これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。


20巻第5話
『愚者(ザ・フール)』のイギーと『ゲブ神』のンドゥール その4の巻

「四本足の着地の音・・・・・・・犬め!・・・・・」
ゴゴゴゴゴゴ
いまいましげに叫ぶンドゥール
「どうやら あの犬の鼻・・・で我がスタンドの攻撃に気づいたらしい このンドゥールが西方約4kmにいる・・・ということもわかっているにちがいない・・・・・・どうするか・・・・・あの犬を先に始末するか!」
ンドゥールは考える
砂の上であくびをするイギー
そしてイギーは眠ってしまう
「う うおおっ」
「す・・・すべり落ちるぞッ!」
「もっと車のうしろの方へ移動しろッ!」
バギーは先端の方が水スタンドが作った砂の中の水溜りに飲み込まれ棒立ちになっている
ジョセフたちはバギの後ろにしがみついて砂に足を付けない様頑張っている
それが見えるところでのうのうと寝ているイギー
ドドドドドドド
「フフフ・・・いや・・・犬はほっておこう ジョースターたちはあの犬を手なずけていないようだし 寝ているだけの犬なら害はない・・・・・ジョースターどもは今・・・犬どころではないしな・・・フフフ・・・・・・心おきなく!」
そうつぶやいてンドゥールは攻撃を始める
スカッスカッ
水スタンドによってバギーの前輪が切断されタイヤが転がる
ボーン
タイヤにスタンドが当たりスッパリ切れてパンクする
「な・・・なんて切れ味じゃッ!前輪を切断しやが・・・」
ジョセフが叫びかけたその時!
グググググ
急に車体が傾きだす
「前輪が軽くなったので今度はうしろがさがるぞッ! こ・・・こういうことか やばいッ!みんなつかまれッ!」
あせるジョセフ
ゴォッ
ドドドドドーン
「うわあああああ----------ッ!!」
急に傾いた車につかまっていられず振り落とされたジョセフたち
ドーン
着地する車
「しっ」
ドサドサドサァ
「しまったああああッ!」
ジョセフたちはみんな砂の上に落ちてしまった
スースー
寝息を立てるイギー
アヴドゥルの表情
「!」
アヴドゥルが何かに気づく
ジュワジュワ
車のところに湧いていた水が引いて行く
ジュワジュワ
水は砂のなかに吸い込まれるように消える
『水が沈んだ みんな動くなッ!』
アヴドゥルが声を出さずに伝える

テレパシー?スタンドでの会話?

『物音を』
ジョセフの横顔
承太郎の表情
『たてるんじゃあない・・・』
ポルナレフの表情
ゴゴゴゴゴゴゴ
みんな自分の落ちた場所から身動きできない
ゴゴゴゴゴ
ンドゥールの表情
「フフ・・・物音を殺してもいまさら遅い・・・・・・・それぞれ落ちた位置はわかっておるのだ」
ゴゴゴゴ
サクッ
砂の上に落ちる輪
「ン!」
ハッとするンドゥール
アヴドゥルが腕から腕輪を外している
それを持って投げるアヴドゥル
ヒョイヒョイ
サク!サクッサクッサクッ
順番に砂の上に落ちて音を立てる輪
ンドゥールのつえ
その先端を耳につけて音を聞くンドゥール
「4歩・・・5歩・・・・ぬき足さし足で歩いているな・・・聞こえる聞こえる」
ンドゥールがつぶやく
『チッ!チッ』
指を立てアヴドゥルが心の中でつぶやく
『さあこれで歩いたように聞こえたろう・・・水のスタンドめ・・・『移動した位置』を襲ってこい・・・襲って姿を見せた所を我が『魔術師の赤(マジシャンズレッド)』の炎で蒸発させてくれる』
アヴドゥルはンドゥールの攻撃を待つ

息をのむジョセフ
ゴゴ
じっと様子をうかがう承太郎
ゴゴゴ
ポルナレフも固唾をのむ
ゴゴゴ
アヴドゥルと砂に落ちた輪
その一番向こうの輪の下に水が現れる
ジワッ
『来たッ!今だッ!』
アヴドゥルがマジシャンズ・レッドを出す
「!」
ンドゥールはハッとする
「待てよ・・・こいつ・・・なぜ5歩だけ歩いたのか・・・・・・なぜそれから動かないのか?」
『魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)!』
ガオオン
マジシャンズ・レッドが拳を出して攻撃する
ドシューッ
しかし水スタンドは逆にアヴドゥルの方に向かってきた
ゴッ!
「なにイッ!?」
叫ぶアヴドゥル
ドバァッ
クロスカウンターのように刺し違えたマジシャンズ・レッドと水スタンド
みんなが静止したアヴドゥルを見ている
「ア・・・アヴドゥル・・・・!」
ジョセフが叫ぶ
パチ
との時イギーが目覚める
「・・・・・・・・・・・・何者だ・・・・・」
アヴドゥルがつぶやく
パクリ
アヴドゥルの首にパックリと開いた大きな傷
「つ・・・つよい」
ドッババーッ
首から血を噴き出すアヴドゥル
「アヴドゥル----ッ」
ジジューッ
一方ンドゥールも腕に小さなヤケドを負った
ズ!
座った姿から少しだけ姿勢を崩すンドゥール
「フ-----ッ なかなか小細工を考えるじゃないか・・・これからは もっと注意深く 音を聞かねば・・・今のは輪のような形の物を投げたようだな そしてこの火傷・・・今の葉アヴドゥルだな。。。倒したぞ・・・」
ンドゥール言う
ボッ
倒れたアヴドゥルの側の砂から水スタンドが出て来る
「ぬう・・・・」
アヴドゥルは仰向けに倒れたまま動けない
グアァァア
「とどめだアヴドゥル!」
水スタンドは手の形になりアヴドゥルに迫る
「アッアヴドゥルッ-------ッ!!」
ポルナレフが叫ぶ
ザザアッ
砂の上を駆け出す足
「あッ!」
ジョセフとポルナレフが叫ぶ
それは承太郎だった
バーン
「じょ・・・承太郎!」
ポルナレフが叫ぶ
「バ・・・バカなことをッ!承太郎が走り出した な・・・なんてことを!」
あせるジョセフ
「ム・・・今度はまちがいなく走る者がいるぞ・・・・・・どこへ走る気だ・・・まわりは砂漠なのに・・・・・・・歩幅の間隔からすると身長190・・・195か・・・・・・・ジョースターではない・・・走り方が若い・・・・・・承太郎だな・・・・・承太郎のやつどこへ行く・・・・・・・・・・?」
砂につけたステッキの先を耳に当て音を聞くンドゥール
クル!
ズズズズ
水スタンドはアヴドゥルを襲うのをやめて引き返す
ズズ ズズズズ
砂の上をゆっくりと回れ右する水スタンド
ボッ
そして水スタンドは砂に潜った
「あっ もぐった!水が承太郎をおいかけはじめたッ!アヴドゥルはこれ以上攻撃されずにすんだが お・・・おいつかれるぞッ!」
ジョセフが叫ぶ
「一番手ごわいスタンドは承太郎のスタープラチナと聞く こいつを始末すればDIO様もさぞかし喜んでくれるだろう・・・・・・・DIO様のために全身全霊をささげて承太郎を倒してくれるッ!」
ンドゥールが心の中でつぶやく
ドドドド
力強く走る承太郎
イギーがいる

「ヒ!」
イギーがハッと身構える
しかし次の瞬間、承太郎はイギーの首根っこをつかむ
ガシィ!
「ム!今・・・承太郎のやつ なにかを砂の上から拾ったぞ・・・・なんだ・・・あの位置にあった物は・・・・・・・なんだったか・・・・?」
ンドゥールか考え込む
ピク!
ンドゥールの表情が変わる
「いや 物ではないッ」
あせるンドゥール
「『犬』だッ!承太郎『犬』をッ!感づいたかッ!」
ドドドドドドドド
イギーをつかんだまま走る承太郎
「グゲゲ」
イギーは舌を出して苦しがる
「やれやれ きさま・・・車が攻撃される前に外に脱出したな・・・・・・臭いでわかったな 敵がどこからくるのかをよ・・・・・・・」
走りながらイギーに言う承太郎
ドドドドドド
ゲゲッ
首をつかまれ苦しそうにうめくイギー
ピタリ!
承太郎は突然足を止める
ズアアアアアアア
砂の上に立つ承太郎に水スタンドが迫る
「ああ 立ち止まるな承太郎 走れ!なにをしている」
ジョセフが叫ぶ
「さあてと 協力してもらうぜイギ-----よ どこから襲ってくる・・・教えろ!イギーてめーも死ぬぜ!ガムはやらねーがなあ」
イギーを砂に押し付けて脅す承太郎
「ウ・・・・・・・・」
苦しそうにうめくイギー
「アウウウゥゥウゥウウウ」
イギーが鳴く
ドッバアァァアアアン
突如現れたイギーのスタンド『愚者(ザ・フール)』
しかし今回はコウモリのような翼をつけて宙に浮いている
「ガシッ」
愚者(ザ・フール)はイギーを前足にはさんで承太郎から奪う
『イ イギー こいつ空中に浮く琴もできるのか』
心の中で驚く承太郎
『のがすか!』
ダ!
承太郎はジャンプして愚者(ザ・フール)につかまる
「アギャギィ-----ッ!!」
承太郎につかまられて悲鳴をあげる愚者(ザ・フール)
ブァサササアアアア
宙に浮いている愚者(ザ・フール)と承太郎
シュ!
その下を水スタンドがかすめる
「な・・・なんだ ジャンプしたあと・・・足音が消えたぞ・・・・・どこにも着地していない バカな・・・いったい!? !?」
あせるンドゥール


(つづく)


承太郎の作戦!
スタンド能力が最強なだけではなく、あの2部で知略を尽くした切れ者のジョセフさえ何がなんだかわからないほどの戦術を考え付く承太郎。
アヴドゥルまでも負傷(しかも重症)してしまった今、彼だけが頼りです。つか、ジョセフ情けな過ぎ!
あの2部での冴えた頭脳&全身の鍛え上げた筋肉と運動能力は今は無く、ひたすら孫の身を案じるしかない情け無いジイサンになっちまってますよー!!あー不甲斐ない!
でもまあ、きっとジョセフは自分にピンチが訪れないと真価を発揮できないタイプなんだということにしておきましょう。

アヴドゥルは結構冷静に策略を考えていました。
腕輪を使ったのはとっさにしてはいい考えですが5歩しか無いとは・・・せめてあと1方の腕輪も合わせて10歩くらい歩いてたら、水スタンドとのクロスカウンター勝負に負けなかったと思うのですが。
ともかくあなどれませんンドゥールのスタンド能力では無くこの耳のよさ。なんせ4kmも離れているのですよ・・・噴上裕也がスタンドを得たと同時に鼻も良くなったと同じ効果でしょうかねえ・・・まあ元々耳は良かったとは思いますが。
これだけ離れているところに居るわけですから、なまじ目が見えるよりもこの耳の能力のほうが有用で手ごわいということです。
いや〜よくこんなに凄い敵を考え付くもんですね荒木先生。スゲー!(何を今更)

というわけで対アヴドゥル戦では一本取ったンドゥール、こんどはイギーと承太郎二人をいっぺんに相手にします。
「ずるいよ!」と言うのはナシですね。一人で戦いに来た貴方が悪い。
なんで敵スタンド使いは一人ずつ来るんでしょうか・・・ってハングドマンはホルホースと来たけど。
でも原則的にスタンドバトルは1対1ですよね。イギーを無理やり戦わせながらの承太郎の戦法っていうのは珍しいと思います。
ここでイギーは承太郎に服従するのか?二人(というか1人と一匹)に、一緒に闘ったことによる友情は芽生えるのか?
そういう意味でこの先が楽しみですね。まあ主人公だから勝つに決まってますけどね。

ンドゥールのモノローグで「DIO様のために全身全霊で倒す」とかいうのが何か今までの敵と違ってます。
金で雇われてるとか、DIOの能力に脅されていう事を聞いているのとは違うようです。
いよいよ舘も近くなって、4天王っぽい、主のために身も心もささげた忠臣という感じのキャラが出て来たんでしょうか?
そしてそれは、今まで以上に手ごわいという事です。
身内のホリィを助けるために闘うジョセフたちも必死ですが
敬愛するDIOのために死ぬのも怖くないというような刺客は簡単には倒せない気がします。
きっと「刺し違えても倒す」くらいの気構えでやって来ているんでしょうから。
エンヤ婆もDIOの秘密は死んでも話さなかったですしね・・・この手の敵は倒したとしても得るところは無いに等しいでしょう。

それでは来
週も『栄光のジョジョ』です。お楽しみに
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!



ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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