これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。


19巻第3話
審判 その1

『紅海』---
入江のある海岸から沖に出る1艘のクルーザー
バババ
ダイバーたちは口をそろえてこういう『世界で最も澄みきった美しい海』
地図にはアラビア半島を横切り紅海に入る矢印

東と西の沿岸はともに赤い砂漠なので
RED SEAと呼ばれるようになった
海を汚す都市らしい都市はなく またそそぎ込む河もないけがれなき海なのだ
ジョースターたち4人はこの限りなく青き紅海を渡ってエジプトに入ろうとしている
海面を突き進むクルーザー
海の中には色とりどりの熱帯魚
ズザアアアアアア
かじをとるジョセフと承太郎、ポルナレフ、花京院たち
しかし-----
船上の磁石を見る承太郎
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
承太郎はジョセフに聞く
「? おい じじい・・・・・おかしいな 方角が違ってるぜ・・・・・まっすぐ西へ-----エジプトに向かっているんじゃあないのか?」
その言葉にハッとする花京院とポルナレフ
「あの島に向かっているようだがッ!」
承太郎は前方の島を指差す
ドドドドド
前方には緑におおわれた小さな島
「ああ・・・そのとおりだ 理由(わけ)あって今まで黙っていたがエジプトに入る前にある人物に会うためにほんの少し寄り道をする・・・・・・・・」
ジョセフの言葉にハッとする花京院
ドドドドド
「この旅にとってものすごく大切な男なんだ・・・」
ドドドド
ジョセフは言う
「『大切な男』 あのちっぽけな島に住んでいるのか?」
ポルナレフが聞く

ニアニアニアニア
ウミネコが鳴く
ニアニアニアニア
海岸に足跡
停泊しているクルーザー
小さな島に上陸したジョースター一行
「ジョースターさん・・・・・・・」
大きなヤシの木を見上げながら花京院が言う
「ほんとに人が住んでいるのですか・・・・・?なんか小さい島だし 無人島のように思えますが・・・」
花京院に答えるジョセフ
たったひとりで住んでいる
ジョセフの表情が少し険しくなる
「インドで『彼』はわたしにそう教えてくれた」
「え?誰ですって!?『彼』ってだれですか?」
花京院が聞き返す
「なに?インドでカレー?」
その後ろでしょうもない聞き間違いをしているポルナレフ
「!」
承太郎が気配を感じる
草むらから見ている誰かの目
ギロリ
「おいおい そこの草陰から誰かがおれたちを見てるぜ」
承太郎が草むらを指差す
「え?」
ポルナレフが聞き返す
ガサガサガサ
草むらから立ち上がって逃げ出す人影
「あっ 逃げるぞッ!」
ポルナレフが叫ぶ
ハッとするジョセフ
ガサガサガサガサ
草むらを分けて逃げていく後ろ姿は・・・長い後ろ髪を1つにしばり、頭の毛もゲアバンドのようなターバンでまとめた白髪の男の姿
ガザガサガサ
耳には大きなイヤリングをしているようだ
「はっ あ・・・あのうしろ姿は・・・・・・見たことがある!」
花京院が叫ぶ
ダダーアー
草むらを抜け、小さな小屋のような家に向かって走る男
サッ
男は庭先で器のようなものを取り出す
「ホラホラ ハラがすいたのか!?マイケルにプリンス がっつくんじゃあないぞッ!ちゃんと栄養は考えて好物の貝ガラも入ってるよ!丸々太っておいしいニワトリになるんだぞ・・・ライオネル」
コッコッコッ
足元に集まるニワトリ3羽
パラパラ
それにエサをまく男
パラパラ
ダダ・・・
男の方に駆け寄るジョセフ
「何者なんだッ!」
ポルナレフが叫ぶ
「あのうしろ姿はッ!まさかッ あの男はっ!」
花京院が叫ぶが2人を制してジョセフが言う
「待て!わしが話をする みんなここにいてくれい・・・・・・」
ジョセフは男に話し掛ける
「わたしの名はジョセフ・ジョースター この3人とともにエジプトへの旅をしているものです」
ジョセフの声を背中で聞きながら男は叫ぶ
「帰れッ!話はきかんぞッ!」
ハッとする承太郎
「わ・・・わしに話しかけるのはやめろッ!このわしに誰かが会いに来るのは決まって悪い話だッ!悪い事が起こった時だけだッ!」
男は叫びながらこっちを指さす
「聞きたくない!」
「あっ」
驚くポルナレフ
「帰れッ!」
そう叫んだ男の顔は・・・白髪ではあるがあのアヴドゥル!
「アヴドゥルさんッ!」
汗びっしょりで叫ぶ花京院
「アヴドゥル・・・・・・・・・」
承太郎も驚いている
バダム
男は家に入り、扉は強く閉ざされた
「まっ まさかッ!」
叫ぶポルナレフ&花京院
暗い表情のジョセフが語りだす
「アヴドゥルの父親だ 世を捨てて孤独にこの島に住んでいる・・・今までおまえたちにも黙っていたのは もし っこへ立ち寄る事がDIOに知れたらアヴドゥルの父親の平和が乱される可能性がある その事を考えての事なのじゃ」
「父親」
花京院がつぶやく
「だが・・・息子のアヴドゥルの死を報告するのは・・・・・・・つらいことだ」
ポルナレフは目を伏せてつらそうな顔をして黙って聞いている
それを見ているジョセフ
「アヴドゥルの死は君のせいじゃあないポルナレフ」
そう言ってポルナレフの肩に手を置きなぐさめるジョセフ
ス・・・
しかしポルナレフはその手から逃れて言う
「いいや おれの責任おれはそれを背負ってるんだ・・・・・・」
ポルナレフの言葉を黙って聞いている承太郎
「あの父親もスタンド使いなのですか?」
花京院が聞く
「ああ だがどんなスタンドなのか その正体は知らない」
ジョセフが答える
「あの父親の今の態度じゃあ協力は期待できそうもないですが・・・・・・」
花京院が言う
「わしひとりにまかせてくれ 父親と話をしてみる」
ジョセフはそう言うとアヴドゥルの父親の家のほうに行く
承太郎は一人海岸の方に行ったポルナレフの後姿を見送る
ドザザザザア
夕日が沈む海岸
波音が大きく響く浜辺の石に座ってひとりたたずむポルナレフ
「妹の敵討ちだったとはいえアヴドゥルを死なせたのはこのオレだ つぐなう方法なんてねぇんだろうな・・・・・あの父親に対してよ ・・・・・・ああ・・・・・・落ち込むぜ」
ひとりごとを言うポルナレフ
キラキラ
ポルナレフの目の前の波打ち際でなにかが光っている
キラキラ
それはなにか金属で出来たもののようだ
ポルナレフの表情
ポルナレフは波打ち際まで来て砂に半分埋もれたそれを見下ろしている
ザザァーッ
キラキラ
ポルナレフはそれを拾い上げる
キラキラ
それはところどころ光ってはいるがビッシリとフジツボがくっついた古い金属でできた器
「きれいに輝いてるな・・・難破船かなにかの漂流物かな フジツボがびっしりだぜ 金属の器の様だが」
カリカリ
ポルナレフはその取っ手とフタのついた口が長い小さい急須のような金属の器を指先でひっかきフジツボを取ろうとする
カリカリ
器の横に顔のような模様
カリカリカリ
「なんか不気味な顔が彫ってあるぞ だが値打ち物っぽいな」
カリカリカリカリカリ
フジツボをこする手に力が入る
「もうちょっとこすってフジツボはがしてみよう」
バチイッ
突然その器に雷が落ちたように電気のようなものが走り光る
「なっ」
バシバシバシバシバシ
ポルナレフの手の中で光り続ける器
バシバシバシバシ
「なんだああああ!?」
叫ぶポルナレフ
ドワン
器の細長い口からなにか大きなものが飛び出した
「わっ」
思わずそれをとり落として叫ぶポルナレフ
「おああああああああ」
絶叫するポルナレフ
ブワ---ッ
なにか煙のようなものがあたりに広がる
バッ!
すばやく気を取り直して飛んで立ち上がるポルナレフ
「はっ」
キョロキョロ
ポルナレフはあたりを見回すが誰も居ない
「い」
目前には転がっている器
「いないッ!な・・・なんだったんだ今のは!」
器を見つめながら叫ぶポルナレフ
「中で圧縮され空気てつまってた空気がいきなり噴出したか!アラジンの魔法のランプじゃああるまいしよービックリするぜ」
フー
何事も無い器(ランプ?)をみてホッと息をつくポルナレフ
ドーン
しかし『ランプの魔人』はポルナレフの背後にいた!
「ゲッ」
それは大きなヨロイのような装甲をかぶったような異型のもの(スタンド?)
上半身だけしか見えないが両手に指のようなものが3本ずつついている
「3つ!」
ドドドドド
『魔人』は3本指の手を差し出して言う
「うわああああーっ」
悲鳴を上げるポルナレフ
ドドドドド
「3つだッ!願い事をいえ!」
迫ってくる魔人
「かなえてやろう!おまえの望むものを3ついえッ!!」


(つづく)

突然現れた『ランプの魔人』!!!
いきなりシュールな展開になりましたが、これは怪しすぎでしょう
あの大きなものはどう見てもスタンド・・・
ポルナレフは見えてるみたいですが、スタンドとファンタジーの見分けがつかないんでしょうか
「3つ!」とか言って願いを叶えてくれるっていうのも胡散臭いですね
敵スタンドがそんなイイコトをしてくれるもんでしょうか・・・
それともこれは、アヴドゥルのお父さんのスタンドで、ああみえても実はお父さん協力する気マンマンだったり(笑)
しかしアブドゥルのお父さんが混じるとなると、ジョセフと二人でジジイコンビ。
ただでさえムサ苦しいパーティーの平均年齢がまた上がります。
こうなりゃ花京院も日本から親呼んじゃえ!
・・・ってスタンド使いの親は必ずスタンド持ってるもんでしょうか・・・どうだったかなあ親の出てくるスタンド使いっていうと
あと広瀬康一くんとかですね。
あのママはどう見てもホリィさん以上にオットリしてるから、きっとお父さんの方がスタンド持ってるんでしょう
いやいや、コーイチくんは4部であの矢に刺されて死ぬところだったのを仗助がスタンドで治して助けたんだから
本来スタンド使いになる器じゃあなかったんじゃないかとか・・・いろいろ考えますが
今回アヴドゥルさんのお父さんはスタンド持ちみたいですね。(病気持ちみたいに・・・)
まああれだけウリ2つだったらスタンド持ってない方がおかしいか・・・お父さん、その年でそのヘアスタイルとピアス(イヤリング)は
いくらここが無人島だからって、いや、無人島だからこそ浮いています。アブナイです。
しかしまたなんで一体こんなところで一人暮らしているんでしょうねえ・・・人間嫌いみたいですが
その割にニワトリのことはずいぶん心をこめて世話しているようですねえ・・・でも食べるのか名前までつけといて!
自給自足の生活・・・こんなきれいな南の島で、ちょっとうらやましいような生活ですが
荒木先生も紅海あたりを取材して「ここに別荘欲しい!」とか思ったのかも知れませんね

さあ、ポルナレフがいまさらながら罪の意識にさいなまれていますよ
アヴドゥルの死後、けっこうずっと忘れきったみたいにノー天気だったくせに、思い出したように(実際忘れていたんだろうが)悩んじゃって
そこをこのスタンドに見透かされているのかも知れません
さあ、敵か味方か謎のスタンド!
そしてアヴドゥルのオヤジさんは心を開くのか!
戦闘はまだ起こってませんがすごく先が楽しみな展開ですね

それでは来週も『栄光のジョジョ」
をお送りします。
その次の週は『今週のジョジョ』。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!



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