
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
19巻第2話
死神13 その6
ブン ブン!ブーン
「グプププッ グプッ」
背中の教皇(ハイエロファント)に首を絞められながら苦しそうに大鎌を振り回す死神13(デスサーティーン)
ブン
「グエエッ は・・・はなせッ!」
メリメリメリ
死神13(デスサーティーン)の首は音をたてている
「やめろ!『死神13(デスサーティーン)』・・・完全におまえの背中の死角に入っている 大鎌で切ることはできん!それ以上無駄な抵抗をすると・・・・・」
教皇(ハイエロファント)が言う
「いくら おまえが赤んぼうでも・・・・・・・」
頭上を飛びながら戦う教皇(ハイエロファント)と死神13(デスサーティーン)を見上げながら花京院がつぶやく
「本当に首をへし折るぞ・・・・・・・・・・・・!」
フワリ
花京院は飛ぶように軽やかにコーヒーカップから飛び出す
「花京院!」
ジョセフが叫ぶ
花京院の得意げな微笑み
ダダッ
駆け寄ってくるジョセフたち
「花京院・・・わしらはきみにあやまらなくっちゃあならない」
ジョセフが言う
「おれはおまえのことを精神的に弱いヤツと疑ってしまった・・・赤んぼがスタンド使いだということを信じてやれなかった せまった危機に孤独に闘っていたんだな・・・・・・・・・・・すまない・・・・・・・」
ポルナレフがすまなそうな顔をして謝る
「いやポルナレフ 無理もないこと この夢の中にスタンドを持ち込む方法を思いついたのは君から『あて身』をくらった瞬間にひらめいたことだったんだ」
笑顔で答える花京院
「このままスタンドをひっ込めないで眠ってしまえば夢の中に持ち込めるぞってね・・・だから君のおかげでもあるんだ」
花京院は説明する
「そ・・・そうかあ〜〜な・・・なんか複雑な気持ちだなあ 面目な〜〜〜い!」
頭をかいてテレるポルナレフ
「ププププププッ グププ」
その頃赤んぼうは夜の砂漠で一人苦しんでいた
ジョセフたちはシュラフでぐっすり眠っている
お・・・おれの首を早くッ しめ落とさないのはおれが赤んぼだから手かげんしているな クケケケケ!花京院 そ・・・その性格の甘さが命とり!
汗びっしょりになりながらも赤んぼうは考えをめぐらせる
おまえらはまだ おれの『悪夢世界(ナイトメアワールド)』にいるんだぜ------っ
グオオオオオオオオオオ
遊園地の空に浮く死神13(デスサーティーン)と花京院
グオオオオ
「ム!」
花京院が何かを感じる
グオオオオオオオ
承太郎も目を見張っている
「おい・・・なんだ 雲が!」
ポルナレフが叫ぶ
「雲が・・・・・奇妙な動きで近づいてくるッ!」
ジョセフが叫ぶ
グオオ
バアアアアアアア
雲は宙に浮く死神13(デスサーティーン)と花京院を取り巻きはじめる
「な・・・なんかやばいぜ!」
ポルナレフがつぶやく
「妙なことをするんじゃあないぞ!『死神13(デスサーティーン)『」
空に向かって叫ぶ花京院
「花京院『教皇(ハイエロファント)『をやつの背中から離れさせろッ!!」
承太郎が叫ぶ
ドン
雲が突然巨大な手の形になり降りてくる
ガシィ
そしてその手は死神13(デスサーティーン)の持っている大鎌をつかむ
「なにッ!」
叫ぶ教皇(ハイエロファント)
ブン!
閃く大鎌
ドッ
手が振り回した大鎌は死神13(デスサーティーン)の胴体ごと教皇(ハイエロファント)を斬った!
ズバァ
「ブッタ切れろーッ」
上半身だけの教皇(ハイエロファント)を背中につけたまま死神13(デスサーティーン)が叫ぶ
「ば・・・ばかな!」
花京院が叫ぶ
ズズズッ
「『死神13(デスサーティーン)』のやつ・・・・・自分の胴体ごと せ・・・切断するなんて・・・・・・・・・・・・・・・・」
崩れ落ちる花京院
「花ー京ー院ーッ」
叫ぶジョセフたち
地面に落ちる切断された死神13(デスサーティーン)のマント下半分
教皇(ハイエロファント)の胴体も下半身がない
バーッ
「ラリホォーッ!!」
ビラッとマントを開くと死神13(デスサーティーン)の体には何も無い。スタンドデザインは頭部と腕だけで
体はマントを羽織っているだけで胴体は無かった
「気づかなかったか おれのスタンド『死神13(デスサーティーン)』の胴体はッ!実は空洞だったんだよお〜〜〜ん」
パサ
気持ちよさそうに言う死神13(デスサーティーン)の下に落ちたマントの切れ端
「ンキャキャキャキャキャ(はぁと)」
笑う赤んぼう
『死神13(デスサーティーン)』には胴体や足はねーんだよ!頭と腕とあとは大鎌というデザインなのさァー大バカヤローめッ!
カチッ
赤んぼうはダバコをくわえライターを取り出して火をつける
フーッ
煙を吐き出す赤んぼう
「クヒャヒャ」
笑いながら花京院のシュラフに入って寝ている姿を見る赤んぼう
どれ!花京院の胴体も寝袋(シュラフ)の中で輪切りまっぷたつになってるかな・・・・・・・
「なあ〜〜んてね(はぁと)」
スック
花京院は嫣然と笑いながら立ち上がる
「花京院!?」
驚くジョセフたち
「だっ だいじょうぶなのか!?花京院!」
ジョセフが心配して聞く
「よく見てください・・・・・・いつまでも背中にはりついているほどぼくの『教皇(ハイエロファント)』はのん気してませんよ」
「はっ!」
マントを取った頭と腕だけの死神13(デスサーティーン)
その背中から教皇(ハイエロファント)が外れたが、上半身の端っこが伸びて死神13(デスサーティーン)にくっついている
教皇(ハイエロファント)の体はほどけているように見える
ズルズル
上半身もどんどんほどけて触手となり伸びていく
その伸びて入っていく先は・・・死神13(デスサーティーン)の耳の中!
ズルズルズルズルズル
あせる死神13(デスサーティーン)
ズルズルズル
とうとう教皇(ハイエロファント)の体が頭半分を残してみんな触手となり死神13(デスサーティーン)の耳から入ってしまった
「切断されていないッ!胴体を紐状にして耳からおれの体内へ!」
バアアア
赤ん坊が耳を押さえて叫ぶ
「ヒイイウェアーアアアア」
ズルズルズル
最後は頭のてっぺんの飾りだけになっていく教皇(ハイエロファント)
「入っていくゥウウウウウウーッ」
叫ぶ死神13(デスサーティーン)
ドシューッ
とうとう全部触手になって死神13(デスサーティーン)に入ってしまった
ドーン
死神13(デスサーティーン)の口の中から覗いている教皇(ハイエロファント)の顔
「だれにもきいてないのか?『教皇(ハイエロファント)』は足からほつれさせて紐状にできるのだ だから言ったろう!『死角』にはいっているから大鎌では切れんとな!」
花京院は得意げに言いながら自分の腕をまくる
「さあ 内部から破裂されたくなかったら まず・・・この腕のキズを 今 治してもらおうか・・・・・・・夢の中はなんでもありだから傷ぐらいはなおせるだろ?」
花京院の言葉に大汗かいた笑顔で答える死神13(デスサーティーン)
「は・・・はい」
「さあ みんな!起きておきて!」
パーッ
太陽が昇り晴れ渡る砂漠の朝
花京院は一人でみんなを起こして回る
「ポルナレフ起きろ!朝食の用意ができたぞ」
「う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
目をこする承太郎
「う・・・うう・・・うう〜ん」
うなるジョセフ
「あ・・・あああ・・・頭いてーっ」
太陽を見て頭をかかえるポルナレフ
「もう朝か・・・なんか フ〜〜〜〜っすごくひどい夢をみたような気がするが」
頭をかきながらシュラフから起き上がるポルナレフ
「わしもじゃ 忘れてしまったが・・・すごく恐ろしい目に会ったような気がするッ」
ジョセフが言う
「はっ 花京院!」
朝食の鍋を火にかけて見ている花京院を指さしてポルナレフが言う
「お・・・おまえ大丈夫か?」
「なにが?」
鍋を手に聞き返す花京院
「な・・・なにがって おまえ昨晩はすごく錯乱していた!自分の腕に『BABY』『STAND』というキズを!」
ポルナレフがそう言って腕まくりしている花京院の腕を見ると・・・そこには何も無い
「あ・・・あれ キズがない・・・」
驚くポルナレフ
「さ・・・・・・・赤ちゃんのおしめを取り替えてあげよう」
花京院はそう言って赤ん坊のかごの方に行く
スッ
「あれ〜〜〜」
不思議がるポルナレフ
「赤んぼとも仲がいいみたいだし オレ夢でもみたのかな・・・」
ポルナレフは赤ん坊を抱っこしている花京院を見ながら考える
「ま いっかあ〜〜」
ツン
額をつつきながら一人で納得するポルナレフ
花京院は赤ん坊のオムツを外す
そこには見事な一本糞
赤ん坊の顔は恐怖にゆがんでいるが花京院は涼しい顔
赤ん坊は何か言いたげな顔をして口を開けるがしゃべれない
「みんな忘れている いたということさえおぼえていない『スタンド』・・・・・変わった『スタンド』だ」
花京院は静かに赤ん坊に向かって話す
「だがぼくはおぼえているぞ 夢の中に『スタンド』を持ち込んだのはぼくだけのようだな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ク・・・」
苦悩する赤ん坊の表情
「いいか・・・おまえは赤んぼだから再起不能にしたり痛めつけたりしない 近くの街まで連れていってやろう 母親がどこかにいるんだろう・・・そこへ帰るんだな」
花京院は静かな口調でスプーンを手にしながら言う
「しかし二度と我々のそばに近づくな・・・近づいたら罰を与えるぞ」
サクッ
花京院はオムツに乗ったウンコをスプーンで少し取る
「こんな風な罰をな」
花京院は右手にウンコの乗ったスプーン、左手にベビーフードの入った食器を持っている
「?・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
赤ん坊はそれを不思議な顔をしてみている
う・・・おれのうんこ?
スプーンにひとすくいされたウンコ
ポチャン
それをベビーフードの中に落とす花京院
「おっ 花京院 ベビーフードまで作ってくれとったのか!」
ジョセフがやってくる
「どれ!!昨晩は食べてくれなかったが もうハラすいとるだろーっ」
「ギグッ」
いやな予感に身震いする赤ん坊
おい まさかッ!そんなこと・・・・・・・・・・・!
あせる赤ん坊
「今度は食べるじゃろーっ」
ニコニコと笑顔で赤ん坊にベビーフードをすくったスプーンを差し出すジョセフ
「うげっ お・・・おえっ うぎぐげげげっ」
嫌がる赤ん坊
「さあおいちーでちゅよおーああ----っん」
目の前に差し出されたスプーンに必死で口を閉じて抵抗する赤ん坊
「ンンーッ」
赤ん坊は必死で顔をそむけて食べまいとする
「ププッ プグ プグウ」
「オッヤァ〜〜〜っ またしっかり口を閉じとるぞ!なにが気に入らんのかのォ〜〜〜〜〜」
ジョセフが言う
「食べ物に好き嫌いいう子は将来人間関係でも好き嫌いゆーから 幸せになれないぞォ!」
ムッとした様子のジョセフ
「むりやり食べさせよう!」
ジョセフの持ったスプーンが再び赤ん坊の口に迫る!
やめろーっォォォォォォー
涙と鼻水まで出して抵抗する赤ん坊
「ウッブウ---!!」
悪かったッ!もう近づきませんッ!大人をバカにしません だからやめさせてくれ----っ花京院さまおねがいですゥー
心の中で懇願する赤ん坊
「おいおい ジョースターさん 無理じいしたらよけいに嫌いになっちまうぜ こういう場合はだな」
ポルナレフが口を出す
「くすぐるんだよ」
コチョコチョコチョ
くすぐられて驚く赤ん坊
「ワッ」
「口を開けたスキに!」
「パクッ」
口にスプーンを突っ込まれた赤ん坊
ほ〜〜〜らおいしいだろー
「ウッガーッ!!」
赤ん坊の悲鳴が聞こえる
「チャン♪チャン♪」
ニンマリ笑う花京院
「?」
その浮かれた様子を不思議そうに見ている承太郎
TO BE CONTINUED(つづく)
まー恐ろしい花京院の一面を見ました!!
赤ん坊を懲らしめる方法というのはなかなか思いつきませんが
花京院は夕べ寝ないでこれを考えて、ニコニコと朝からベビーフードを作っていたんでしょうか
コワッ!
母乳しか飲まない時期の赤ん坊のウンコはぜんぜんイヤなニオイがしないんですが
人工栄養とか離乳食とか食べる時期の赤ん坊は、腸内に雑菌が繁殖しはじめたせいか
大人並みにニオうんですよね〜
それをあったかいベビーフードにひとかけらでも入れたら
そうとうな異臭がすると思うんですが・・・おえええええええ!!!!(想像しただけで吐き気が)
いや〜エグイわ花京院、っていうかさっすが荒木先生ったら陰険!!
先回のラストで花京院の勝ちが決まったものだと思っていたら
もう1ひねり有りましたね。
死神13(デスサーティーン)のスタンドデザインVS教皇(ハイエロファント)の能力という感じで。
だからスタプラやチャリオッツには死神13(デスサーティーン)を追い詰めることは出来なかったと思います。
ああ、なんて戦わせる能力の組み合わせが上手いんでしょうね〜
朝起きて、花京院以外がまたもや覚えていないというのも驚愕ですが
花京院にしてみれば「こんな面白いことジョースターさんに言ったらやめなさいって言われるから
ぼくだけの秘密にしておこうっと♪」って感じですね。
恐怖の赤ん坊がこんな痛快なやられかたをするなんてサイコーですよ。
ところでお母さんとかいるんですかねこの子にも。
じゃあ花京院と同じく家出中ってこと?
今度は好き嫌いの無い子に育つか、
それともこれがトラウマになってスプーンでドロドロしたものは食べられなくなってしまうか・・・
どっちにしても、あまり良い子には育たない気がします。3つ子の魂百まで!
「好き嫌いが多いと人間にも好き嫌いを言うから幸せになれないぞ」とジョセフが言ってますが
確かに人の選り好みはしない方が人に好かれる気がします。
そのためにストレスたまっちゃうことも有るかも知れないけど、人生にはなるべく多くの出会いが有った方がいいですよね。
それでは来週もの『栄光のジョジョ」をお送りします。
『今週のジョジョ』に比べりゃ楽勝・・・でも無いけど
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。