
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
19巻第4話
審判 その2
扉絵でデカデカとポルナレフの前に立ちはだかる大きな『ランプの魔人』(スタンド?)
「おれの名は『カメオ』ランプから出してくれた礼をしたい」
ドガガ
ゴゴゴ
「願い事を3つ言えといっているのだ・・・・・・・」
腕を組んだまま3本の指をポルナレフに突きつけ、それは願い事を言えと迫る
「望みをかなえてやろう!」
ズン
ポルナレフを指さすカメオ
「き・・・」
ポルナレフが何か言う
「きさま 新手のスタンド使いかァ------ッ」
ズキューン
飛び出すチャリオッツ
「『銀の戦車(シルバーチャリオッツ)!』」
ボッ
チャリオッツの剣先がカメオに閃く
バキッ
バシッ バシ
カメオの3本指が剣先をはじき返す
バシッ バシ
バッキィーン
強い力ではじき戻されたチャリオッツの剣
「うおおお」
ズザザザーッ
チャリオッツと共に後方に押されてしりもちをつくポルナレフ
ビリビリ
ポルナレフの手は強い力に押されてしびれている
な・・・・・なかなか や・・・やりやがるぜッ!すごいパワーだ・・・・・・・!
「てめー そのパワーからすると本体はかなり近くにいるなッ!何者だッ!」
カメオを指さしスゴむポルナレフ
しかしカメオはひるまない
「その質問に対する答えが1番目の望みか?そんなつまらん願い事でいいのか?」
とぼけた様子のカメオに激昂するポルナレフ
「なにが『3つの願い』だッ!てめーっ このオレをすぐにでも大金持ちにできるってのか----っああーんッ!」
自分を指さし叫ぶポルナレフ
「それが『ひとつめの願い』か?」
落ち着いた様子で聞き返すカメオ
「やれるもんならやってみろッ フザケンじゃあねー スットコドッコイ!」
ポルナレフの言葉を受けるカメオ
「よかろう かなえよう」
「えっ」
おどろくポルナレフ
「Hail 2 U(ヘイル トゥー ユー)!(君に幸あれ!)」
カメオが叫ぶと同時に煙のようなものに包まれ爆発する
ドォドドーン
「うおおおっ」
ひるむポルナレフ
キョロキョロ
「な!?」
ポルナレフはあたりを見回すがカメオの姿は無い
キョロキョロ
ポルナレフの足元にさっきのランプ
「なんだ 今のは いったい------ッ!?」
ランプを拾い上げるポルナレフ
お・・・・・・・・・・追っ手の『スタンド』じゃないのか!?妙なやつだ・・・・・・・・おれを攻撃するでもなく『3つの願い』を言えだと?なんかわけがわからmmが用心しなくては・・・・・
怪しむポルナレフ
『何者かがこの島にいる・・・』今のことを一応ジョースターさんに知らせとかなくっちゃあな・・・アヴドゥルの父親に関係あることかもしれねえし
ポイッ
ランプをうしろに投げ捨てるポルナレフ
チャリチャリィーン
草むらから突然音が!
ハッとするポルナレフ
「なんだ?やけにはげしい金属音がするな」
ポルナレフは音のする方に行ってみる
草をかき分けてみると地面から何か出ている
「あっ」
叫ぶポルナレフ
それは半分地面に埋もれたカギつきの宝箱と金貨、宝石つきの豪華な短剣など
「こっ これは!」
バ!バ!
慌てて地面を掘り返すポルナレフ
「まさか!!」
バッバッ
バーン
するとザクザクと地面から出て来た金貨の山やいろんな宝飾品
「こ・・・こりゃナポレオン時代の金貨だ 厳格じゃあない 夢でもない 本物だ・・・正真正銘本物の金銀財宝だ か・・・・・」
金貨をつまんでマジマジと見つめながらつぶやくポルナレフ
「からかっているのかッ!おれをッ!」
叫ぶポルナレフ
い・・・いや・・・からかうとしたらいつの間にここにうめたんだ おれが望みを言ってから埋める時間なんぞなかったはず どうやってここへ持って来たのだ!?
「2つめの願いを言え!かなえてやろう」
ピシッ
カメオはポルナレフの頭上のヤシの木の上に居た
「はッ!」
見上げるポルナレフ
「きっ きさま 何のたくらみがあってこんな事をするッ!てめーのたくらみにおれがひっかかるか!!敵なら敵らしくおれと闘えッ!」
そのあとで小さくこう言う
「本当にこの財宝もらっちまうぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙って聞いているカメオ
「その質問に対する答えが第2の望みか?そんなつまらん願い事でいいのか?ランプからおれを出してくれた礼・・・なんでもかなうのだぞ」
ポルナレフを指さしでカメオは言う
「こ・・・この野郎〜〜〜〜〜よ・・・よお〜〜〜し そんなら このおれを・・・・・・・」
ポルナレフは考える
「マンガ家にしてみろッ」
ポルナレフの背後に広がるピーナッツ(スヌーピーの出てくるマンガ)っぽい絵
「子供のころからなりたかったんだッ!ディズニーより売れっ子のやつがいいッ みじめなヤツはヤだぞッ 『ポルナレフランド』をおっ立てるんだ」
そこまで言って急に頭をかかえるポルナレフ
「いや ちょっと待て!ちょっと待て」
考え直すポルナレフ
「やっぱりガールフレンドがいいなァ-------ッ!!」
カメオを見上げて願い事を言い直すポルナレフ
「富や名声より愛だぜッ!(力説)スゲーカワイくってこう小指と小指が赤い糸で結ばれてるって感じでフィーリングぴったしの女の子に出会いたいな」
周りに小さなハートが飛び回る
「今すぐやれるもんならやってみろッチクショーッ!」
「女の子か・・・・・いいだろう」
カメオは言う
「い いや・・・待て やっぱり ちょっと待て!」
カメオの顔アップ
ゴゴゴゴゴゴ
思いつめたようなポルナレフの表情
ゴゴゴゴゴ
「死んだ人間を生き返らすことはできるのか?」
ポルナレフが聞く
「その質問に対する答えが おまえの第2の望・・・・・・・・・・」
カメオが答えようとするのにかぶさるようにポルナレフが言う
「やかましいッ!おれの殺された妹を生き返らせてみろッ!」
妹の写真を投げつけるポルナレフ
バッ
「友人のアヴドゥルを生き返らせてみやがれッ! ヘ できるわけねーよなッ!」
「いいだろう かなえよう」
腕組みをしてカメオは言う
「なにッ!」
聞き返すポルナレフ
「だが望みを今 2ついったな ひとつずつ順番だ!まずは第2の願い 妹からだ・・・」
ボボボ
また煙に取り囲まれるカメオ
「Hail 2 U!(ヘイル トゥーユー)」
ドローン
ヤシの木の上から消えるカメオ
「まちやがれッ な・・・何者だきさまッ!何の魂胆あって!?」
ザグッ
叫ぶポルナレフの背後の草むらで物音が!
その方向を肩越しに恐る恐るうかがうポルナレフ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
シーン
物音はすぐにやむ
「な・・・なんの音だ 今聞こえた音は・・・・・・・ つ・・・土を掘り返したような・・・・・・・・・・・・・どこから聞こえたんだ」
妹の写真を拾い手に持ってポルナレフは草むらをかき分ける
ガサ!ガサガサ
草の間を行き渡る風
ソオオオオ・・・
葉をかき分ける手が震える
ボゴッボゴッ
物音にまたハッとするポルナレフ
「まっ」
ボゴッボゴボゴボゴ
「また土を掘り返す音だッ!なっ なんの音なんだッ!?」
その方向をさす指先が震えている
「ハアハアハアハアハアハアハア」
ポルナレフの荒い息遣い
「ま・・・まさかッ!」
「しくしくしくしくしくしくしくしく」
草むらから聞こえるすすり泣き
ハアハアハアハアハアハア
それを大汗をかきながら聞いているポルナレフ
「しく・・・・しくしくしく・・・・・・」
「おっ・・・女の泣き声・・・・・・・」
思い切って草むらをかき分けてそこに乗り込むポルナレフ
ガサ!
バ!
「だれだッ!そこにいるのはっ!?」
驚愕したポルナレフの表情
「こ!」
ゴゴゴゴゴ
そこにはまるでミイラが横たわっていたような人型の浅い穴が開いている
ゴゴゴゴゴ
そしてその穴から続く足跡
ザンッ
その足跡の横に踏み出すポルナレフの足
足跡はポルナレフの足よりだいぶ小さい
ハアハアハアハアハアハア
息を荒げながら穴の中に手をのばし何かを拾うポルナレフ
「これはッ!」
それは長い髪の毛の束
「か・・・髪の毛・・・・・女の髪だ 女の足あとだ」
ドーン
「ば ばかなっ」
叫ぶポルナレフ
「しくしくしくしくしく」
するとポルナレフの背後の草むらからまた女のすすり泣く声がする
ふりかえるポルナレフ
「しくしくしく」
長い髪の女が泣いている
「しくしくしくしくしくしくしくしくしくしく」
長い髪の女は後ろ向きで泣き続けている
「しくしくしくしくしくしくしくしく」
長い髪をなびかせて泣いている女
「うそだ うそ・・・だ おれの妹はフランスのおれの故郷の墓の下にいるはずだ だれだ!?おまえは・・・・・・だれなんだ?おまえは!」
ポルナレフは女に話し掛ける
ガサ!
「来な・・・・・・・いで」
姿を引っ込める女
呆然とするポルナレフ
「苦しいの まだ 完全にからだが・・・・・・できなくて」
女のか細い声と泣き声
「しくしくしく」
「その声は・・・・・・・・シェリー」
ポルナレフの両目からあふれる涙
その頃ジョセフたちは浜辺に漂着したクルーザーのところに居る
「おいポルナレフのやつはどこにいるんだ・・・・・・・・・・?」
ジョセフが言う
「もうかなりうすぐらいぞ」
花京院が言う
「まさか敵と出会ってるんじゃああるまいな」
承太郎が言う
(つづく)
ポルナレフったらなんか一人で敵と遭遇するタイプですね・・・って敵と決まってないけど。
しかし「願いを聞いてやろう」ということだけしか言わないこのカメオ、ルックスの怪しさは置いておいて
全く「ランプの魔人」と同じパターンですね。
何か「願い」について聞き返すとそれも「願い」になってしまうパターン。
本当はそういうしょうもない質問によって3つの願いは消化されてしまいがちなんですが
このカメオはそういう点でなかなか親切な「魔人」のようです。
一方コロコロと願いを変えるポルナレフは・・・彼らしい浮気っぽい考え方で
「金持ち」はかなってしまったものの、「マンガ家にしてくれ」とは・・・
荒木先生もディズニーみたいになりたいんでしょうか?ヒロヒコランドをおっ立てたいのでしょうか?
今それを想像して一瞬でめまいがしてやめました。
「DEATH 13(死神サーティーン)」の遊園地しか思いつかない・・・
しかし「みじめなやつはいやだ」と言ったポルナレフの言葉にこそ、荒木先生の心が隠されているような気がします
マンガ家は本当にピンキリです。前に「AON」というマンガがジャンプで連載されてて
次男が好きだったんでコミックスがあるんですが、そこに書かれていたあとがきが衝撃的でした。
短期連載の場合、やとったアシスタントの給料や仕事場を借りたお金なんかが回収できないうちに収入がなくなるため
多大な借金を背負ってしまうということが!
AONの作者はその借金を返すために、他のマンガ家のアシスタントをしながらも、また自分の作品を描いて投稿するということになります
ものすごく大変でしょうし、悲惨ですらあります。
そんな状況でヒット作をつかむまで描き続けなければ成功できないのです。
きっとそういう不遇の時代を荒木先生も少しですが味わったはずです。
「武装ポーカー」でデヴューしてからいろんな短編を描いていた時期から
「魔少年ビーティー」を連載するまでに1年くらいの空白期間が有りますから。
構想を練って企画を持ち込んでボツ食らったり、書き溜めたりの無収入時代があったはずです。(アシスタントはやってないらしいです)
なんか・・・切実な願いですね。ポルナレフもマンガ描いてボツ食らったりしてたりしてたら笑えますが。
そして「富や名声より愛」ですよ!
恋愛マンガを描かない荒木先生でもやっぱりロマンスを求めたりするんでしょうか・・・ってこれはポルナレフの話でしたね
結構軽薄で女好きに見えるポルナレフですが、心の底では「純愛」を求めたりしているんでしょうか
本当は「ハーレム」とか願いを言ってたりしたのがジャンプ編集部にボツ食らってたりしたんなら面白いですが。
それにしても怪しんでいたはずのポルナレフが金貨などを見たとたん、
スタンドを出すのも忘れて「願い」にハマって行ったのが面白くも恐ろしいです。
やっぱり目の前で欲望がかなえられたら、人間油断してしまうんでしょうかねえ・・・
でも花京院がこういう事になったら相手にしないで攻撃するか、仲間を呼ぶかして闘うんでしょうけど
一人で願いを言ってしまう性格のポルナレフっていうのは・・・スキがあるってのも問題ですが
長年一人で旅をしていただけに、チームプレイをしないでどうしてもはぐれて
スタンドプレイ(一人で突っ走ってしまう)してしまう傾向にあるのかも知れません
あと、妹やアヴドゥルの事は、個人的な事だったり負い目があったりして
他のメンツの前では言いにくいことだったのだと思いますね
一人でかなえてみたい願い・・・まあ「金持ち」も「恋人」も個人的と言えば個人的ですが
こういう時に「世界平和」なんて言える人間がいるでしょうか・・・いるんでしょうね中には。
地面に開いた穴から出てきてシクシクとすすり泣く女・・・どう見ても怪談話のような展開なんですが
ポルナレフは喜んで泣いているようです
さて、アヴドゥルも生き返るんでしょうか!?
それでは来週は『今週のジョジョ』ですね
お楽しみに〜!っていうか私が一番楽しみだ!。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。