これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。



『セト神』のアレッシー その5
ドン
扉絵は承太郎
クールな目つきでたたずんでいる

やばいッ! こ・・・殺されるゥ---------------ッ
承太郎だァーッ こんなところにィィィィィィィッ
「・・・・・・」
道端の2人
承太郎は黙ってアレッシーを見ている
アレッシーは窓を破って道に飛び出し、傷だらけでハアハア言っている
「ハアーハアーハアーハアーハアー」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
承太郎の後ろに窓を破られた家
「窓から血だらけで落ちてくるなんて 普通じゃあねえな・・・・・・・・・・」
腕組みして承太郎がアレッシーに言う
「ハア〜〜〜ハア〜〜ハア〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
メガネも割れ、血だらけで地面に這いつくばるアレッシー
落ちつけ・・・・・落ちつくんだ・・・・・こういう時こそ 冷静なヤツが勝利する・・・・・・・・・・考えてみれば承太郎は 今・・・成人姿のポルナレフを探している最中・・・・・・おれのことを知らない・・・・・
考えをめぐらせるアレッシー
いつも やっているように すっとぼけ通してスキをついて攻撃してやるッ!
アレッシーの考えが決まる
「ああっ この家のご主人様にしかられるゥ----窓ふきしてたら足をスベらしてしまったァー どぉ-----しょ-------どぉ----しょお〜〜〜〜〜〜しかられるゥ〜〜〜〜〜」
「・・・・・・・・・・・・・・」
演技するアレッシーを黙って見てる承太郎
「・・・・・・・・・・・・」
バッ
その時窓から裸の子供ポルナレフが飛び出す
「待ちやがれ!このクソおやじッ!」
「!」
顔を上げポルナレフを見る承太郎
「あ!」
承太郎を見て声を上げる子供ポルナレフ
「おにィちゃん!誰だっけ・・・誰だっけ」
必死でその見覚えのある顔が誰だったか思い出そうとするポルナレフ
「!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
承太郎の方はなんだかわからない
「今だッ!ポルナレフのやつが顔を出すのを待っていた!」
心の中で叫ぶアレッシー
「上を向いたな スキありっ!承太郎ッ!」
アレッシーが承太郎を狙う!
ドッヒャアッ
アレッシーの影スタンド『セト神』が承太郎の足元に伸びる!
カッ
ポルナレフが裸のまま窓から身を乗り出し叫ぶ
「あッ! そいつの影に気をつけてッ!」
「!」
ハッとする承太郎
バシューッ
反射的に飛び上がる承太郎
しかし一瞬遅かった!『セト神』の一部が承太郎の影に触れる!
「やったッ!さわったッ!承太郎の影にさわったぞッ!」
アレッシーが叫ぶ
「しまった!」
子供ポルナレフが叫ぶ
「わあははははははははははh−!!」
アレッシーの笑い声がひびく
ババッ
飛び下がった承太郎
「承太郎!てめ---もおれの『セト神』の術中に落ちたのだ------ッ」
クン!
起き上がったアレッシーが叫ぶ
グオグオッ グオッ
承太郎の体に異変が起こる
「こ・・・こいつ」
どんどん縮む承太郎
「な う・・・・・・・・・」
グングン
「・・・・・・・これはッ!・・・・・・・・・・・・・」
グオオオオ
何がなんだかわからないまま承太郎が縮んでいく
「た・・・たいへんだッ!あのおにィちゃんも子供になる・・・・・・・・・・・・・・・」
ポルナレフが叫ぶ
「承太郎ォ〜〜〜おまえがスタンド『スタープラチナ』を使えるようになったのはつい最近と聞く!」
立ち上がったアレッシーが承太郎を指さして言う
「つまりィ!子供の時は・・・・スタンドを使えなかったということだあッ!」
グン
アレッシーが大きく見えてくる
「ただのガキになるのだッ!うは!うはははははははは」
グン!
承太郎の目前で大きくみえるようになりながらアレッシーは得意げに言う
「あっ ああっ あんなに小さく!7歳くらいの子供に戻ってしまった--------------ッ」
あせるポルナレフ
「おれの勝ちだッ!」
ズン!
承太郎の目の前に立ちはだかりオノを取り出すアレッシー
「DIO様!おれが承太郎を倒すのですッ!礼金をたんまりはずんでもらいまっせェーッ」
オノを振りかざすアレッシー
「死ねェ-------ッ 承太郎-------ッ」
グバッ
ボゴァッ!
しかしアレッシーの顔は一瞬で歪む!
小さな承太郎の拳がアレッシーの顔面に食い込んだのだ!
「ブ・・・・・」
ポロリ
おそるべき威力の承太郎(推定7歳)のパンチに思わずオノを持った手を離すアレッシー
「あっ殴ったッ!生身の子供の拳で!!」
窓から身を乗り出したポルナレフが叫ぶ
「やれやれ 子供だからってなめんなよ」
ブカブカのガクランの中の承太郎(顔は帽子で隠れて見えない)がつぶやく
グッ
そしてもう一度拳を上げる
「ひィイイイイイイイイイイ-----ッ」
ボカボカボカボカボカボカボカボカボカ
おびえるアレッシーに炸裂する怒涛の子供の拳ラッシュ!
ドゴーン
血を吹いて吹っ飛ぶアレッシー
スタッ
着地する承太郎の足
「じょ・・・・・・承太郎は・・・・・・子供のときからやるときはやる・・・・・・・」
顔中から血を流し、アゴが外れてガタガタになったアレッシーが言う
「性格の・・・・・・・・・・人だったのか 強い・・・」
つぶやく子供ポルナレフ
ザドッ
「ゴキ!」
倒れて頭を打つアレッシー
頭に回る星
「・・・・・・・・・・」
暗闇に星が浮かぶ
そして星の浮く宇宙空間のような暗闇は真っ暗な世界に
「・・・・・・・・・・・」
ムニャムニャムニャ
流星の尾のような白い筋が暗闇に3本・・・・もっともっと増える
「ムニャムニャムニャ」
地面に倒れたアレッシー
「・・・・・・・・・・・・」

「は!」
気がついたアレッシー
ドォオオン
上を見ると元に戻った承太郎とポルナレフが覗き込んでいる!
「ニヒヒ」
笑うポルナレフ
ヒイイイイイイイイ
再び悲鳴を上げて驚愕するアレッシー
「なまぬるいぜ いくぜダメ押し」
ポルナレフが言う
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオオ---------!!」
ドヒャドヒャ
オオオオオオオ
スタープラチナとシルバー・チャリオッツのWラッシュ(連打)!!
ドーン
『破壊と嵐のセト神』のスタンド
アレッシー38歳 独身
はるか かなたにフッ飛ばされて
再起不能(リタイヤ)

ハ!
部屋のカーペットを敷いた床の上で裸で気がつくお姉さん
脱げた下着を手に持って体を隠している
「・・・・・・・・・・・・」
あたりを見回すお姉さん
部屋の中や窓のほうを見る
「夢だったのかしら・・・・・」
つぶやくお姉さん
キラ!
しかしその時カーペットの上で何かが輝く
それはポルナレフの割れたハート型のピアス
「ハッ!」
あの子が耳にしていたものだわ!
現実に起こっていたのよ・・・なぜか・・・わたしの体が思うように動かなくなって・・・・・・そう!体は動かなかったけどはっきりと覚えている その時
あの子がわたしを必死に守ってくれたんだわ・・・・・あの子はおとなの男と闘っていた!
けなげだけれど とても勇かんで 男らしいあの男の子はいったいどこ?
あの小さな騎士は どこにいったのかしら・・・・・?
手にピアスを拾い上げて考えるお姉さん
「いったいどこ!?どこなのッ?」
下着で体を隠しながら部屋の中でポルナレフの姿を探すお姉さん

やさしくて とてもステキな女性だったな 純粋に親切だったぜ・・・
窓を見上げるポルナレフ
あぶない所だった・・・おれの体は元に戻ったが 彼女も無事に戻ったろうか!
割れた窓を見上げてポルナレフは思う
ダダッ
その時!服を着たお姉さんが家の中から走り出て来た
それに気づくポルナレフ
「・・・・・・・」
お姉さんを見て嬉しそうに赤面するポルナレフ
お姉さんを横目で見ている承太郎
承太郎たちに気づくお姉さん
「あ・・・あのお尋ねしますけど わたしの家から男の子が出ていくのを見ませんでしたでしょうか?あなた方と同じ・・・・・・・」
お姉さんが承太郎たちに聞く
真っ赤な顔をしているポルナレフ
「・・・・・・・・・」
その顔を見ているお姉さん
「外国人の子供なのですけれど・・・・・・・・・」
お姉さんを見ていたポルナレフの表情が変わる
赤面していた顔が無表情になり、次に汗をかいて苦悩したような表情になる
「・・・・・・・」
その表情の変化をじっとみているお姉さん
「・・・・・・・・・・・」
黙って横目で2人を見ている承太郎
ポルナレフはやがて落ち着いた表情になる
「・・・・・・・・・・・・・」
その顔を見て今度はお姉さんの方が驚いたような顔になる
「失礼ですけれど 前にどこかでお会いしたような・・・・・・・・・・・・・」
そう言ってお姉さんは驚いたような表情でポルナレフを見つめる
「・・・・・・・・・・・・」
目を伏せるポルナレフ
「い いえ こ・・・子供なんて・・・・・・・・・・・・・・・・見ませんでした」
目をそらして言うポルナレフ
呆然とするお姉さん
「い・・・いくぜ 承太郎」
きびすを返し向こうに行くポルナレフ
ハッとするお姉さん
ポルナレフの後姿
その耳にさっき見つけたピアスと同じものが!
「あ・・・あの耳かざりは!」
お姉さんが叫ぶ
「まっ 待ってッ!まさか!」
お姉さんの手にはさっきのピアス
「一度も会ったことがないぜ・・・・・会うはずがない・・・・おれたちは旅人なんだ・・・始めて来た場所だし もう出発しなくてはならない・・・・・・次の町へな・・・・・」
少し振り向いて横顔でポルナレフが言う
そして承太郎と行ってしまうポルナレフ
「・・・・・・・・・夢だったんだわ・・・・やっぱり」
お姉さんが言う

「・・・・・・・・・」
自分をじっと見つめている承太郎に気づくポルナレフ
「なにもいうなよ承太郎 なにもな」
承太郎を指さしポルナレフが言う
「・・・・・・・・・・・・」
承太郎は黙ってポルナレフの肩に手をやる
その手を見るポルナレフ
ニコリ
承太郎の頬がわずかに笑うように動いた
「おっ」
アヴドゥルが居た
「承太郎とポルナレフーッ おまえたち どこ行っとったんじゃ!」
叫ぶジョセフ
「あっ ジョースターさん あんたらだろーが!いなくなったのはよぉ-------ッ」
「アウ」
遠くで再会するジョセフたちを尻目に画面手前で鳴くイギー


(つづく)


なんというロマンス!カッコイイぜポルナレフ!!
このエピソードは3部で一番ロマンチックな話ですねえ・・・まさかポルナレフがこんなにいい男っぷりを見せてくれるなんて思いませんでした。失礼ですが。
しかし悲しいですねえ・・・せっかく両思いになれたようだったのに、恋に落ちることの出来ない旅路。
惚れっぽさとオッチョコチョイ度と男っぷりと悲しい結末が寅さんのようだよポルナレフ!
あーもうこうなったら「ポルナレフはDIOを倒したらきっとここに戻ってきてこのお姉さんと結婚するんだ」と、
2部ジョセフのようなエンディングを想像するしかありません!
それにしても承太郎、けっこう年上のポルナレフに対してなんだその態度は!恋愛じゃお前の方が先輩なのか?そうなのか!?

でもスゴかったですねえ子供承太郎。
「やるときはやる」という事ですが、それにしても子供の力じゃあねーよ!っていうか子供でこの威力なら
高校生承太郎はスタンドなんか使わなくても一人でスタンド使い倒せますよ!!
うーむコワイ。なんとなくわかるようで、それでも十分に不気味ですねこの子供。
まさかオチがこうなるとは思いませんでしたよ・・・子供だけど十分強かったなんて!ポルナレフの立場は。

というわけで最後はあっけなかったアレッシー。強力なスタンド持ってるのに子供にやられちゃダメじゃん!
いや、やっぱり少年ジャンプだから、子供が大人を負かすという展開にはなるべくしてなったんでしょうか?
ジャンプ読んでいた小学生が「さすが承太郎!」と大盛り上がりしたとか?
・・・この頃のジョジョは小学生でもけっこう読んでいたはずなんですよねえ・・・
なんで今の小学生はこういう骨っぽいマンガを読まなくなったんでしょう
「DEATH NOTE」だって・・・あれ本当にみんなちゃんと読んでるの?キャラの顔追ってるだけじゃなくて?
ちなみに私はキャラの顔追ってます。L〜なぜ死んだ〜


それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!



ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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