これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。


20巻第9話 『クヌム神』のオインゴ 『トト神』のボインゴ その2

カーン

喫茶店の店内にフライパンの音が鳴り響く
変装(変顔)したオインゴがカウンター内に居た店員(店長?)を殴って気絶させた
店内には誰も居ない
頭から血を流し倒れる店長
ズズーッ
そのまま店の奥に店長は引きずられていく
足を持って引っ張り込んだのは弟のボインゴ
わきの下に挟んでいた本をパラパラとめくる
パラパラパラ
本にはさっき読んだマンガが浮かんでいる
『MAXIM』という店の店内
時計は4時10分前
戸棚やテーブルクロスのかかったテーブル
座っているジョセフ、承太郎、ポルナレフ
『毒入りの紅茶を飲んでしまいました ゴクッ』
毒薬マークをバックに紅茶を飲む3人
『兄のオインゴが紅茶にコロリと死ぬ毒をもったからです。バンザァーイ』
両手を挙げて喜ぶオインゴ
その次のコマはまだワクができかかっているだけ
「たしかにこの店 このテーブルで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ペロ
指をなめるオインゴ
「ウクッ クックッ やつらは毒入りの紅茶を飲むッ!」
オインゴが言う
「ぼ ぼ・・・ぼくの『スタンド』『書物の神トト』の予言は必ずあたる」
ボインゴが言う
「ウケッ ウケッ ウケコッ ウコケ ウコケ」
顔をゆがめニワトリのように鳴きだすボインゴ
「ウヒャホ コケ コケ コケ ケケケケ ケケコケコ」
しかしそれはボインゴの笑い声だった
「・・・・・・・・・・・・・」
黙ってボインゴを見ているオインゴ

「アヴドゥルの首のキズは幸運にも急所をはずれていたので明日にでも退院できるらしいが花京院は重傷だ 失明するかも知れん」
ジョセフが言う
「心配だぜ」
タバコをくわえたポルナレフが言う
「残念だが・・・この旅・・・花京院はリタイヤせざるをえないかもな・・・・・」
承太郎が言う
「おい たくさんカフェがあるぞ ひさしぶりの町だ・・・なんか飲み物でも飲みながら休もう」
ポルナレフが言う
「いいな・・・どの店にする?」
ジョセフが聞く
タバコを手に持ったポルナレフ
ピン!
手にもったタバコを火のついたまま指先ではじくポルナレフ
タバコは飛んで地面に落ちる
トン
そして倒れる
パタン
「オレのタバコはあの店をえらんだぜ」
コロコロコロ
タバコは転がり火のついたほうをMAXIMという店に向けた
「いらっしゃい」
店内に入りテーブルにすわる3人にカウンターの中から声をかけるのは変装したオインゴだった
3人の背後に立つオインゴ
ゴゴゴゴ
「なにを・・・・・・・注文なさいますか?」
不気味な表情で注文を聞くオインゴ
「そうだな 紅茶がいいな」
ポルナレフが言う
「・・・・・・・・・・・」
黙っているジョセフ
「同じだ」
承太郎が言う
「はい」
返事するオインゴ
「紅茶を・・・・・3つですね」
背を向けるオインゴ
「いや 紅茶やコーヒーはやめたほうがいいな・・・・」
ジョセフが言う
ピクッ
オインゴの顔がひきつる
「え?なんですってジョースターさん」
ポルナレフが聞く
「いいか・・・・・ここは敵地エジプトだ・・・今まで以上にどこに敵が隠れていていつ敵が襲ってくるかわからんぞ・・・・・」
ジョセフが言う
ゴゴゴゴゴゴゴ
後ろを向いたままのオインゴ
柱の影から見ているボインゴ
「飛行機事故を用心するように 今まで以上に『毒』にも用心したほうがいい」
ジョセフは強い口調で言う
「これからはビン入りやカン入りだけを飲むようにするんじゃ」
ジョセフは後ろを向いているオインゴに向かって言う
「おい・・・・・紅茶をとり消してコーラにするよ そこの冷蔵庫の中の右から3番目と4番目と5番目のコーラを栓をぬかずにもって来てくれ」
ドキィ
振り向くオインゴ
「コーラァア!?」
オインゴが叫ぶ
「そうだ どうかしたか?」
承太郎が聞く
本から顔を上げるボインゴ
ページには『毒入りの紅茶を飲んでしまいました ゴク!』のコマ
「は・・・はい コーラですね コーラ3本ですね」
動揺しながらも返事するオインゴ
「そうだ 栓はテーブルでぬくからいいぞ それに右から3番目と4番目と5番目のコーラを指定する」
もう一度言うジョセフ
『紅茶をコーラに変えやがったッ!せ・・・栓をぬかないコーラじゃあ毒は入れられねーッ!弟のスタンド『トト』の予言が間違ったか!?い・・・いや弟のマンガは絶対に正確だ・・・し・・・信じろ!弟を信じろ!兄のおれが信じて運命に対して努力しなくてはやつらに勝てねえぜ!』
コーラを手に思いを巡らせるオインゴ
「おい!主人!ちょっとこのコーラぜんぜん冷えてねーぜ なんだこの店!なまぬるいコーラ出すのか!金は払わねーぜ バカヤロー!!」
向こうのテーブルの客が激怒している
それに気づく承太郎たち
「・・・・・・・」
黙って振り向くオインゴ
「おい待て!コーラ冷えてないのか?」
ジョセフがオインゴに聞く
「え 冷蔵庫がこわれちまってましたァ・・・・・」
申し訳なさそうに頭をかくオインゴ
「なあジョースターさん すこし神経質すぎるぜたとえば仮にあの主人が敵だとして おれたちに毒をもろうと・・・・・しているとしよう!」
タバコをくわえながらポルナレフが話し出す
オインゴは背中で聞いている
「おれたちが どうしてこの店に入るとわかる? この町にはこんなにたくさんの店があるのに選んだのはこのオレだ 一軒しかないならともかく 何軒もあるぜ」
外を手で指し示すポルナレフ
「用心に越したことはないと言ってるだけだ」
ジョセフは主張する
「そんなにこだわるなら店を変えようぜ!向かい側の店にうつろうぜ」
そう言ってポルナレフは立ち上がる
ガタガタ
席を立つジョセフたち
「火事だあ-----」
火を吹く近所の店
メラメラ
「おれの店が燃えてしまうだあ------っ うわああ--------誰かが道にすてたタバコの火がゴミに燃えうつったんだァ------」
誰かが叫んでいる
メラメラメラ
火が高く燃え上がっているのを見ているポルナレフの横顔
ポルナレフはタバコをくわえている
「おい主人 やっぱりはじめのとおり紅茶3つでいいや」
ジョセフが言う
ポルナレフは火事を見て呆然としたまま
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無言のオインゴ
「・・・・・・・・・・・・・・か・・・・・・・・・勝った」
ニヤリと笑うボインゴ
テーブルに3セットの紅茶が出揃う
「しかし タバコをゴミのところに捨てるなんて悪いヤツもいたもんだぜ」
ポルナレフはそう言って紅茶を口に持っていく
唇に紅茶のカップがあたる
承太郎もジョセフもそれぞれ紅茶を口に運ぶ
『飲むぞ・・・飲むぞ・・・』
横目で見ているオインゴ
『の・・・の・・・飲め・・・・・飲・・・め・・・・・グ・・・ググ グィッと飲みこめ』
柱の影から覗くボインゴ
『飲んだッ!』
口にふくまれる紅茶
「きゃあ この犬が!あたしのケーキをッ!」
女性客が悲鳴を上げる
ガシャァ
女性客と連れの男のテーブルから何かが飛び出す
こぼれる飲み物
「だれだ 犬を店の中につれこんだのはァ!」
他の客が怒鳴る
ブーッ
一斉に口の中の紅茶を吹き出すジョセフたち
「イギィ〜〜〜〜〜〜〜」
3人で口を揃えて言う
「やれやれ」
承太郎が言う
「やつを忘れてた」
ジョセフが言う
「この犬!おい出してくれ---ッ」
連れの男がイギーを追う
ガシャーン
皿をぶつける女性客
「だれの犬よ たしのケーキ食べられちゃったわ」
ガシャン
「アウ アウ」
口の周りにクリームをつけてイギーが逃げ回る
汗をかいてじっと見ているオインゴ
黙っているボインゴ
ドドドド
「待てェ!このクソ犬-----ッ」
イギーを追いかけてジョセフたちは行ってしまう
「くっ くっ くっそぉー」
カラになったテーブルに手をつくオインゴとそばに立つボインゴ
「口にまでふくんだのにッ!」
悔しそうにオインゴが叫ぶ
「チクショーッ このあとの予言はどうなるんだッ!」
ボインゴの本の中には『でも犬がじゃまをしたので飲み込みはしなかったのです』『チクショー』というマンガが出来ている
「ま・・・まだ 出てい ない で・・・でも 予言に間違いはなかった・・・・・・・『トト』はすぐ近い未来までしか・・・・・わからない・・・・・・・」
きまり悪そうな顔をするボインゴ
「今度こそ!今度こそ次の予言で必ず殺すのだッ!」
バン
悔しそうに叫ぶオインゴ
『あの犬め チクショー 失敗だァ! あと一歩だったのに オインゴ兄とボインゴ弟はものすごくくやしがりました』
腕を上下させて悔しがるオインゴとボインゴのマンガ
『でも すぐに気をとりなおすと』
普通に戻る二人
『オインゴとボインゴは 3人と1匹のあとを追います』
スタコラスタコラ
歩き出す二人
『あとを追ってる途中 関係ないけど本能的に とてもムカつく顔の男とすれちがいます 兄弟は こーゆータイプの顔は大キライ!』
メガネをかけた長髪の男が現れる
『男はぜんぜん悪くないけど 意味もなく殴ってやると!』
ボグ
オインゴが男を殴る
「ブゲエ!」
男の顔にめりこむオインゴの拳
男のメガネが割れて真っ二つになる
『そのムカつく顔の男は大アワテ!大金の入ったサイフを落としていきました』
飛んで逃げる男と道に落ちているサイフ
『ワーイ 大モーケ!兄弟は本当ラッキー』
お金を手に入れ喜ぶ兄弟
「ム!」
兄弟の前に本当にメガネの男が現れる
額が広く黒髪のワンレン長髪で『宅八郎(リンク先注意:音が出ます)』そっくりの男
「おれ ああゆータイプの顔をみるとスゲームカつくんだよな 前世でなにかあったんだろーな 本能だな この気持ちはよ」
男の顔を見てオインゴが言う
「ちょうど 機げんが悪い所にあらわれやがって 急に頭にきたぜ 殴ってやる」
ボグオッ
思い切り男を殴るオインゴ
「プゲェ?」
何がなんだかわからない男
「? ? ヒイイイイイイ」
ヒー
男はサイフを落として悲鳴を上げて逃げていく
「ワハハ バカだね やろーサイフを落として行きやがったぜ こんない入ってやがった!」
「も・・・もうけたね おニイちゃん グヒヒ グヒヒ グヒ」
本を開いて笑うボインゴ
『再び ジョースターたちを追います』
追う兄弟のマンガ
『ジョースターたち3人は自動車にのってアヴドゥルと花京院のいる病院に向かいます』
バギーに乗り込み病院に向かうジョセフたち
『オインゴ兄がその車にオレンジにみせかけた爆弾をしかけていました』
ニコニコ
オインゴが爆弾の入ったオレンジをしかけている
ドバーッ
『承太郎はふっ飛ばされます 顔がまっぷたつ 血を流してリタイヤだァーッ』
顔が割れて血を噴き出す承太郎のマンガ
「こっ こ こんなに予言がはっきりと!」
ボインゴが笑う
「やったァ-----ッ」
オインゴが叫ぶ




(つづく)


無残!と言ってもトト神スタンドのコミカルなマンガの中の話ですが。
どうでしょうねえ・・・もしこのマンガが「北斗の拳」みたいなリアルな絵、もしくは楳図かずおのマンガのようにおどろおどろしい絵柄だったら
とてもこんなユーモラスな雰囲気の話では無くなりますが・・・
(楳図かずおはあの絵でギャグマンガを描いているところがすごい。まるで自分で自分のパロディをしてるみたいです。)
ともかく、恐ろしい暗殺計画だというのに、この章はこのトト絵のおかげでずいぶんと明るく楽しい雰囲気の話になっています。

しかし宅八郎・・・荒木先生とは「お友達」なのでいいんでしょうが、そっくり過ぎですよこのムカつき加減が本当に。
先生も宅八郎とお酒を飲んで歓談したりしながらも「あーホントにムカつくなこの顔。友達だけど殴ってみたいな〜・・・ああホントに殴ってしまいそうだ・・・」とか
ガマンをしながら見ていたりするんでしょうかねえ。
それとも宅さん自身が「ボクってムカつく顔してるでしょ?よく街で何もしてないのに腹いせに殴られたりするんですよね〜」とか言ってたとか。

このトト神、予言が当たるとは言っても、先まで読まないと「と思ったらXXでした〜」的な失敗も有りそうですね。
承太郎はそこんところで救われるかも。
しかし、予言が100%当たるからその通りに行動するっていうのは・・・ラクなんだかどうなんだか。
オレンジ型の爆弾と言われて「ハイハイ」とすぐ作れちゃったらすごいですよねオインゴ。
私が前回このコーナーで「なんでこの二人はDIOの手下になったんでしょうね」と書いたら
トヨさんが「それはトト神に『DIOの手下になる』と書いてあったからですよ」と言ってました。なーるほどね。
もう自分の意思とか正義とか悪とかまるで関係なしに、この二人の行動はトト神によって操られているんですね。そりゃ怖い。
「このミッションに失敗してDIOに八つ裂きにされる」と有ってもそれに従うから逃げることも出来ないってことですか!?

あとコワイのはポルナレフの火付きタバコ。最近JTの広告で「歩きタバコは危ない」とか「吸殻はゴミとして残る」とかやってますが
火の付いたタバコを平気で車の窓から投げ捨てる人って居るんですよね。信じられない。
道路の真ん中で長いことくすぶっているタバコの吸いガラなんか見かけることがあるんですが、
近所の火事も間違いなくポルナレフがさっき道の真ん中でカフェを選ぶ時に投げたタバコが原因でしょう。
自分が投げたものが火事の元になるって気が付いていないのが何より怖いです。
4部で道端の犬のフンの事を書いたりと、荒木先生は町の美化と安全にも注意を払えと呼びかけているんですね。

さて、100%当たる予言で承太郎のリタイヤを知って上機嫌の二人。あとは実行のみですが
承太郎はどうやってこのピンチを逃れられるというんでしょう?またイギーが出てくる?
でもマンガで顔がまっぷたつになって血が出てますよ・・・半分に割れても自分でピタッとくっつける1部のディオならいざしらず。

それでは来
週も『栄光のジョジョ』をやります。お楽しみに
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!



ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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