
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
『セト神』のアレッシー その1
カッカッカッカッ
足早に歩く承太郎とポルナレフの足音
カッカッカ
ポルナレフの背後から付いてくるアレッシー
見開き扉絵
2ページぶち抜きで片足を曲げ片足を伸ばした屈伸のようなしゃがみ方でポーズする承太郎
その背後にそれぞれ色んな向きでポーズを決めながら立つジョセフ、ポルナレフアヴドゥル、花京院
この回はオールカラーらしい
ゴゴゴゴゴゴ
アレッシーの不気味な表情アップ
ゴゴゴ
目元アップ
視線の先にポルナレフ
「!」
ポルナレフはアレッシーの視線に気づいて振り向く
ハッとするアレッシー
サッ
目をそらすアレッシー
ジロリ
アレッシーを怪しがってにらむポルナレフ
どんどん先を行く承太郎
カッカッカッ
「う・・・うーむ」
じっと見つめるポルナレフにあわてるアレッシー
「え えーと」
ごまかそうと小芝居をするアレッシー
「小銭を・・・落として・・・・・・えーと どこかな〜〜〜」
足元を見ながら靴先で地面を探すアレッシー
しかしアレッシーをにらんだままのポルナレフ
「おい・・・・・・・何・・・・・ガン飛ばしながらおれたちを尾行してんだよ!てめー・・・・・・殺気があるな」
そう言うとポルナレフはアレッシーに近寄る
ズイッ
「え」
近寄るポルナレフにビビるアレッシー
アレッシーはキョロキョロとあたりを見回す
「・・・・・・・・・・・・・わ・・・・・・・わたしに話しかけたんでしょうか? な・・・・・・なんのことだか・・・・・・・両親にもらった目でしてェ 殺気だなんて コインあったぞ」
どこからかコインを出してきて見せるアレッシー
「ほう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
穏やかな表情のポルナレフ
「それじゃあスタンド使いじゃあないかどうか・・・・・・たしかめさせて・・・」
ズオオオオオオ
ポルナレフはチャリオッツを出してその剣をアレッシーに向ける
目線を逸らしチャリオッツを見まいとするアレッシー
ゴゴゴゴゴゴゴ
アレッシーの頭上にきらめく剣
「もらうぜッ!」
ギャン
ひらめく剣
ギロン!
その時、アレッシーの足元の影に目が現れた!
影はアレッシーの形をしていない!ずんぐりむっくりの体と頭に一本角が生えたような姿に目が2つだけ付いている
その目が見開いている!
「ン」
ギャン
影は急に伸びてポルナレフの影に触れる
「はッ!」
瞬時に危険を感知したポルナレフは飛び上がってその影を踏むまいとする
バッ
ドシューッ
しかしポルナレフの影にその影スタンドは重なった!
ズオオオオオ
影の足元にはアレッシー
影は横を向いて口ばしのある鳥のようなシルエットの頭を見せている
「あぶねえッ!てめー やはり『スタンド使い』ッ!」
叫ぶポルナレフ
クルッ
しかし後ろを向いて逃げ出すアレッシー
「むう!・・・・・・逃げんのか!?」
ストッ
着地しながらポルナレフは言う
「おい承太郎ッ!敵だッ!敵があらわれやがった!」
先を行く承太郎の背中に叫ぶポルナレフ
振り返る承太郎
「!」
しかし振り返った承太郎が見たものは見知らぬ通行人や車ばかり
「ポルナレフ・・・・・・・!?」
ポルナレフの姿を探す承太郎
「どこだ?ポルナレフ」
その時ポルナレフはアレッシーを追って走っていた
「待ちやがれ てめ-------ッ」
ギューン
曲がって路地に入るアレッシー
「待てッ!」
ドッギャーン
走り回り逃げ回るアレッシーと追うポルナレフの手
ドドドグーン
しかしアレッシーはグングンとポルナレフを引き離して逃げていく
「うう・・・・・」
うなるポルナレフ
「なっ なんだー 速いぞッ!なんて足の速い野郎だッ!あっという間にあんなに遠くにッ!」
見えなくなってしまったアレッシー
ハアハアハアハアハア
荒い息を吐くポルナレフ
グオオ
そこを通りかかる大男
「あ!」
叫ぶと同時にその男の足にぶつかるポルナレフ
ドシーン
「うげっ」
ゴロゴロゴロゴロ
転がるポルナレフ
画面には転がった跡の砂煙だけが描かれている
「い・・・いてェ〜」
画面にはブカブカの靴を履いた足の絵
「ハアハア な・・・なんだオレのクツは?妙にブカブカになってるぞ???」
ポルナレフが言う
「おい・・・・・・危ねーぞ 道路でチョコマカ走ってると交通事故に会うぞ おれが自動車じゃあなくて よかったな」
大男は言う
「うるせー このウスラ野郎ッ!でかい口でおれに説教するな どけッ!トンチキ おれは人を追ってるんだッ!」
ポルナレフは怒鳴る
大男の木に触った表情
ズオ
大男の手がポルナレフの方に伸びる
「ううッ?」
ガシィィィッ
ポルナレフの服をつかむ大男
「なにしやがるッ な・・・なんだ なんだ?」
グオッ
ポルナレフは持ち上げられてクツを履いた足が宙ぶらりんになっている
「なんだッ!なんか高いぞ! こ・・・こいつ片手でおれをもちあげているッ! いったいこいつ身長何センチあるんだッ!顔も手もでかいぞ」
グオオオオオオ
大男の怒りの表情
「おい!生いきな口をたたくヤツだ 大人をなめるとどうなるか 少し教えといてやるか」
「えっ?」
ポルナレフが聞き返すのと男の手が飛んできたのは同時だった
ブン!
バシィッ
「うげっ!」
叩かれて吹っ飛ぶポルナレフ
「ブカブカの服なんか着やがって 大人になったつもりか!憎ったらしい顔をしているガキだぜ けっ」
男は吐き捨てるように言って立ち去る
カフカフカフカフ
突然大きな犬がポルナレフに近寄る
ベロベロ
ポルナレフの顔をなめる犬
「うあああああなんだ?なんだ!?」
あわてるポルナレフ
ギャリン
自転車の車輪が目前に!
チリンチリンチリン
「どけッ!小僧じゃまだじゃまだ!」
ポルナレフが叫ぶ
「うあ」
犬がほえる
「オン!」
自転車も乗っている人も犬も大きく見える
「な・・・なんだこれは!?歩くヤツがみんながみんな・・・・・・・」
ザッザッ
大股で歩いていく大きな人間たち
クンクン
犬も大きい
「大きくなったみたいだッ!」
ザッザッ
歩いていく人の後ろにショーウィンドウがありそこに人影が映っている
「はっ!」
ポルナレフはそれが自分の姿だと気づく
ゴゴゴゴ
指を伸ばしたその先に見える自分の姿は・・・
「なにっ!」
クルッ
振り返るポルナレフ
鏡には子供の背中が映っている
そしてその前に立つ姿も子供・・・
顔は見えない
ゴゴゴゴゴゴゴ
パッ
また前を向いて鏡に映る姿を指さす子供
ゴシゴシ
小さな手でガラスをこすり曇りを取る子供
ゴゴゴゴゴゴゴ
驚いたように頬に手をやる子供
その小さな手をマジマジと見る
「なっ!?なんだ---っ」
見開いた目
「子供だァァァ------っ!!」
叫んだのは髪の毛を逆立てたヘアースタイルの子供
しかしその顔は!
小さい子供になっているが耳につけたピアスも肩にワンショルダーのタンクトップもポルナレフの服装!
「ま・・・まさかッ!こいつがッ! このガキがッ まさかッ!」
ギュオォーッ
往来でショーウィンドウに映った自分の変わり果てた姿を見て叫ぶポルナレフ
「おれかあ----- こっこっ子供だァ--- 子供になっちまってるウウウハハハハ ウソ!ウソ ウソおっ!」
バチ
自分の顔を叩きながらあまりのことに半分笑いながら叫ぶポルナレフ
「はッ!」
ハッとするポルナレフ
「や・・・『やつのスタンドッ!』 あのうすら気持ち悪い男の影のような『スタンド』がおれの影と交わった時に ヤツはオレに術をかけたんだッ!な・・・なんてこった!チクショーやばい!やばいぞこれはッ!」
心の中で叫ぶ子供ポルナレフ
「あっ」
ポルナレフの視界に承太郎が入る
承太郎の顔
承太郎はポルナレフの方など見向きもしない
「ジョッ 承-----・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
承太郎に向かって何か言おうとするポルナレフ
ポルナレフを一瞥する承太郎
「・・・・・・・・・・・・あ」
しかしポルナレフは言葉が出ない
「ジョウ・・・・・・い・・・いや・・・ジェィ ジャッキー じ・・・・・・・・」
承太郎の名前が出なくて言葉に詰まるポルナレフ
「ジ」
頭を抱えてポルナレフは考える
「な・・・なんだっけ・・・名前が思い出せない おれ・・・い・・・いやぼくは こいつをよく知ってるのに名前が思い出せない!・・・こいつならぼくを助けてくれるっていうのに・・・な・・・なぜだ?なぜ思い出せないんだ!?」
「おい ぼうや・・・今・・・・・・・この辺でフランス人の男を見なかったか?身長は このぐらいで 君にちょっと似た髪形をしているんだが」
承太郎はポルナレフに聞く
「そっ それはぼくだッ!ぼくっ ぼくっ」
うれしそうな顔で自分を指さすポルナレフ
しかし承太郎は冷たい目つきでポルナレフを見下ろす
「やれやれ 子供にきいたのがまちがいだったぜ」
そう言うと承太郎は行ってしまう
「あっ ま・・・まって!」
呼び止めようとするポルナレフ
ザン
その目の前に立ちはだかる足
「アッ」
ポルナレフは叫ぶ
ゴゴゴゴゴゴ
物陰から姿を現したのはさっきの男・・・アレッシー!
「フフフフ 肉体が子供になるってことは すなわち 脳も子供になっていくってことだから 記憶もだんだん子供までもどるってことよ」
アレッシーは言う
「フフフフフフフ そろそろ いいかな? 弱い者いじめ・・・・・・大ィィィー好きッゥ オレってえらいねェー」
(つづく)
出ましたど変態!
顔や服装も変態なら性格も外道!
かつてこんなに気持ちが悪い&性格も悪いスタンド使いが居たでしょうか?居たような居なかったような・・・たぶんいないけど
下半分だけみたいな形のサングラスといい、三白眼&口の端が上がった唇といい、M字にはげあがったデコといい
きしょい!きしょい!きしょ過ぎ!!
いや、Mデコは結構好きですが、それでもアレッシーは怪しすぎます!
ポルナレフが怪しんでスタンドでつっついて見ようとしたのも無理はない・・・ってアレッシーはそうやってポルナレフを挑発して
影を踏んで術にかけようとしたとか?
子供にしてしまえばいくら追っかけて来たって逃げ切れますからね。
あーなんて小ズルイやつなんだ!
でも面白い発想ですね影スタンドというのは。
影踏みという遊びは誰でもやったことがあると思いますが
何なんでしょうねえあの影を踏まれると言うことに対する恐怖は!
影なんか踏んでも突っついてもぜんぜん痛くも痒くも無いというのに
すごくあせって逃げ回ったという記憶があります。
そう言えばピーターパンで、影が取れたりまた足に縫い付けたりという描写があったと思うんですが
それも妙にリアルな感覚で記憶に残っているのが不思議です。
こないだ好きなバンドを見に行ったとき、MCで
「最近自分の影見たことあるか?昔はあんなに見てたのによ〜お」
って若干20歳の小僧が言ってました。
うーむ、20歳になってももう、影踏みって遠い記憶なんだなあ。
確かによく見ましたよ影。夕日に伸びてとてもとても長くなった自分の影は
すこし誇らしく、少し未来の自分を見せてくれるようで、なぜかとても不思議な感覚にとらわれたような覚えがあります。
自分の歩いていけないところにも届く影。どんなに走ってもついてくる影。重ねるととても不思議な形になりいろんな物に変身させられる影。
影で遊んだ思い出は子供の頃の気分を思い出させてくれますね。
そんな「影」と「子供に戻る能力」を関連させたこのスタンド能力、コンセプトとしてなかなかスゴイと思うんですがどうでしょうか?
あと、描写の仕方がすばらしいですね。子供になったポルナレフをギリギリまで画面に登場させない。
しかし目線が変わっていたり、相手の反応がおかしかったりして
だんだんと奇妙な状況に読者が気づいていくという・・・上手い展開ですね。
子供の目から見た世界を思い出しながら描いている荒木先生が想像できますよ〜
さて、しかし現実的に言ってものすごいピンチのポルナレフ。
子供は可愛いから保護されるとはいえ、ものすごく非力ですし
ここは異国で親も居ない。頼みの仲間は自分だとわかってくれない(こんなに似ているのに)。
本体を倒せばこのスタンド能力は解除されるのでしょうが
一体この体と頭脳で何ができるのか?脳が若返っているというのは大変ですよ、ポルナレフはただでさえバカなのに。(酷)
ジョセフ&アヴドゥルは相当マライヤに苦戦しましたが、ポルナレフはたった一人でこのどS野郎と戦うのでしょうか?
ああ、いいのか少年誌でコドモいじめて・・・ってこれくらいの年齢の子供はジョジョ読んでないでしょうけどね。
それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。