これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。



『バステト女神』のマライヤ その5
「味なまねをしおってこのッ!ビチグソどもがァァーッ」
前回ラストページよりさらに酷く、パワーアップした変顔で怒り狂うマライヤ
ボゴオン
炎の玉がレールに激突して焼ききる
ボゴォン
そしてまた一瞬で焼き切れるレール
ドキューン
ジョセフとアヴドゥルの二人は切り取ったレールを間に挟んで立ち上がる
ジョセフはイバラのスタンド、ハーミット・パープルを出してマライヤの首に絡める
「ム!」
シルシル
ガッシィィン
ジョセフに捕まったマライヤ
「『魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)』」
「『隠者の紫(ハーミット・パープル)』」
バン
スタンド名を名乗りキメるジョセフとアヴドゥル
ギリギリギリギリ
マライヤの首を締め付けるハーミット・パープル
「線路から脱出して捕まえたぞ・・・・・・・さて!お若いレディ・・・・・・・気の毒だが このままあんたの首をしめ落として一週間は 病院に入ってもらう あんたの『磁力』は相当やっかいなんでな・・・・」
ジョセフはマライヤの首を絞めながら言う
ギリギリギリギリ
ギギリギャリギリ
しかし平気な顔のマライヤ
口元には笑みさえ浮かべている
ボン
突然マライヤの左の乳房が巨大化する
「!」
驚いたジョセフの目元
ボバン!
そして右の乳房も
「ムム!?!?」
おかしな表情になってそれを凝視するジョセフ
「なに想像してんのさ!」
マライヤが言う
マライヤの胸は大きく張りつめ前方に尖る
そして何かに引っ張られるように動いている
グググググググ
「あたしの胸がでかっくなったんじゃあないわよ てめーたちの磁力がどんどん強力になってきているのさッ!これはあたしのポケットの中身よ ポケットの中の武器さ!フフフウフフフフフフフ」
笑うマライヤ
モゴモゴ
膨れあがった胸の中には・・・
モゴモゴモゴ
中でうごめくボルトやナット
「ジョースターさんふせてェーッ!!」
叫ぶアヴドゥル
ドヒャアアアアァッ
無数のボルトやナットがジョセフとアヴドゥルめがけて飛んでくる
ボゴッボゴッ
ガードするジョセフの腕に穴が開く
「うあああああああっ」
「『魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)』」
ガオーン
アヴドゥルのスタンドが出る

炎の玉が飛んできたボルトやナットを包む
プチュンプチュンプチュン
プチュン
ひとつひとつ火の玉になって燃えるボルトやナット
ドシューッ
そして燃え尽きて落ちる
「うぐぐぐぐぐぐ」
しかし相当なダメージを受け倒れるジョセフとアヴドゥル
「フフフフフフフ」
プシュープシュー
胸が小さくすぼむマライヤ
「どんどん磁力は強くなる・・・・・・・・・・・・・おまえらの肉体をぐちゃぐちゃに押しつぶすまでな・・・・・・・・・・」
クルッ
そう言ってうしろを向いて行ってしまうマライヤ
「女が逃げます!違うな・・・逃げているのではない・・・あの女は我々との距離を一定に保っているのだ・・・・・・・・あの女は つかず離れず闘うスタンド使いなのだ」
ジョセフが言う
「我々に近づきすぎれば捕まるし 離れすぎれば『磁力』は消える この磁力も”スタンド”だから”スタンド”のルールどおり距離があまり離れると磁力も弱くなるのだ」
ジョセフがいまいましげに言う
「どうします?このままだと・・・どんどん磁力が強くなるといってます 『磁力』がきかなくなる所までこっちが逃げますか?」
倒れた体勢のままアヴドゥルが言う
「いや・・・磁力からのがれられたとしても この『スタンド』を倒したことにはならん このジョセフ・ジョースター 若いころから作戦上逃げる事はあっても 戦いのそのものを途中で放棄したことは決してない このまま・・・・・・」
ジョセフが言う
「ガンガン闘うッ!」
バシィッ
ジョセフの手から伸びるイバラのスタンド
「!」
アヴドゥルはハッとする
バシバシ!バシッバシッ
ジョセフの手の下の地面に何か図が現れる
「この町の地図だ!今 我々はここにいる・・・・・・・女はここだ」
ジョセフは地図を指さしながら説明する
自分たちを示すXマークの先にループした袋小路がある
そしてそちらに向かって小石が移動している
移動してる小石がマライヤを示す
「このまま この道を行くと 女は必ずまわりもどる道に入る!ふた手に別れて」
ループの道の2箇所を指す
ザン!
ガシィッ
切り取られた線路を背負ったままそばにあるレンガの柱にしがみつくアヴドゥル
そして同じくその線路にくっついたままのジョセフはハーミット・パープルを出してそれを近くの岩に巻きつけ双方で引っ張りあう
グググ
「必ずブチのめすッ!」
ドバッ
やっと離れたアヴドゥルとジョセフ
「追うぞ!」
ジョセフが叫ぶ
ドドドドド
ジョセフの背後の切り取られた線路に人が集まってくる
「土地の人がきました レールの切り跡は 次の列車がくるまでに彼らが通報してくれるでしょう」
ジョセフは線路から外れる事が出来たが、アヴドゥルはまだ線路を背負ったまま
ドドドドド
「いくぞ!」
マライヤを追う二人
ドドドド
足元に転がる空き缶
フォンフォン
飛んでくる空き缶
バシ! バシッ
それはジョセフの体にくっつく
「給料3ヶ月分で買ったんだよ 結婚しよう」
「まあ」
道端で婚約指輪の箱を出してプロポーズしているカップル
フォンフォン
吹っ飛ぶ指輪
「おろ?おろ?おろ?」
指輪が消えて驚く男
「おろ?」
女もビックリしている
そしてクギ、ビンの王冠、画鋲、缶が次々と飛んでくる
ドドドドドド
逃げるマライヤ、追うジョセフとアヴドゥル
もうそこまで来ている
「・・・・・・・・・・」
汗をかき走りながら後ろを振り向くマライヤ
「ガムしゃらに追ってきているな つ・・・つかまえられるものか」
汗びっしょりになりながらも余裕のセリフ
スッスッ
指でアヴドゥルに暗号を送るジョセフ
バーッ
アヴドゥルは回り道をする
ドドドド
ジョセフの横を通りかかる自転車に乗った男
「おっ」
男が叫ぶ
「おおおおおおおーッ!!」
なんと自転車が一瞬にして消えた!
シャカシャカシャカシャカ
空中でペダルの空振りをする男
シャーッ
そして自転車はジョセフを追って勝手に走ってくる
「おおおおおおおっ」
男の声
ジョセフは気づいていない
ブオッ
空中に浮かぶ自転車
ガシャアン
ジョセフの背中に自転車が乗っかる
「ぬうっ」
ガシィーン
今度は油の一斗缶が正面から飛んでくる
「ぬぬっ!」
ガシンガシンガシン
次々に看板などが飛んできてはジョセフにくっつく
「ぬぬぬうっ」
うめくジョセフ
「おちつけ おちつくんだ」
心の中でそう思いながら缶詰をピラミッドのように積み上げる食料品店の主人
それをニコニコと眺めている老人
ムシャムシャ
手前には繋がれてエサを食べている犬
ポーン
老人の入れ歯がスッポ抜けて飛ぶ
ドワシャアーッ
缶詰が崩れて一斉に飛んでいく
ギャン
犬のえさ皿も飛んでいくし鎖もピンと張る
ドオーン
タイヤや自転車、看板に車のバンパー、一斗缶やら缶詰やらものすごくいろんな鉄製品を余すところなく体中に貼り付けてそれでも仁王立ちしているジョセフ
「ぬうぬぬぬぬう」
ズザッ
それでも歩いてマライヤに近づくジョセフ
ズザッ
足には蹉跌が毛のようにビッシリとくっついている
ガシャアン
とうとううずくまるジョセフ
ガシガシ
勝ち誇ったような表情のマライヤ
「フフフフフ そろそろ動けなくなったようね もうわたしを追うことはできない」
哀れむような表情でマライヤが言う
ジョセフの目元
「そうかな?おまえよりわしの方が街の道にくわしいらしいな うしろをみてみい」
いろいろくっつけたジョセフが言う
ドーン
「は!」
マライヤが振り向くとそこにはアヴドゥルが!
アヴドゥルもレールだけでなくタイヤのホィールなどをくっつけている
「はさみうちだ やっと追いつめたぞ ギリギリ時間いっぱい逆転だな」
アヴドゥルが言う
マライヤの表情
オホホホホホ
突然口に手を当て笑い出すマライヤ
オホホホホホホホホホホ
ジョセフとアヴドゥルは驚いた表情で笑い声を聞いている
オホホホホホホホ
「はさみうちですって・・・?まだまだわかってないわねェ 追いつめたつもりが追いつめられてたのに気づかなかったようね」
艶然と笑うマライヤ
「上を見なッ!」
頭上には下から見上げて逆さまに目に映った電信柱と電線
「高圧電流!」
シュン
ナイフを投げるマライヤ
ナイフは電線に向かって飛んでいく
ブッ ブッ
電線がナイフで切断される
シャワシャワシャワ
電気を帯びながらはらはらと落ちてくる切れた電線
「フハハハ 電線は磁力の方にひっぱられるッ まずはジョースターから黒コゲになりやがれーっ」
叫ぶマライヤ
「しまった!ジョースターさんはわたしより磁力が強い!」
あせるアヴドゥル
バババババババババ
火花を飛び散らせながらジョセフに向かって落ちてくる電線
「うぬぬぬぬぬっ!!」

(つづく)


してやったりと思ったら危機一髪!
これですよ!これがジョジョのシーソーゲーム的展開ですよ!!
というわけで「勝った」と思った分だけ危機になるジョセフたち。
せっかくハーミット・パープルの画期的な使い方を披露したのにねえ・・・

それにしてもマライヤのおっぱい爆弾(?)はキョーレツなビジュアルですよ。
荒木先生って男性の裸を描いても乳首は描かないというのに
このマライヤの胸にはしっかりビーチクが!いや、ボルトかナットがそう見えるだけですが
ものすごいエロス。
思わずジジイのジョセフも、カタブツのアヴドゥルも凝視しています。
マライヤはなかなかしたたかな女・・・そうやって男を惑わしつつダメージを与える作戦を考えてきたんでしょうね。
そう言えば今までジョジョで、女であることを利用した・・・というか武器にしたスタンド使いは居なかったような・・・
いや居たか、人面そスタンドのネーナ(仮名)が。あれはポルナレフだったから騙され放題でしたよねえ〜
まあ「オホホホホ」だなんて上品に笑っていますが扉絵のとおり根はお下品なマライヤ、
また本性むき出しの姿を見せてくれることと思います。

今回もまた一般人を巻き込んでひどい目に遭わせてますが
缶詰根こそぎ持ってかれた店主はともかく
給料3ヶ月分の指輪が消えたカップルって・・・きっとどこに消えたかもわからないんでしょうねえ
線路を切り取って持ち去って行ったのもずいぶん酷いことですし
ずいぶん迷惑な旅人だと思いますよ。ええ、先回バアさんにカサでめったうちにされたくらいじゃすみませんよ。
そして高圧電線を切っちゃったマライヤ。停電ですよこの一体。
この時病院で難しい手術なんかしていたらどうするんだ・・・などと言ったらキリありませんね。
まあ、一般客の巻き添えを恐れて飛行機を利用してないだけでも良心的・・・か
ともかくDIOを倒さない事にはエジプトに平和は訪れませんから。


それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!



ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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