これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。


20巻第4話
ドバアア
首が引きずり込まれた水筒が宙を飛ぶ
胴体が地面に倒れ込む
「て 敵スタンドだッ!」
叫んで伏せるジョセフたち
「敵スタンドが水筒の中にいるぞッ!」
血を吹き出しながら飛ぶ水筒の向こうに撃墜したヘリコプター
ドシアッ!
砂の地面に落ちる水筒
ボドボド
血を噴き出し転がる水筒
コロコロ
ドグッドグッドグッドグッドグッ
転がるのをやめても血を噴き出し続ける水筒
ドグッドグッドグッドグッドグッ
上から見た俯瞰図
右奥に墜落したヘリ、左手奥に水筒とスピードワゴン財団の男の首無し死体
その奥に花京院とポルナレフが伏せていて、残りアヴドゥル、ジョセフ、承太郎は手前のバギーのあたりに伏せている
「くっ くそっ!」
ジョセフが言う
「スピードワゴン財団の人間は無関係なのに襲いおってッ!アヴドゥル どんなスタンドか見たか!?」
「見えたのは『手』だけでした。しかし まだ水筒の中にいます!出ていった所は見ていません」
ジョセフに答えるアヴドゥル
「何者なんだ・・・DIOの所に9人の男女が集まったということだが・・・そのうちのひとりが攻撃して来たのか?しかしタロットに象徴されるカードの残りは『世界』のカードただ一枚なのだが・・・・・・」
アヴドゥルは悩む
「承太郎!敵の本体を探せッ」
ジョセフに言われるまでもなく双眼鏡を覗き込んでいる承太郎
「今 探しているぜ だが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
カシャ!
双眼鏡の中の風景は一面の砂漠
カシャ!
違う方向もやはり一面の砂漠
バギーの車輪のあとだけが残っている
「今回も視界の中には敵本体は見えないな・・・『太陽(サン)』の時のようにまぬけな鏡にも注意して探したが・・・・・・どうやら敵はかなり遠くから操作しているようだ スタンドも小型だし」
承太郎の背後にアヴドゥルとジョセフ
ドグッドグッドグッ
その向こうにまだ血が出ている水筒と死体
「ポルナレフ 水筒を攻撃しろ」
花京院が言う
ポルナレフがふりむく
ドグッドグッドグッドグッ
水筒から流れ出る血
ドグッドグッドグッ
水筒の口アップ
「お・・・おれが・・・?・・・・・か・・・い・・・今のあの小さい水筒の中にパイロットの頭が全部まるまるひきずり込まれたんだぜ・・・つまりあれに穴をあけるということは ゴクリ・・・いやだぜ!花京院 オメーの方が近いぜ おまえがエメラルドスプラッシュくらわしてやりゃあいいじゃねーか」
ポルナレフはビビりながら言う
ドグッドグッ
血の流れ続ける水筒
「ぼくだっていやだ!」
花京院はキッパリ言う
「自分がいやなものをひとにやらせるなッ!どおーゆー性格してんだてめーッ」
泣きそうな顔で怒るポルナレフ
それをすました顔で見ている花京院
ジワ・・・
その時砂の上に水滴が現れる
ジワワ
水滴はだんだん大きくなる
ジュワワワ
「!」
「?」
すぐそばの砂の上に出来た水たまりに驚く二人
「!?」
ジョセフの顔色が変わる
ジュゴワワ
花京院のすぐそばに出来た水溜りの水はまるで棒のように立ち上がる
グオオオオ
それは握った拳のような形になる
グオオオオ
拳が開く
ギャアアーアッ
花京院の目前で水で出来た手のひらが開く
「こ・・・・・・これはッ!」
花京院が叫ぶ
シャッ!
ドピュキィ!
一瞬で花京院の顔面、両目に縦に傷が入る
バッ
目から血を吹き出し転がる花京院
ポチャン
手は水の中に引っ込む
「アッ」
ポルナレフが叫ぶ
「かっ!花京院!」
ポルナレフが叫ぶ
「水だッ!」
「もうすでに水筒からは外に出ていたんだッ!血といっしょにッ!」
「『スタンド』が水筒の中に潜んでいたのではなくて!『水』がスタンドなのだッ!」
叫ぶジョセフたち
ドドドドドドドド
「花京院がやられたッ!うああああっ かッ!花京院が目を--ッ」
花京院を起こそうとしながらポルナレフが叫ぶ
「ポルナレフッ!パニックになるんじゃあないッ!『戦車(チャリオッツ)』を出して身を守れッ!」
ジョセフがポルナレフたちに向かって叫ぶ
ジュワッジワッ
ポルナレフは自分の手の下の砂地が濡れてきたのに気づく
ジュワオオ
また小さな水柱がポルナレフの手元に立つ
「うっ」
ゴゴゴゴ
手の形が出来る
「やばい・・・・・・ポルナレフもやられる・・・」
承太郎がつぶやく
ガッキィィン
ポルナレフの顔面を狙ってロックオンする手と固まったままそれを凝視しているポルナレフ
ピピピピ
その時、首だけになったの方で急に何か鳴る
ピピピ
それは腕時計
ピピピピ
時計は14時をあらわしている
クルッ
急に向きを変える水の手
驚いたポルナレフ
ボッゴオン
腕はものすごい速さでその手首を切断する
「?」
驚くポルナレフ
「!?」
驚くジョセフの横顔
「!?」
驚く承太郎の横顔
「!?」
驚くアヴドゥルの横顔
ジュワワワワ
その切断した手首のあたりに伸びてくる水の手
花京院を抱き上げながら驚いた様子でじっと見ているポルナレフ
「い・・・いったいなんだ・・・パイロットの死体を攻撃したぞ!」
ジョセフが叫ぶ
「いやちがう 死体ではない 時計だ・・・・時計のアラームを攻撃したんだ」
承太郎が答える
「音だ 音で探知して攻撃しているんだ!」
アヴドゥルが叫ぶ
ポタポタ
花京院の目から血が流れ落ちる
ポタポタ
砂に落ちる血
クルッ
向きを変える水の手
「やばい ポルナレフ 今度こそ襲ってくるぞッ!車まで走れッ!」
ジョセフが叫ぶ
ドザザ!
砂の上を花京院を抱えて走るポルナレフ
シュッゴオオオ
ポルナレフの足元に迫る水
グバオッ
「はっ」
後ろから迫る水に気づくポルナレフ
「早いッ!」
「早く ポルナレフッ!」
「早くッ!」
車の上から呼ぶジョセフたち
「う」
ドドドドドドドド
必死で花京院を抱えて走るポルナレフ
足元の砂が水によって湧き上がる
ドドドドド
「うおおおおおおおおおお―――ッ!」
必死の形相のポルナレフ
シャッ
キラリと閃いて水がポルナレフの足を襲う
ズバァッ
ふくらはぎの裏を切られて出血するポルナレフ
「うあああああああ!!切られたッ!」
ドギューン
その時、ジョセフのハーミットパープルのイバラが二人を捕まえて勢い良く車に引き上げた
「引きあげろッ!」
手を上げ落ちてくる二人を受け止めようとするアヴドゥル
ズオーッ
車の下まで迫る水スタンド
ブワワワ
しかし水が引くようにそのまま砂に消える
バアァアァアァ
上から見たバギー
5人はその上に乗っている
「地・・・地面にしみ込んだ」
アヴドゥルが下を見て言う
「敵は音を探知して動くわけだから我々に姿を見せないで土の中を自由に移動できる 地面から我々が気づく前に背後からでも足の裏からでも攻撃が可能!しかも本体は遠くにいることができる」
ジョセフが言う
「か・・・花京院はどうだ?ハァハァハァ」
ポルナレフが息をきらして聞く
「まずい・・・失明の危険がある 車を出そう 早く医者の所へ連れていかねば・・・・・・・・・・・」
承太郎が心配そうに言う

ジョセフたちの車から
4km西
砂漠の真ん中に誰かが座っている
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
それは大きな布で背を覆い日を避けているさっきの男
男はつえを持っている
そしてそのつえの先端は地面について、もう一方の持ち手は男の耳元にある
ゴゴゴゴゴゴゴ
「全員車の上にのったか やつらめ・・・・・・どうやらこのンドゥールが音で探知していることに気づいたようだな・・・・・フフフ・・・・・・・気づいたところでどうなるわけでもないが・・・・・・・フフフ」
ンドゥールは笑う
「ぐ-----っ ぐうーっフゴーッフゴーッ」
後部座席でイビキをかいて寝ているイギー
ガー
グオー
ガー
鼻水を垂らしたみにくい寝顔
ピクッ
目を開けるイギー
クン
鼻を鳴らすイギー
スス・・・
シートを登るイギー
ガグンン
突然砂の中から水が出てバギーのタイヤの1つがドロにめり込み、車体が傾いた
ボショアァ!
砂から大量の水が溢れあっと言う間にバギーの後ろの車輪はドロに飲み込まれ車体は棒立ちになる
「なにィーッ!!」
垂直になった車体に必死になってしがみつくジョセフたち
「タイヤが水の中に!や・・・やばい・・・・・・・だめだ ひきずり込まれる!」
承太郎が叫ぶ
ストッ
イギーは一瞬早く車から飛び降りていた
「む・・・この足音 犬だ・・・犬め・・・おれの攻撃の前に車を出た!やはりあの犬・・・なかなかやっかいだぞ」
いまいましそうな表情をするンドゥール


(つづく)


いつになく承太郎の表情が必死で叫んだりもしていますが、やっぱり花京院がやられたことがショックなのでしょうか。
花京院、両目を切られたシーンがすごいです。
「アンダルシアの犬」という短編映画があるんですが、それの中でカミソリで見開いた目を真横にシカッと切るシーンがあるんですよね。
それ思い出してしまうような白目の切れ具合です。黒目部分が切れるよりは痛くないんでしょうが。
水でありながらこの切れ味!溺れさせるとか水筒に引きずり込むだけのスタンドじゃあないようです。
水は不定形で汎用性がありそうなのでどう襲われるかわからないだけに怖いですね。

ここに至るまでの花京院とポルナレフの会話が後世に残るほど秀逸です。
自分がいやなものをひとにやらせるなッ!どおーゆー性格してんだてめーッ」
この時のポルナレフの取り乱したような怒り方と花京院の「そんなの当たり前じゃん」と言うような冷めた視線の対比がなんとも絶妙。
性格的に真逆ですねこの二人。年令差があるのに完全にポルナレフが格下です。
だけど花京院が攻撃で負傷したら(当たり前と言えば当たり前ですが)あの重そうな体を抱えてけなげに逃げるポルナレフ。
これが逆ならポルナレフを置いて逃げたかも知れません花京院。(ひどい)
いや、助けるとは思いますが走りながら「あとで恩を売ってやろう」とか考えてそうです。(もっとひどい)

イギーはバカ犬全開で寝コケていたのに危険を察知して逃げましたね。
何でニオイでわかるんでしょうか・・・水のニオイがしたのか?
犬や猫や鳥や魚にも、予知能力があるようですが、どこで何を察知することが出来るんでしょうねえ・・・第6感ってヤツ?
私はよく電話が鳴る直前にハッとするとか、目覚ましが鳴る直前に起きるとかあるんですが
神戸の地震の時は自然に目が覚めた直後に揺れましたねえ。たぶん微妙な予震があったんでしょうが
1秒前に起きたところで危険度にはあまり変わりが無いような。

次回、ンドゥールがイギーをどうするかが楽しみです。
っていうか砂の上に平気で立ってますしねえイギー。いざとなれば自分のスタンドも砂だから防御できるのかも。
負傷した花京院をかばいつつ、逃げるか?闘うか?誰が?
直接攻撃型のポルナレフとか承太郎は水相手には苦戦しそうです。4kmも離れているしな・・・やっぱイギーがカギ?

それでは来
週はやっと『今月のジョジョ』です。お楽しみに
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!



ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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