これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。





21巻第7話 『アヌビス神』 その6の巻
扉絵はチャリオッツにアヌビス神で刺された承太郎
腹部に半分に折れた刀が刺さっている
ゴゴゴゴゴゴ
口から血を出している承太郎と呆然としているスタープラチナ
グググ
めり込む刀
それをかろうじて指先で抑えているスタープラチナの手
「フフフフ つかんでも止めることも抜くこともできんぞ!」
バァーン
ポルナレフとちゃの背後でアヌビス神が言う
「この妖刀・・・おまえの『スタープラチナ』の力はすでに憶えうわまわっているのだ・・・このまま押し込んでやる・・・・・・!」
ガハッ
「お・・・・・・押し込むのか・・・・・・」
血を吐きながら言う承太郎
「ああ!そうだよ!押し込むともッ!DIO様が喜ぶぜーッ」
嬉しそうに叫ぶアヌビス神
「や やめろ・・・ こ・・・これ以上押し込むのはやめろ 死・・・死んじまうゾ」
承太郎は朦朧とした様子で言う
「やめるかーッ 内臓をバラバラにィ--------」
叫ぶアヌビス神
ハアーッ
口から血を吐きながら掛け声をかけるスタープラチナ
「ブチまけてくれるぜ----ッ」
チャリオッツが承太郎に襲いかかる
ドドドド
「オラアッ」
叫び声と共に左の拳で横から刀を打って折るスタープラチナ
バゴォ
「オラァ」
スタープラチナの叫び
アヌビス神の驚いた顔
バギャ
今度は右の拳で刀を折る
バゴッ
今度は左
「なっ なにィ-----ッ おっ折られるッ!刀を押しているからどんどん折り取られていってしまうッ!ひっ・・・・・・・ひっ込めなくてはッ!」
バゴバゴバゴバゴバゴバゴ
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
バゴバゴバゴバゴバゴ
左右からのラッシュでどんどん刀を折っていくスタープラチナ
「ヒェーッ!やめてくれ〜〜」
悲鳴を上げるチャリオッツ(アヌビス神)
ドバァッ
とうとう刀の刃を柄の所まで折ってしまったスタープラチナ
「ところで バラバラにブチまけるとかいってたな?」
聞き耳をたてるようなポーズのスタープラチナと承太郎
「オラァ」
バゴォ
とうとう柄の部分までも粉々に砕いてしまったスタープラチナ
ンババーン
粉砕した刀と消えるアヌビス神のヴィジョン
バラバラバラバラ
落ちてくるアヌビス神のかけら
「まさにそのとおりだ だから押し込むと死んじまうといったんだ 刀も止まっていたから ねらいがつけやすかったぜ」
承太郎が言う
ズボッ
承太郎の腹に突き刺さっていた部分の刀がポロリと落ちる
ボドッ
ガグッ
ヒザをつく承太郎
白目をむくポルナレフ
ドサ!
ポルナレフも地面に倒れる
「しかし 強敵だった・・・今のおれの最後の連打は 全身全霊をふりしぼったものだが・・・ヤツにこれを憶えられないうちに倒せてよかったぜ」
ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア
呼吸が激しい承太郎
「初めてだ こんなに疲れるとは・・・ は・・・早くじじいとアヴドゥルに落ち会おう」
さっきの場所に落ちたままの刀の先
「うう ど・・・・・どうしたんだ おれ・・・・・」
ポルナレフが目を覚ます
「ハ!ま・・・まさか妖刀にあやつられてたんではッ!」
あせって起き上がるポルナレフ
「ああ・・・しかし もう終わったぜ」
承太郎が答える
「ポルナレフ じじいを呼んで来てくれ 疲れて歩けん・・・・・・・」
承太郎はヒザをついて座ったままポルナレフに言う
キラッ
少し離れてきらめいている刀に承太郎たちは気づいていない
キラッキラッ
呼びかけるように輝く刀
「ン?」
鼻をたらし棒付き飴をなめている子供が何かに気づく
「?」
それはキラキラ光る刀
「お!光ってる・・・・・・ぞ」
子供は飴をなめながらつぶやく
割れたガラスの中で光っている刀の先
それを拾って手に持つ子供
ドギャーン
子供の後姿
刀から何かの気配が出ている
ゆっくりと振り向く子供
だ----------っ
目つきが悪くなって口から出た飴の棒を上下させている
ピロピロピロ
プッ
飴を吐き出す子供
「・・・・・・・・・・・・・憶えたぜ・・・・・・・・」
ポト
飴は地面に落ちる
「この『アヌビス神』の本体は500年前 この剣を作った刀鍛冶・・・そのスタンドだけが生きている」
子供の背後でアヌビス神が言う
「つまり 本体のいないスタンド・・・・・・DIO様が博物館の倉庫の暗闇からひっぱり出してくれた・・・・」
アヌビス神は興奮したように自分の正体を叫び続ける
「DIO様のスタンド『世界(ワールド)21』はあまりにも強く おれには とてもかなわぬスタンド だから忠誠を誓った・・・・・・・承太郎 てめえを絶っ・・・・・・・・・対にぶっ殺すッ」
ピキィイイーン
刀の先を持ってポーズをとる子供
「貴様のパワーは記憶した!!最速のスピードッ!こいつは見きれまいッ!背中につき刺してやるッ!」
ゴゴゴ
大きくふりかぶって向こうせ背中を向けてヒザをついている承太郎に向かって刀の先を投げようとする子供
グバオッ
「くたばれ承太郎ォーッ!!」
ヒョイ
「アギ」
パク
突然イギーがやって来て子供の足元に落ちていた飴に食いつく
ガン
子供はイギーにつまずく
「にゃにィーっ!!」
バランスを失い手元が狂う子供
ドヒユウーッ
刀は一直線に荒い息を吐いている承太郎の頭上をかすめ向こうの方に飛んでいく
「ハアハアハアハア」
承太郎は気づかない
「しまったーっハズレたぁーッ 犬につまずいたァーっ なんで犬が出て来るんだァーっ!!」
グォォォン
空を切って飛びながら叫ぶアヌビス神
「おっ イギーじゃねーか なんだ!?こいつアメなんかくってんのか!拾い食いなんかしやがってイヤシイ犬だぜ!」
ポルナレフがイギーに気づいて言う
「グガガ」
口いっぱいに大きなアメをほおばっているイギー
「ゲエーッ あ・・・あの河はッ!」
ハァアン
高いところを飛んでいる刀の先
下には大河が見える
「ナイル河だァ----ッ」
ナイル河の様子
岸には誰も居ないが水面には船が浮いている
「あああ!ま・・・まさか!うそだろお---っ このままだと河に飛び込んじまうぜ----っ 河底に落ちたら!おれは もうおしまいだッ!サビちまうッ!誰か止めてくれーッ ヒェーッ!!」
ギャーン
犬のように鳴き叫ぶアヌビス神
「あっ!」
叫ぶアヌビス神
「壁だ!やったッ!この軌道だと あの壁にあたって止まるぜ!ラッキーッ」
川べりの石の壁が目の前に!
スカ!
しかし刀は壁を通り抜けてしまう
「ニャニイ-----ッ しまった!あんまりアワてていたので カベを通り抜ける能力をうっかり使ってしまった!」
叫ぶアヌビス神
「落ちる!!ウウウウウ ヒイイイイイイーッ」
グオオオオ
もう目前まで河が迫る!
ザバァーッ
すると川岸に上がってきた一艘の船!
「うわあお----っ やった 船があらわれたッ! このままだと船の船体に当たるッ!助かったッ!」
喜ぶアヌビス神
「船に突き刺さってくれれば!船頭が・・・・・・おれを不思議がって抜こうとするだろうッ!そしたら心をのっとってやる!!」
クルクルと回転しながら船に近づく刀
「船頭の心をのっとって 承太郎に反撃開始だーっ」
と、叫びながら船体に近づく刀の前にいきなり現れたのは牛!
ドス!
刀は牛の尻に突き刺さってしまう!
牛の驚いた目
バォオオオーッ
ものすごい声を上げて鳴く牛
「ゲーッ牛がのっていた---ッ」
叫ぶアヌビス神
驚く船頭
「なにィ---ッ ま・・・まて待て!あばれるなッ!」
ガズッ ドゴドゴ ガッバン ドゴッ
牛は苦しまぎれに甲板で大暴れをする
「落ちつけーっこの牛ィィーっ」
船のマストに頭を打ち付ける牛
「そ・・・そうだ!牛の心を乗っ取ってやるッ!」
ひらめいた刀
バギバギバギバギ
しかし牛が暴れたために船は揺れて壊れて水に沈んでいく
「ギャーッ 心を乗っとるのが・・・間にあわねーっ」
「おいみろよ あそこの牛 やけに荒れてるぜ」
ポルナレフが遠くの船の様子に気づいて指をさし承太郎に言う
「やれやれ 他人の牛よりも 早くオレの手当てをたのむぜポルナレフ」
承太郎が言う
「アググ・・・・・・」
アメを食べているイギー
ドボォーン
牛が水に落ちる
プッ
その拍子に尻から刀が抜ける
「ヒエエエエエエ!!」
悲鳴を上げながら水底に沈んでいく刀の先
「助けてくれーっ」
ブクブクブクブク
どんどん水の底に沈む刀の先
ゴボゴボゴボ トン
とうとう川底に落ちた刀
「ヒィーッ」
悲鳴を上げるアヌビス神
「お・・・おい魚ども ちょっと こっちへ来な ちょいとおれの体にさわってみてくれ」
水の中を行く魚に話しかけるアヌビス神
プイッ
魚は目もくれない
「あ・・・待って!どこへ行くの・・・・・・? おっ そこのカニさん お願いだ おれを河岸まで連れてってくれっ」
川底を行くカニに声をかけるアヌビス神
「おいしいえさをあげるよ いくらでも」
大小のカニが歩いていく
「まっ まて 見捨てないでカニさん!2・・・3日でサビてしまうんだ たっ・・・・・・・助けてくれーっ」
シャカシャカシャカ
避けるように行ってしまうカニたち
「見捨てないでーッ ヒィィィィィィ 孤独だよーっ」
コポ・・・
ひとりぼっちで叫ぶアヌビス神
アヌビス神 リタイヤ

「さて・・・次はルクソールだな 旅をつづけよう」
帽子をかぶるジョセフ
承太郎、アヴドゥル、ポルナレフ、イギーと背景にエジプトの地図
アスワンからナイル河を下流に行くとコム・オンボがありエドフがあり、ルクソールに行く
そしてはるか河口、ずっと北の方にカイロが有る


(つづく)


やっと決着しましたね〜
今回もシーソーゲームの応酬で勝ったり負けたりを繰り返し
とっても読み応えがある話でした。
半分に折れ、そして根元が粉々になってもまだスタンド能力が残っているアヌビス神のスタンド。
生まれたのは500年前というのも驚きです。いったいどういうしぶとい・・・いえ、すごい生命力を持っているんでしょうか・・・
しかし最後はやっぱり河の底。いろんなチャンスが有ったのに結局水に沈んでしまうとはやっぱり運の無いヤツでしたね。
それにしてもDIO様、博物館で刀を見つけたとは、いろいろ出歩いて勉強したりしてるんですね。
そう言えばプッチ神父と6部で「ルーブル美術館」の話もしていましたが
DIO様はルーブルに行ったことが有るんでしょうか・・・
吸血鬼は太陽に弱いから夜しか行動できないとか・・・なんやかんや言ってもアメリカまで行くことが出来たんですから
きっとDIO様はスタンド使いをスカウトに世界中を行脚していたのでは無いでしょうか。
じゃあなんでジョセフたちをエジプトまで引き寄せたかと言いますと
やっぱしホームで待ち受ける方が戦法的に有利だからなんでしょうねえ。
タロットのスタンド使いだけじゃなく、エジプト九栄神のカテゴリーまで作って地盤を固めるDIO様。
この先も手ごわい相手が待っていそうです。

今回の戦法は承太郎の頭脳、スタープラチナのパワーやテクニックと言うよりは
火事場のクソ力(ぢから)というようなムリヤリな作戦でした。
あの承太郎が精も根も尽き果てて、ポルナレフに「こっちの手当てを早く」とせっつくほどですからよっぽどダメージが有ったんでしょう。
回復スタンドが居ないチームは大変です。せめてゾンビ馬の糸や、ミジンコ詰めてくれる仲間でも居れば・・・いやほとんど気休めですかね?
やっぱり満身創痍のボロボロ状態で突き進んでいくのが勇気の証だと思います。
1部や2部で主人公たちが流した血は美しかったなあ・・・
まあ4部5部はジョルノや仗助の能力あってこその戦い方が出来たんですが。

あとオイシイやつですねイギー。
オインゴボインゴの時といい、知らない間にいい仕事をしているこの犬。
本人(犬)には人間を助けてやろうなんて気持ちは微塵も無いみたいなんですが
まったく敵からノーマークなだけにとってもいいプレイをしてくれますね。偶然ですが。

それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
来週は木曜に『今月のジョジョ』をやります。お楽しみに!

アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!



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というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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