これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。



『バステト女神』のマライヤ その2
「・・・・・・・・・・・・・」
ジョセフとアヴドゥルが寝ているホテルの一室
真上から見た図
ジョセフはまだ寝ているがアヴドゥルは起きてベッドの脇に立っている
「ジョースターさん起きてください ポルナレフのやつが早く朝メシを食いに行こうと騒いでいます」
背を向けて寝ているジョセフに開け放った窓ぎわに居るアヴドゥルが声をかける
ジョセフは目を開けているが起き上がってはいない
アヴドゥルのいる窓の下に承太郎とポルナレフ
下から怒鳴っているポルナレフ
「早く起こせアヴドゥル! 普通年寄りってのは朝が早いもんだがなーっ 5分で降りてくるように伝えろ---っ」
「くっそお---っ 口の悪い野郎じゃ すぐ降りてくといってくれ・・・ チッ!わしの時計・・・止まっていたのか・・・」
寝転がったまま懐中時計を取り出して見ているジョセフ
「はい・・・フフフフ しかしジョースターさん ご年齢のわりにはスゴイ寝相ですね」
アヴドゥルが言う
「180度回転してますよ 南向いて寝たのに 北まくらになってるなんて・・・・・・」
ジョセフの足元にベッドの枕もとの背もたれがある
「お若い証拠ですかな?ハハハハ」
ガチャッ
「先に下 降りてます」
そう言って笑いながら扉を開けて出て行くアヴドゥル
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
起き上がりかけるジョセフ
ジョセフは下を見る
「なにかが変だ・・・・・・・・・・・・なにか 昨日の夕方から妙じゃのお・・・」
キリキリキリ
義手がきしむ
「ギ手の調子もよくないし・・・・・・・・・・・・」
ヒョイ
ジョセフは窓際に立ち下に居るポルナレフたちを見下ろす
ガシャン
突然ジョセフの後で大きな音
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
振り向くとジョセフの背中に車つきイスがくっついて来ている
「? ?」
不思議そうにそれを見ているジョセフ
スッ
片手で背中のイスを向こうに置く
コッコッ
そしてドアの方に歩いていくジョセフ
シャーッ
さっきよけた車つきイスが動く
ガン!
またジョセフのお尻にぶつかるイス
「ゲッ」
振り向くジョセフ
「!?」
お尻にくっついたイスを見て言う
「な・・・なんだ!?このイス!?ひとりで滑って動くぞ!」
ゴォン
その時ジョセフの後頭部に何かが当たる
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
それはドアについていた帽子かけがドアが開いてジョセフの頭に当たって来たのだった
グッ グッ
ドアとイスを手で押さえ体から放すジョセフ
「このホテルの部屋  ひょっとして全体的にカタむいとるのかァ-----?ひとり一泊200ドルもする部屋なのに・・・・イスが動き出すなんて相当安普請(やすぶしん)よのォ〜」
汗をかきながらジョセフはそう言い部屋の外に出る
バダム!
ホテルの廊下の向こうの方から女の子が2人楽しそうに話しながら歩いてくる
213号室の前で目の前を通り過ぎる若い女の子たちを目を細めて見ているジョセフ
それから目線をそらすジョセフ
女の子のスカートにはすそに金属製の飾りボタンが付いている
グン!
突然ボタンが宙に浮く
バアアアアアアァ
ボタンが一斉に浮いたせいで女の子のスカートはめくれ上がってパンツが丸見え
ジョセフはそれに気づいていない
「きゃああああ ナニサラスンジャッ!コノ変態じじいッ!」
ものすごい形相でジョセフに怒鳴る女の子
「? え? え?」
ジョセフは何のことかわからない
ボゴォッ
ジョセフの顔面に女の子のグゥのパンチ
バタバタバタバタ
そして走り去ってしまう女の子たち
ブッ
「???な・・・なにか・・・わ・・・わけがわからん」
口から血を吐きながら言うジョセフ
ヨタヨタ
すると今度は年をとったご婦人がカサとバッグを持ってよちよちと歩いてくる
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ジョセフは彼女の方を見る
フラフラフラ
よぼよぼのそのご婦人は千鳥足でジョセフの横を通り過ぎようとする
フラフラフラ
彼女のスカートにも金属製のボタンがズラッと付いている
フラッ
ボタンが動く
バァアアアア
スカートがジョセフの方に浮き上がり長いズロース(下ばき)があらわになる
「あ・・・? ?」
困惑するジョセフ
頬に手を当て驚いた顔をするご婦人
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ご婦人はジョセフの顔を下から見上げている
ジョセフはあせっている
「あ〜〜〜〜ら ズイブン情熱的ではげしいアプローチの仕方をするお人ね ウフフフ」
ウットリとしたような目つきのご婦人
「あ・た・し・ご・の・み・の・お・か・た・
ニュニュ
口を尖らせて投げキスをするご婦人
チュッ
「OH MY GOOOooooD」
叫んで逃げ出すジョセフ
ドヒャァァァ
「やっぱりおかしいッ! なにかおかしいッ!昨日の夕方からなにか変だッ!」
叫びながら走るジョセフ
目の前にレストランで使うフォークやナイフ満載のワゴン
バラバラバラバラ
フォークやナイフが浮き上がる
ドヒャアーッ
一斉にジョセフめがけて飛んでくるフォークやナイフ
「なにィーッ」
間一髪左手でよけるジョセフ
しかし食器はジョセフに義手にくっつく
ガシャアァーン
「こ・・・これはッ!」
自分の義手の金属製食器を見てジョセフはつぶやく
「く・・・・・・くっついている ひょっ・・・・・・・ひょっとして て・・・・・・・鉄製のものがくっついて来る・・・・・ わ・・・わしの体にスティールが飛んでひっついてしまう!」
カタカタカタタカ
鳴る食器
「ま・・・・・・まさか わしの体は!」
カタカタカタカタカタカタ
ワゴンの食器も鳴っている
ギャン
ナイフが動く
「うおおおお----ッ わしの体はッ!」
叫んで逃げるジョセフ
ドッヒャァ----ッ
ジョセフめがけて飛んでくるナイフやフォーク
「磁石になっているのかァーッ」
ドドドド
ギャン
ナイフの鋭い刃先
クルッ
曲がり角を急に曲がるジョセフ
ナイフ・フォークは曲がりきれない
ドスドスドスドス
壁に刺さる食器
しかし2つは曲がってジョセフの背中に刺さる
ザグ---ッ
ブスブス
「ゲーッ」
ジョセフはエスカレーターで降りながら叫ぶ
「いてーっ」
ゴオンゴオンゴオンゴオン
「こ・・・この磁気は! あ・・・新手のスタンドか! しかし なぜだ・・・なぜ『スタンド』が見えない!『スタンド』が見えないのに ナイフやフォークが飛ぶ理由は!?」
ジョセフは思い巡らせる
「・・・・・・・・・・・・ま・・・・・・・まさかッ!この磁気は 昨日の岩についてたコンセントでの感電か・・・・・・・・・」
記憶の中のコンセント
「原因かッ!」
ゴオン ゴオン
グググ
ジョセフの足元も鉄製のエスカレーター
「ううっ」
ジョセフはくっついてしまった足をエスカレーターから外そうと座ったままにじり降りてくる
グッ グッ グググ
「時間とともに!」
一生懸命に足をエスカレーターから引き剥がそうと苦戦するジョセフ
が、踏ん張っている手までエスカレーター側面にくっついてしまい、もう片方の手でそれを引き剥がす
ブルッ ブルブル
痙攣している手
「時間とともに!だ・・・だんだん」
グッ
やっとの思いで手を引き剥がす
「磁気が強くなってきているッ!」
必死に自分の右手を左手で押さえるジョセフ
ゴオンゴオンゴオン
エスカレーターのすぐ下にはフード付きの服を着たミニスカートの女が立っている
スカートから飾りのチェーンが垂れ下がる
チャラチャラチャラ
スカートの縁を縫うようにして下がっているチェーン
「!!」
ジョセフがそれに気づく
ヒュンヒュン
飛んでくるチェーン
ピタアアアァァッ
ジョセフの手にくっつくチェーン
ギャラララララ
そしてチェーンのもう一方の端はエスカレーターのタラップの隙間に入り中に引き込まれる
ガギィィイイ
両手をぐるぐる巻きに縛られた形でエスカレーターに引き寄せられるジョセフ
「なにィーっ」
ガシイイン
しかもチェーンはジョセフの首をも一周巻いている
首を締められるジョセフ
「うおおおおおおお」
ゴオンゴオンゴオン
どんどん進んでいきチェーンが短くなっていくエスカレーターに縛り付けられジョセフはなんとか前にいる女に訴えかける
「ちょ・・・ちょっと そこの超ーミニのレディー た たいへんなんじゃ!あんたの鎖が わしの手と体にからんで」
バキバキバキバギ
そう言っている間にもチェーンは両手に食い込む
「タラップにひきずりこまれつつあるッ エスカレーターの下についている非常停止ボタンを押してくれッ!このままだと鎖ごとひき込まれて手足がひきちぎられちまうッ!」
「・・・・・・・・・・」
ポイッ
女は黙ってタバコの吸殻をタラップに捨てる
ゴオンゴオンゴオン
タラップがどんどん床に引き込まれているところに乗って動いている吸殻
「お・・・おーいッ!聞いているのかッ!」
叫ぶジョセフ
「ウフフフフフフフ」
振り向いて笑う女
「な・・・なにィイイ」
あせるジョセフ
「ウフフフフ ごゆっくり ジョセフ・ジョースター」
そう言って女はエスカレーターを降りる
バキバキバキ
とうとうジョセフの左手の義手は巻いたチェーンがタラップに引っ張られ締め付けられて壊れる
ウオオオオオオ
「まっ まさかッ! き・・・きさまがスタンド使いかッ!」
叫ぶジョセフ

「ジョースターさん おせーなあー」
その頃ポルナレフたちはホテルの外でずっとジョセフを待っていた
スッパー
ボヤきながらタバコの煙を吐くポルナレフ
後ろ向きで並んで立っている承太郎とアヴドゥル



(つづく)


どんどんピンチになって行きますジョセフ。
コミカルな展開ですが事態はけっこう深刻です。
敵スタンド使いの女は射程距離がどれくらいかはわかりませんが
こんなに近くまで来て正体を明かすなんてよっぽど自分の能力に自信があるんでしょう。

しかし磁力がだんだん強まっていくというのは怖いですね
先回もクギ打ってるオヤジのホッペを貫くほどの磁力だったというのに
今回はかなり重いものでも浮いて飛んで来ますからねえ
スカートめくりとかベタなギャグですが
若い女の子とオバアチャンの反応がそれぞれ違っていて面白いです。
やっぱジョセフは若々しいとは言え若い女の子の射程外なのかな・・・いや、朋子は20くらいでジョセフと恋に落ちたし。
もしかしたらその頃のジョセフは波紋の力で外見もカナリ若かったのかも知れません。
だって朋子は承太郎とジョセフを間違えていましたからね。
そりゃサギ師だよジョセフ・・・っていうか、リサリサに「将来サギ師になりかねない」と思われてましたからねえ。(笑)

孤立して戦うことになるんでしょうかジョセフ
スタンド能力が微妙なだけに(失礼)心配です。
でもジョセフには2部をスタンド無しで戦いぬいた頭の良さがあります。(フォロー)
相手はたかが小娘、歴戦の勇者だったところを見せ付けてやって下さい。


それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!



ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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