
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
20巻第3話
『愚者(ザ・フール)』のイギーと『ゲブ神』のンドゥール その2
バババババババ
ヘリコプターのプロペラ音
荷物を下ろすスピードワゴン財団の男
手前で承太郎が見ている
「Mr.ジョースター それでは我々はこれで帰ります これは旅に必要な水や食料です 医療品や着がえも入っています」
スピードワゴン財団の男が言う
バババババ
「旅立つ前に尋ねたい・・・・・・わしの娘のことだが・・・・・」
バババ
ジョセフが聞く
ババババ
承太郎がハッとする
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
スピードワゴン財団の男の辛そうな表情
「ホリィの容体はどうだ?ハッキリ言ってくれたまえ・・・・・・・・・・」
ジョセフが聞くとスピードワゴン財団の男は答える
「・・・・・・はい 言いづらい事ですがあまり良いとは言えません・・・・・・・・・・・・体力の消耗がはげしく命はいぜん危険です 我々SPW(スピードワゴン)財団の医師の診断では」
ババババ
ジョセフは辛そうな顔で聞いている
「もってあと2週間」
承太郎の横顔
目元が影になっていてよく表情は見えないが険しい
アヴドゥルの顔
花京院の顔
「時間がない」
ポルナレフの顔
「ちくしょう」
「それとひとつ情報があります カイロ市内にいるDIOと思われる人物をひそかに探し調べていましたが報告によると」
スピードワゴン財団の男の言葉にハッとするジョセフ
「!」
「2日前 謎の9人の男女がDIOが潜伏しているらしい建物に集まって そしていずこかに旅立ったということです」
建物と9人のエジプト風の服を着た男女(顔は影になっている)
ゴゴゴゴゴ
建物とその前に立つ裸のDIOのシルエット
首には傷あと、肩には星アザ
「!」
「DIOと9人の男女だと?」
ジョセフが聞く
「何者かはわかりません それ以上の追跡はスタンド使いでない我々には不可能なことです 遠くから写真をとることさえ危険なのですから」
スピードワゴン財団の男が言う
「新手のスタンド使いか!」
ポルナレフが叫ぶ
「いや待て タロットカードに暗示されるスタンドは『皇帝』を除けば残すは『世界』のカード ただ一枚 この『世界』のカードがDIOのスタンドだと思ってましたが アヴドゥル?」
花京院が聞く
「わ・・・わからん ・・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしにもわからない・・・9人だと?」
悩むアヴドゥル
「DIOのやつ 自分の首が新しい肉体に まだなじんでいないらしいな・・・・・・・・・・・・DIOはプライドの高いヤツだから 決してカイロから脱出したりしない とにかく我々のカイロ入りをこばむつもりらしいな・・・・・・」
ジョセフが言う
ババババババババ
「やれやれ 残り2週間の間にあと9人か・・・・・ちょっぴり疲れるというところか・・・」
承太郎が飛んでいくヘリを尻目に言う
バババババ
ヘリはだんだん小さく見えなくなっていく
その手前に先週の最後に出て来た男の横顔
男の頭上にハエが飛んでいる
サッサッ
男は手探りで横に落ちているつえを探している
サッサッ
つえはもう少しで手の届くところにある
コン!
つえが地面につく
ババババ
カッカッ
男はつえを持ち足元の石をつついている
バババババババ
男の顔アップ
閉じられた目
どうやら目が不自由な男らしい
ブーン
男の頭上を飛ぶハエ
ブーン
耳のそばを飛ぶハエ
ブブーン
シュバ!
男は突然手を上げハエをつかもうとする
男の指先
ハエはあと1センチくらいの所を飛んでいる
ブーン
男に捕まらずに飛び回るハエ
「チッおしい フフ もうちょっとでつかまえられるんだがな 練習がたりないか・・・・・・・フフ」
男は去る
「『アスワンツエツエバエ』か・・・・・このハエのおかげでジョースターたちはこの地までDIO様を追って来たということだな・・・」
つえで地面をつつきながら歩く男
カッ
つえの先が石をはじく
ビシィッ
その石がハエに直撃
ドグァアアアア
砂漠を疾走する4駆バギー
バババババババ
運転席にジョセフ、助手席に承太郎
その後ろの座席にはイギーがひとりで寝そべり、ポルナレフたちはそのまた後ろの荷台に荷物と一種にキュウキュウに押し込められている
クッチャクッチャクッチャ
グチャ
まだガムを食べているイギー
「ジョースターさん----ッなんとかしてくれよッ!なんでこのクソッたれのワン公がシートに座っておれたちが荷台にいなきゃあなんねーんだよッせまくって腰がいてーよッ」
ポルナレフが文句をいう
クチャクチャ
クチャクチャ
ガムを噛むイギー
「好物のコーヒーガムの味がなくなるまで待つしかないな・・・・・・味がなくなったら新しいガムで荷台に来るようにさそうんじゃッ!そのスキに座るしかないな・・・・・・」
ジョセフが言う
ポルナレフがイギーに手を近づける
「ガルルルル」
イギーは威嚇してうなる
「わかったわかった落ちつけよな----ッ ちくしょう」
手を引っ込めるポルナレフ
!
ジョセフの驚いた顔
ビレーキを踏む足
ズギャアアアアアア
いきなり止まるので後輪が浮くバギー
「うわあああああああ」
「ワンアンン!」
「なっなんだァ----ッ!?」
「いきなり急ブレーキをッ!?どうしたァ-----ッ!?」
ズズウゥン
立ち上がったバギーが元に戻る
「み・・・・・見ろッ あ あれを!」
ジョセフが言う
ゴゴゴゴゴ
「こっ」
それは砂漠に墜落したヘリコプター
ヘリにはスピードワゴン財団の名前が!
「これはッ!」
「ヘリコプターだ・・・・・・・飛び去ったSPW財団のヘリコプターが砂に埋まってるぞッ」
ジョセフが叫ぶ
「これは・・・・・・」
承太郎がつぶやく
ゴゴゴゴ
窓が割れカラの運転席
シューシュー
煙を出すプロペラ
「兵器による攻撃のあとはない」
アヴドゥルが言う
「なんか そのままドスンと落ちた感じだ」
花京院が言う
「ま・・・まさかッ!」
ポルナレフが叫ぶ
「気をつけろッ 敵スタンドの攻撃の可能性が大きい!」
ジョセフが叫ぶ
「見ろ パイロットだ」
承太郎が言う
そこには機体から這い出したように仰向けに上半身を出したスピードワゴン財団の男
男は苦悩の表情を浮かべ、その手元の機体には何本もの傷跡
それはツメでかきむしったようなキズ
「死んでいるぜ ・・・見ろ指で機体をかきむしった跡がある」
承太郎が言う
「用心して近づけ 何か潜んでいるかもしれん」
ジョセフが言う
上を向いた男の顔
シィーン
その口の中には水が溜まっていて舌が中に立つように浮いている
「・・・・・・・・・・水だ」
口の中をのぞきこんで承太郎が言う
承太郎が抱き起こすと男の口から水があふれる
ガボガボ
口から出て来る水は砂漠に水溜りを作るほどの量
ガボガボガボ
ドクドクドクドク
ジャボジャボ
ピチピチ
その水溜りの中ではねる小魚
「?こんなに大量の水が・・・パイロットの口の中から・・・・・いや 肺の中からこんないたくさんの水が・・・小魚もいるぞ」
承太郎は驚愕する
「溺れ死んでいるぜ!この砂漠のど真中で・・・・・・いったい?」
承太郎の向こうであせっているジョセフがハッとする
「お・・・おい・・・もうひとりはここにいる!生きてるぞ!」
ポルナレフがもうひとりの男を抱きおこしている
ハアハアハアハアハア
男は汗をびっしょりかいて呼吸が激しい
「だいじょうぶかッ!」
「しっかりしろ!!」
いったい何があったんだッ!」
スピードワゴン財団の男の周りでみんなが叫ぶ
ブルブル
震えながら指さす男
「み・・・」
その唇からかろうじて聞き取れる言葉
「み・・・ず」
「なに!水が欲しいのか おいポルナレフその水筒をくれ」
ジョセフはポルナレフを呼ぶ
「ほら しっかりしろ水だ ゆっくり飲んで」
水を飲ませようとするジョセフ
しかし男は水筒を見て目を見開く
ガッ
「ヒィイイイイイイちがうゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜ッ 水が襲ってくるゥゥゥゥウウウウウ!!」
水筒を見て恐ろしげに叫ぶ男
ドピュッ
何かが水筒の口から飛び出す
「なにイイイイイッー!!」
叫ぶジョセフ
ガッ
それは手の形をしていて、スピードワゴン財団の男の顔をガッチリとつかむ
鼻と口をもぎ取られるほど強く掴まれ歪む男の顔
ガボォ
次の瞬間!男の顔は首ごと一瞬で水筒の中に引きずり込まれる
首の無くなった男の体
「うッ・・・!!」
そのあまりの惨状にうめく承太郎
(つづく)
エグイ!グロイ!!
一瞬でものすごい悪夢のような状況になりました。
砂漠で水!オアシスのような恵みの水でなく恐怖の水です。
それも湖とか沼で溺れるならいざ知らず、水筒の水で溺れるなんてなんと奇妙なことでしょう・・・
ってどっかでこの状況見たような。
あ、6部でケンゾーと闘った時のFFが、副腎かなんか攻撃されてわずかな水で溺れそうになる描写があったんですね。
あとコミックスのカバーの作者コメントで荒木先生がコップの水にむせて溺れそうになった経験があると書いてましたよね?
信じられない話ですが自分がそうなったらコワイと思います。人間は水の中では呼吸できませんから。
胸を攻撃され波紋の呼吸が出来なくなったジョナサンやマックィイーンのスタンドで溺れそうになったエルメェス。
ジョジョに呼吸が出来なくて苦しむ描写が多いのも先生の「溺れかけた」体験がリアリティを出しているのかもしれませんね
ジョセフたちの乗っているバギータイプの4駆ですが
まるでラジコンカーみたいなデザインですね。ラジコンが資料でしょうか・・・下から見たりする資料は入手できないでしょうしね。
ジョジョの乗り物は転がったりつぶれたり描写が大変ですね。
そして真ん中の座席にふんぞり返っているイギー。
もうスタンドではかなわないからポルナレフはイギーを力で負かすことは諦めたようです。
こんな始末に負えない犬なんか仲間にするなよマッタク・・・でも役に立つんでしょうね
もう敵スタンド使いの存在に気づいているようですし。
敵スタンド使いですが目の不自由な男のようです。
6部のジョンガリもそうですが、ハエを捕まえるということが彼の耳の良さを表現する手段に使われていますね。
そう言えばスティール・ボール・ランでのDioもハエを素手で捕まえていました。
あれは耳じゃなくて動体視力ですが・・・ジョジョにおけるハエっていろいろな使われ方しますねえ・・・死んでいる時に目にたかるとか
歯をハエに変えて本体を捜すとか。
さて、遠くから水のスタンドを操る敵スタンド使いとの攻防
カギを握るのはイギー?どうやってあのヤル気の無い犬を闘わせるのか
それが楽しみですね
それでは来週も『栄光のジョジョ』をお楽しみに
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。