんだ!?どうやって!?こ・・・ここはねんでもありの世界なんだ!ルールとか常識なんてない・・・・・ヤツの思いどおりに動かせる世界なんだ!」
身動きの取れないポルナレフが言う
ゴゴゴゴゴ
「・・・・・・・・・・・・い・・・いや ひとつだけ ルールがあった・・・おれたちを・・・・・・」
ポルナレフが見る方向に黒い姿
ゴゴゴゴゴ
それは黒いマントのような服をまとったピエロ、死神13(デスサーティーン)の姿
死神13(デスサーティーン)の影がポルナレフたちに迫る!
ゴゴゴゴ
「切り刻んで殺すのだけは・・・・・・」
縛り付けられたポルナレフ、義手が重くて動けないジョセフ、首を絞められている承太郎
そこに大鎌を持った死神13(デスサーティーン)がやってきた!
「ヤツのスタンドが直接やるってことだ!・・・・・・」
ドン!
飛び上がる死神13(デスサーティーン)
「ラリホ〜〜〜〜〜〜」
「おおおおおっ スタープラチナッ」
スタンドを呼ぶ承太郎
「無駄だ!承太郎ッ!夢におれたちの『スタンド』はもち込めないんだッ!」
叫ぶポルナレフ
ドキュン
しかしスタープラチナは現れる!
「おおおおおおおお----ッ!!」
驚くポルナレフ
ドドドド
デンとあぐらをかくような格好でポルナレフたちの目前に現れたスタープラチナ
しかし顔がにやけている
「お・・・・・・おかしい・・・・・・スタンドが出た・・・・・」
ポルナレフは不思議がる
腕を振り上げ死神13(デスサーティーン)と向き合うスタープラチナ
クルッ
しかしスタープラチナは後ろを向く
「!」
ハッとする承太郎
「オラオラオラオラオラオラオラ」
なんとスタープラチナは承太郎の方を攻撃した
ドゴドゴドゴドゴドゴ
「うげっ」
スタープラチナのラッシュをくらって吹っ飛ぶ承太郎
ドドドーン
驚愕するジョセフの表情
「ははははははは」
笑うスタープラチナの手にフライパンが出る
ボン!
パッコォォーン
それで自分の顔を叩くスタープラチナ
パッ
フライパンを顔から離すと顔がフライパンで平坦に丸くなっていて、まるでアンパンマンのよう
「おろっ」
キョロ クルッ
スタープラチナはキョロキョロする
横を向くと頭がぺっちゃんこになっているのがわかる
「おろっ」
「・・・・・・x!!」
あまりのことに絶句する承太郎とジョセフ
「わははははははは-------ッ!!」
笑いながらぺっちゃんこの頭をグルグルと回転させるスタープラチナ
ブルブルブルルン
「ハハッ」
ボン!
スタープラチナの顔が死神13(デスサーティーン)になる
「ラリホォォ〜〜〜〜おれはにせ者だよォ〜〜〜ん!」
顔だけスタープラチナになった死神13(デスサーティーン)は今度は顔の一部をチャリオッツのよろいにする
「この圧倒的な強さ!この絶対的な恐怖 楽しいねェ〜〜〜〜っ」
バアアアア
そばにはさっきの死神13(デスサーティーン)も立っている
死神13(デスサーティーン)は言う
「『スタンド』とは精神の力(エネルギー)だ!『夢』とは無防備状態の精神!!」
汗を流しながら聞いている承太郎
タラタラ
汗だくのポルナレフ
「その無防備の精神を『死神13(デスサーティーン)』はつつみ込んでしまっているから『スタンド』は出せなくなっているのだ!!」
タラタラ
ジョセフも汗だく
スカア!!
死神13(デスサーティーン)はチャリオッツもどきになった自分の首を大鎌で刈る
しかしその首は死神13(デスサーティーン)の目をして笑っている
「もっとも 眠る前に『スタンド』を出して眠りに入れば・・・・・着ている衣服や寝袋や義手などと同じように夢の中に持ち込めたがね・・・」
それを聞いてハッとするジョセフ、承太郎、ポルナレフ
「・・・・・・・・・・・」
ズオオオ
「この『死神13(デスサーティーン)』が他のスタンドに出会うことは決してない・・・」
迫る死神13(デスサーティーン)
「そしてスタンドはスタンドでしかたおせない だから必ず勝つのはこのわたしという理由(わけ)さ・・・」
ズズズ
死神13(デスサーティーン)の肩から何か伸びる
それは花京院の法皇(ハイエロファント)の『触手』
ハイエロファント が死神13(デスサーティーン)の足元の地面から這い出てくる
しかし死神13(デスサーティーン)は気にも留めない
「フフフ さて!それでは最後に『余裕ある勝利』と『ハッピーでさわやかな気分』を象徴した叫びを発せさせてもらおうかな〜〜〜〜〜」
這い出たハイエロファント の手
「ラリ・・・・」
叫ぼうとする死神13(デスサーティーン)の首を背後から絞めるハイエロファント
グググ
「ホ・・・・・」
首を絞められて叫べない死神13(デスサーティーン)
グッ バキ・・・
「?」
汗をかきながらも何が起こっているかよくわからない様子の死神13(デスサーティーン)
「ラリホー」
ハイエロファント が死神13(デスサーティーン)の代わりに言う
バギバキ
それでも首を絞め続けられる死神13(デスサーティーン)
「ほっ」
グァーシ
バキバギ
ますます強い力で首を絞められる死神13(デスサーティーン)
「ほっ 本物の『法皇(ハイエロファント )』!こいつは本物スタンド!バ・・・・・バカなっ!この法皇(ハイエロファント )はおれの作ったにせ者じゃあねーっ」
叫ぶ死神13(デスサーティーン)
ボアン
髪の毛が直ったポルナレフ
「あっ花京院だ!」
ポルナレフがコーヒーカップを指さす
「花京院はあそこだ!」
ジョセフも指さす
ジョセフの義手も直った
バン!
コーヒーカップの中で嫣然と微笑みながら花京院が言う
「ぼくがさっき気を失った時『法皇(ハイエロファント )を出していたのを忘れたのかい?そして法皇(ハイエロファント )を地面にもぐり込ませ隠したのさ 眠りに入る前にね・・・」
ベシベシ
「うっがーッたったちゅけてェ------ッ」
死神13(デスサーティーン)の首を絞め続けるハイエロファント
「さあ お仕置きの時間だよベイビー」
花京院の瞳が厳しくなる
《つづく》
素晴らしい!花京院サイコー!!
ものすごくカッコイイです。承太郎をも軽く超えましたね花京院のクールな男前っぷりは。
承太郎なんかアンパンマンのスタープラチナ出してかっこ悪いったらありゃしない。
しかしこの花京院の活躍は、あの涙ぐましい「作戦」の成果だったと言えましょう。
思えば先回、花京院が「最後の手段だ」と赤ん坊を攻撃しようとしたのは、これをやるためだったんですね?さすがは花京院!!
とかなり舞い上がってしまいましたが良かった良かった。
あれだけポルナレフたちに誤解されまくっていた花京院がやっと信じて貰えたんですから・・・(と意味深な『・・・』)
ところで今回、一番ツボだったのは伸びたポルナレフの髪でもアンパンマンスタープラチナでもなく
ジョセフの「なあ〜〜〜〜んだ夢か・・・それじゃゴロゴロしようっと・・・・・・」から
ポルナレフの「おれと同じリアクションするな-------ッ!!」の流れですね。
面白いわこの二人。そう言えばジョセフは若いころポルナレフとそっくりでしたよね、ノー天気でカルイところとか逆上しやすいところとか。
ともかく一度経験しなきゃわからない悪夢の世界の恐ろしさ。でも3回も行った花京院だからこそ、この戦法を考え付いたというわけです。
普通1度目で殺されるんでしょうねみんな・・・やたらと起こされてラッキーでした。
夢の世界の「なんでもあり」というのは不思議なもので、本人は「これは夢だ」と自覚したら何でも出来るわけです。
昨日ちょうど友達が「夢でいつも追いかけられるんだけど飛ぶこと覚えたら逃げられるようになって良かったよ〜」とか
「こう、足を使ってバタ足みたいに跳ぶんだよね。手は方向転換に使ってさー」とか一生懸命言ってて笑いました。
それって泳いでるってことですね空中で。確かに初めて泳げた時は空を飛ぶ快感を味わえたようで、すごく気持ち良かったです。
本当に空を飛んだら水の抵抗もなくて、もっと軽やかで楽しいんだろうなあ
余談ですが万博で「死海の水」ってので泳いできました。千円で水着貸してもらえるんですよね
それで長細いプールに浮くんですがメチャ塩辛い!!
でも肩から上に沈むことは無く、すごく不思議な感じでした。手も足も動かさなくても頭も足先の水の上に出るってのは不思議な感覚です。
あれで上からみんなが見てて見世物みたいになってなきゃ良かったのに(笑)あと水が全然換えてないらしくてヌルヌルしているのも・・・
今度水を替えたら料金が倍になるそうです。体験したいならお早めにどうぞ
ともかく意のままになるなら天国のようんば夢の世界が、意のままになるのは赤ん坊の意思だけで
あとそこに迷い込んだ者たちはみんな好きに弄られるってのはひどいですね〜
個人的に言えば承太郎もナマイキだからアンパンマンみたいな顔にしてやってくれて良かったです(承太郎ファンの方ごめんなさい)
さて、次回は花京院のサド要素が爆発する期待大ですね。
いじめられた分だけキッチリとやり返す花京院のダークな部分が全開しそうです。
それでは来週もの『栄光のジョジョ」をお送りします。
『今週のジョジョ』に比べりゃ楽勝・・・でも無いけど
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!