
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
『セト神』のアレッシー その4
母体内ではないから このままだと・・・・・・あと数分たらずでお姉ちゃんは死んじゃう なんとかして 一刻も早くあの変態おやじ アレッシーを倒さねば・・・・・・・
「ニーニー」
下着の布に包まれた弱弱しい小さな胎児がかすかな声で鳴いている
モゾモゾモゾモゾ
小さな小さな指が並んだ小さい手足がうごめいている
「ボクのキズの手当てをしてくれて・・・」
その胎児を下着ごと持ち上げる手
「やさしくしてくれたお姉ちゃん はやく・・・」
それを心配げに見ているポルナレフの目
「なんとかしなくちゃ」
下着を抱えて走るポルナレフ
ドヒャオオオオオオオ
ポルナレフを追いかけるアレッシー
「ホレ ホレ ホレェー なにを大切に死にかけの胎児なんぞ抱いて逃げまわっているんだよォ・・・・・・」
アレッシーが追いかけながら言う
ドドドドドドドド
「おめーも今!そーしてやるぜーッ」
シュッ
アレッシーの影が『セト神』になって伸びる
「ハッ!」
ドシューッ
ポルナレフの足もとに伸びる影
イスと蹴散らして飛び上がるポルナレフ
「しっ しまったァ!また影にさわった・・・」
愕然とするポルナレフ
「うっ うわっ うわ」
ギュン
体が縮んでいくポルナレフ
「うわああああああーッ!!」
ギュギュン
子供から幼児に戻るポルナレフ
「ああああ か・・・体が縮む・・・」
ますます幼い顔になり走るのもおぼつかない様子
「ヒャホォ」
アレッシーが歓声を上げる
「やった!もう完全におれの勝ちだッ!」
ドドドドドドド
コーナーを曲がって執拗にポルナレフを追いかけるアレッシー
「ポルナレフーッ もう3歳児ぐらいの体かァー まもなく 知能の方も3歳児相当に戻るぜッ!」
ポルナレフの背中に叫ぶアレッシー
うわああああああ
わめきながら部屋を出ようとドアの方に走るポルナレフ
バダムーッ
ドアが閉められアレッシーの影はドアに映ったところで止まる
ガシイッ
ドアノブに手をかけるアレッシー
カシャン
しかしドアの向こうのポルナレフはドアにカギをかける
「ムッ」
ガチャ!ガチャ!
ドアノブが動く
ガシ!ガシ!
「ハアハア ハアハア」
ドアのカギを手に息を荒げるポルナレフ
ガシャ!ガシャ! ガシャガシャ!
「ワハハハハハハ」
ドアノブを動かしながらドアの向こうで高笑いするアレッシー
「ひィイイイイイ」
怯えて悲鳴を上げるポルナレフ
その様子を上から見た図
部屋の中には掛け時計、小さいじゅうたん、水槽とスタンドの置いてあるテーブル、モップとバケツ、壁掛け鏡、クマのヌイグルミが有る
「鍵なんて無駄なことを!ヒヒヒヒ」
鍵穴から中を覗くアレッシー
キョロキョロ
鍵穴からはうろたえるポルナレフが見える
サッ
下着をかかえたまま窓のほうに駆け寄るポルナレフ
「て・・・・・・鉄格子の間隔が狭すぎるッ!」
窓によじ登り外に出ようとするがまるで牢屋のように丈夫でガッチリとした作りの鉄格子だった
「い・・・いくら子供でも こ・・・・・この窓からすりぬけて脱出できないッ!」
ギリギリ
ポルナレフの小さな頭も顔半分も出ないほどの鉄格子
「チャリオッツ!!」
チャリオッツが飛び出て鉄格子を斬ろうとする
カキィイン
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うう・・・・・・・・・・・・」
しかし小さなチャリオッツの剣はまったく歯がたたない
「イヒヒヒヒヒヒヒヒ 自慢のチャリオッツも3歳相当まで戻ったようだなあ〜 鉄格子も切れない スピードものろいぞォ〜〜〜ッ!!」
ポルナレフの背後から声がする
「そんじゃあ入ってくぜェー ポルナレフーッ」
扉の向こうの声におののくポルナレフ
ドオオーン
ものすごい衝撃と共にドアがオノによって斬りつけられる
バギバギバギ
木製ドアを破ってオノの刃先が見える
バギバギバギバギバギ
オノが木のドアを破壊するする音とおののくポルナレフ
ポルナレフの恐怖の表情アップ
オノによって開けられた穴
「ペロロロロロペペロロペローン」
その穴から顔を覗かせてアレッシーが言う
「入るよぉぉx〜〜〜〜〜ん ポルナレフ〜〜〜ッ」
もうドアノブは完全に壊されてクルクル回すと向こうに落ちる
「うっ!?」
穴から顔を出したアレッシーが声を上げる
シイィーン
気が付くと部屋の中にポルナレフの姿は無い
バケツやヌイグルミ、テーブルや水槽、鉄格子の窓などが見えるだけ
「い・・・いない ? なんだあ?」
ギギギ
ドアを開けながらキョロキョロ探すポルナレフ
バタム
「いない・・・・・・・」
部屋の中を見てつぶやくアレッシー
「いないぞッ!!あのガキッ! このせまい鉄格子を無理矢理くぐり抜けて 外に出たのかッ!?!」
オノを持って部屋に踏み込むアレッシー
「ハッ!」
部屋の隅のバケツに目が行く
ピクピク
アレッシーの顔がひきつる
「おお〜〜〜と あぶねえぜェ〜ッ ポルナレフの野郎ォォ おれをだます気だなァ〜〜〜〜っ 鉄格子をどうにかして くぐり抜けたと思わせといて 実は意外な所に隠れて おれをやりすごそうというハラだな・・・・・・ククク ほめてやるぜ・・・ガキにしては 抜け目ない思考力よ・・・・・」
バケツをロックオンするアレッシーの視線
「どこに・・・」
次に目をやったのはヌイグルミ
隠れたのか・・・・・・
次に水槽に浮かぶボールに目をやる
その水槽の引き出しの取っ手を見る
「フフフフ あのチビの体なら あのひき出しの中にも入るぞ 隠れそうなのは バケツか引き出しか! いや 意外にぬいぐるみの中というのもあるぞ ヒヒヒヒ どの中かな・・・・・確率は3分の1だ 一撃で当ててみせるぜ 一撃目でこのオノを脳天にくい込ませてやるぞォ!」
じっと部屋の隅を見つめるアレッシー
そこにはクマのヌイグルミ
「あやしいのは このぬいぐるみの中だァ----ッ」
グオオオ
「・・・・と見せかけておいて 実はづれでもない 柱時計の中だろ---っ」
グヒャアッ
急に向きを変えて時計に向き直るアレッシー
バゴオッ
時計をオノの一撃で破壊するアレッシー
バラバラバラ
しかし落ちてきたのは時計の部品だけ
「ム!」
あせるアレッシー
「ち・・・・・ちがっちゃったあああ〜〜〜!!」
しかし次はバケツを攻撃
ドカア
「シンプルにバケツかッ!!?」
しかしバケツの中にもポルナレフは居ない
「アレ」
すぐにヌイグルミを一撃!
「やっぱりぬいぐるみの中かァーッ」
ボン!
しかしそこにもポルナレフは居ない
「ひっひっひ 引き出しの中かァッ!」
ガラガラガラガラ
引き出しを乱暴に引っ張り出して壊すがそこにもポルナレフは居ない
「い・・・いねえ!」
キレたアレッシーはそこらのものを壊しだす
「いねえ!」
ドコドコ
粉々になるヌイグルミや引き出し
「いねえ!いねえ!」
バーン
揺れて水がこぼれる水槽と倒れるスタンド
ドコドコ
ボロボロになったヌイグルミ
「バッ ばかな!い・・・いねえッ!」
驚愕するアレッシー
「そ・・・そんな・・・まさかッ!」
バケツや時計も粉々に壊しポルナレフが居ないのに驚くアレッシーを上から見た図
この部屋の床や天井は石造りだから 1cmだろうとあのチャリオッツでは掘れないし
この鉄格子は ぜったいにくぐり抜けられないのを見た!バカな・・・・・・どこだ?どこへ行った?
「ウフフフフ」
笑い声が聞こえる
「子供と知恵比べで負けるのかい?アレッシーのおじさんよォ?」
どこからか聞こえる声に驚くアレッシー
「ウフフ・・・・・ウフフフフフフ・・・・・」
それは水槽から聞こえてくる
「ウフフフフフ」
金魚が笑っているようにも思える
ユラーッ
その金魚は水槽の中を優雅に泳ぎクルリと方向を変える
スイイーッ
それを凝視するアレッシー
フッ!
急に金魚の上半身が消える
そして尻尾だけになる!
「ン!」
身を乗り出して見るアレッシー
「バ・・・バカな き・・・金魚が一匹消えた・・・・・・・」
水槽を凝視するアレッシー
プカプカ
水槽に浮かぶボール
プカカ・・・・
移動するボール
「ヨヨッ」
そのボールに注目するアレッシー
ギョロン!
よく見るとボールに2つ目玉の穴が開いている!
「あっ」
叫ぶアレッシー
ドギューン
その時!ボールの背後からチャリオッツの剣が!ゾド
アレッシーの鼻と頬を横一文字に串刺しにするチャリオッツの剣
「ギッ」
目の前のちびチャリオッツに驚愕するアレッシー
ザッバア
水の中からポルナレフが上がる
片手に鏡、片手に穴の開いたボール
「金魚ばちの中にいたんだよッ!鏡を使ってね-----ッ!!」
ポルナレフのトリックの図解
壁の鏡をはがし、水槽の中に対角線に入れてその後ろにボールをかぶって隠れる
正面から見るとボールが水面に浮いているように見える
「ギニアア-----ッ」
顔を刺され悲鳴を上げるアレッシー
剣を抜くチャリオッツ
「いくら2歳のチャリオッツでも 顔を切り刻むことぐらいできるよお〜〜〜ん」
ジャン
「でへへへへへへ------ッ」
チャリオッツと並んだポルナレフ
シバシババ
至近距離から切り付けられ顔中切り刻まれるアレッシー
「ウギャアアア---ッ」
顔を押さえて悲鳴を上げるアレッシー
ダッ
「えらくない!えらくない!」
逃げ出すアレッシー
「ま・・・待ちやがれッ!どんどん若返るスタンドを解くまで攻撃しつづけるぞッ!」
手に下着にくるんだ胎児を持ち叫ぶポルナレフ
「ニーニー」
まだお姉ちゃんは胎児のまま
「ぜんぜーん えらくない-----ッ!!」
窓を割って下に逃げるアレッシー
グアシャン
ドシア!
道路に落ちるアレッシー
「はっ!」
しかしそこに立っていたのは承太郎
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙って落ちてきたアレッシーを見下ろす承太郎
ひィ〜〜〜〜〜〜〜承太郎〜〜〜〜〜ッ!!
ズン
承太郎の顔アップ
(つづく)
怖いですね〜アレッシー
まんま映画「シャイニング」のジャック・ニコルソンの演技じゃあないですか!
あの映画は怖かった。狂うオヤジも怖いけど色々な視覚的エフェクトが。
荒木先生もエグイ場面描くのが得意そうなのでソッチ方向も期待できるんですが
ここは暴力&変態描写だけに留まりましたね。そうとうな留まりっぷりですが
この緊張感あふれるかくれんぼ!
そして「魔少年ビーティー」のようなトリック!
縫いぐるみやバケツを順々に壊していく緊迫感と、ポルナレフがどうやって隠れているかの謎解きが同時に楽しめますね!
それにしても2歳になっちゃいましたか子供ポルナレフ。
2歳っていうとけっこうチョロチョロと活発ですが、言うことは聞かないわ何言ってるかわかんないわで
人間とケモノの間くらいの感じですよ。特に男の子は言葉が遅いし聞き分けが無いです。
そういう意味でポルナレフはなかなかすごい子だ
さすが生まれつきのスタンド持ち。
そして酷い目に遭ったアレッシーは、よりによって承太郎のところに落ちてしまったという・・・
さあ来週はもっと酷い目に遭うんでしょうか
それとも承太郎がセト神で・・・うふふふふふー!!(超期待)
それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。