これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。


扉絵
肩にネコを乗せて座った男が背後に『OSIRIS』と書いたカードを背負って余裕顔で語りだす
「わたしの名はダービー D、A、R、B、Y Dの上にダッシュがつく・・・ポルナレフは賭けに敗北した・・・したがって『魂』はいただく!」
博打に負けた人間の魂を奪うスタンド
『オシリス神』の暗示
彼の名はダービー

ダービー・ザ・ギャンブラー その2

「み・・・脈がない・・・・・・」
仰向けに倒れたポルナレフの体を調べてアヴドゥルが言う
「死んでいるッ!ポルナレフが死んでいるッ!」
白目をむいたポルナレフ
「ポルナレフ-----ッ」
そしてポルナレフの魂はダービーのスタンド『オシリス神』につかまってその手の中で形を変えられていく
グオオガガガ
グシャグシャグシャグシャ
まるで粘土細工のようにポルナレフの魂はオシリス神の手の中で形を変えられていく
バーン
オシリス神の両手が拍手を打つように強く叩き合わされる
するとその合わされた手の中から一枚のコイン状のものが落ちる
パ!
コローン
それは目を閉じたポルナレフの顔が描かれたシマシマ柄のチップ
「これがポルナレフの『魂』だ・・・・・・早くもひとり DIO様のじゃま者を消してやったことになる・・・・・・間抜けなヤツだったがな・・・・・」
ポルナレフのチップを見せながらダービーが言う
ガシィッ!
ダービーの胸倉をつかむアヴドゥル
「きっ きさまァァーッ」
「ニャン」
ネコが驚いて逃げる
「?」
バーテンがその様子に驚く
「?」
「?」
お客たちもジョセフたちの様子がおかしいのに気づく
「ふざけるな・・・・・賭けだと?その猫はお前の猫じゃあないか!イカサマのくせにッ!」
胸倉をつかまれたままダービーが言う
「イカサマ?いいですか?イカサマを見抜けなかったのは見抜けない人間の敗北なのです わたしはね 賭けとは人間関係と同じ・・・・・だまし合いの関係と考えています 泣いた人間の敗北なのですよ」
汗びっしょりのアヴドゥルに比べクールにふるまうダービー
「その腕で このままわたしを殺すのですか?いいでしょう おやんなさい・・・この『魂』も死んでいいのならね・・・・・」
ダービーの手の中のポルナレフの魂(チップ)
「いいか・・・・・きさまはこのまま無事で帰ることはできない・・・・・」
振り上げた腕を止めるアヴドゥル
汗をかいてだまってるジョセフ
同じく黙っている承太郎
「1984年の9月22日 夜11時15分 あなたは 何をしていたか憶えていますか?」
ダービーが言う
「なんのことだ?」
怒りの表情で聞くアヴドゥル
「わたしは憶えている カリフォルニアでその時期 S(スティーブン)・ムーアというアメリカ人がわたしと賭けをしてあなたの今のセリフと同じセリフをわたしに言ったのです」
ダービーはイスに座って言う
「その男がこいつです」
パサッ
何かの本のようなものを投げ出していうダービー
そしてその中を指さして示す
それはコインを収集するためのコレクションファイルのようなもの
本のページにさっきのチップのようなものがはめ込まれている
ズラリと並んだ目を閉じたいろんな人の顔
ゴゴゴゴ
その中の一枚には『STEPHEN MOOR』と名前がつけてある
ゴゴゴゴゴゴ
そそてその周りにも『MOOR』という姓のチップが並んでいる
「この下のやつがムーアの父親で となりが女房です ポルナレフの『魂』をとり戻したければ続けるしかないんですよ わたしとの賭けをね」
ポルナレフのチップを手に持ってダービーが言う
・・・・・・・・・・・・・・
黙っているジョセフ
あ・・・・・・・悪魔だ・・・この男・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
呆然としているアヴドゥル
・・・・・こいつ・・・・・ひとりひとりおれたちを・・・・・・・・・・
あせった表情の承太郎
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ピラミッドの前にたちはだかるスフィンクス
「どうするんです?ビビッて帰ってもいいんですよ・・・このポルナレフをおいてね フフフ」
何かを差し出しながらダービーは言う
「ま・・・・・・いっぱいやりながら よーく考えてください・・・・・チョコレートはどうです?」
ドシャ!
ズアアアッ
テーブルにつきその上にあったトランプやチップを腕で払いのけるジョセフ
もう片方の手には酒のビンを持っている
「!」
ハッとするダービー
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙ってジョセフを見ているダービー
「?」
よくわからない顔のアヴドゥル
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っている承太郎
トン!
ジョセフはグラスを一個テーブルの真ん中に置く
トクトクトクトクトクトクトクトク
そしてそれに酒を注ぐ
なみなみと酒を注がれたグラス
もう表面は盛り上がるほどいっぱいに溢れそうだ
「ジョ・・・ジョースターさん 何をする気なんです?」
アヴドゥルが聞く
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
それには答えないジョセフ
「『表面張力』というのを知っているかね?バービーくん」
ジョセフはダービーに聞く
「ダービーです・・・わたしの名はダービー その酒の表面が盛り上がってあふれるようであふれない力のことだろう?・・・・・・何をしようというのかね」
ほおづえをついて答えるダービー
「ルールは簡単 このグラスの中にコインを交代で入れていく 酒があふれた方が負けじゃ」
!!
コインと酒の入ったグラス
「おい・・・じじい・・・」
承太郎がつぶやく
「ま・・・まさかッ!ジョースターさんッ!」
アヴドゥルが叫ぶ
「賭けよう わしの『魂』を!」
バン!
ジョセフが言う
「グッド!」
ジョセフを指さしていうダービー
「なんですって------ッ!!」
アヴドゥルが叫ぶ
「バカな!や・・・・・くださいッ!こいつはイカサマ師なんですよッ!」
「イカサマはさせん!この賭けの方法はわしが決めたのだ 承太郎 イカサマを見張ってろ・・・・・」
ジョセフが言う
「・・・・・・・・・・・・・」
黙っている承太郎
「OK!いいでしょう この賭け受けましょう だがその前にコインと酒グラスを調べてもかまいませんかね?」
ダービーが指さしながら言う
「当然の権利だ 君にもイカサマを調べる権利がある」
ジョセフが言う
「・・・・・・・・・・・・・・」
黙って調べるダービー
「ひとつ」
ジョセフが口を開く
「君が負けたらポルナレフを必ず返してくれるという保障は・・・?」
ダービーが答える
「わたしはバクチ打ちだ・・・・・・『誇り』がある 負けたものは必ず払います 負けんがね」
「いいだろう 君からだ コインを入れたまえ」
ジョセフの言葉にコインを持った右手を出すダービー
「ジョースターさん!!」
アヴドゥルが叫ぶ
「まかせておきなさい」
そう言いながら右手の手袋をはずすジョセフ
この『グラスとコイン』はわしの得意の賭けじゃ・・・ この『表面張力』というのはけっこう強い・・・・・コインはあと8枚か9枚入るとみた 精神が動揺して指が震えなければな・・・・・
ジョセフは心の中で考える
「コインは1回に何枚入れてもかまいませんね?」
ダービーの質問に答えるジョセフ
「どうぞ・・・1回で入れるならね」
ピタアーッ
なんとダービーはコインを5枚くっつけて持っている
「ご・・・5枚もッ!」
アヴドゥルが叫ぶ
「おい 水面に波が立つぞ!・・・・・・」
ジョセフが言う
「静かに!テーブルに手をふれないでくれ・・・・・」
グラスの上にコインを持った手をかざすダービー
ジョセフの目
ダービーとコインとグラス
ダービーの目が手に持ったコインがグラスに入っていくのを凝視している
承太郎の表情
アヴドゥルとジョセフの表情
ストォーン
コインは指を離れグラスの中に沈んだ!

ダービーのしまったという表情
ユラ・・・
水面は大きく波立っている
ブワアアアア
今にもこぼれそうな酒
ユラユラ
わずかに波立つ水面
「・・・・・・・・・・・・・」
ダービーとジョセフたちが見守る中、酒は水面で波立つのを止めた
「フフフ あなたの番だ」
笑いながら言うダービー
「すごい心臓だ 5枚同時に入れるとは・・・・・・・・・・・・・・・わしは1枚にしとこう あぶない あぶない・・・」
スッ
コインを持つジョセフ
そして手を伸ばしてグラスの上から中に落とそうとする
それをすぐ横から見ている承太郎
「・・・・・・・・・・」
承太郎は何かに気づいた
ジョセフのコインを持つ手の
コインのすぐ裏に当たっている親指の所に何かある!
タラタラ
それはなにか柔らかいもので、水を含んでいるのを親指で押してグラスの中に注ぎいれている
それを黙って見ている承太郎
ダービーはジョセフのこの行為に気づいていない
じじいのやつ・・・指とコインの間に脱脂綿を・・・液体がしたたり出ている・・・・・・・・しぼり出して酒をふやしていやがる!オレにいかさまを見張ってろだと?この悪党め・・・やりやがるぜ!
承太郎は心の中で叫ぶ
ストォーン
コインが沈む
驚くダービー
手を引っ込めるジョセフ
「・・・・・・・・・・」
ジョセフをマジマジとみつめるダービー
「ぬうううううう」
ダービーの苦悩の表情
ギャハハハーッ もうこれ以上はいらんわい!1枚で酒はこぼれる!わしの勝ちじゃッ!クフフフ!
バレなきゃイカサマじゃあないといったのはこいつよーッ
心で笑っているが顔はクールなジョセフ
「フー 心臓に悪いわい!こぼれるかと思ったわい さ・・・君の番だ オービーくん」
ガシッ
ジョセフの手をつかむダービー
「ダービーだ・・・2度と間違えるな!わたしの名はダービーというんだ!オービーでもバービーでもない!」
静かに怒っているダービー
「すまんね」
ふてぶてしく謝るジョセフ
ニヤリ!さらにわざと名前を間違えて怒りをさそっているぜ このじじい・・・・・・・根っっからのギャンブラーだぜ
無表情のまま承太郎は心で笑う



(つづく)


ジョセフ、ギャンブルの年季!
やっぱりジョセフはバクチに強かった・・・というかイカサマ師だったんですね
かつてリサリサが息子ジョセフのことを「これは将来大物かとんでも無いイカサマ師になるわ」とか言ってましたが
本当に大人物兼イカサマ師になってました。あくまで兼業で。
そして人をおちょくる態度も2部の頃のセンス健在です。
いや〜カッコイイなあジョセフ!これでなきゃあ〜

ポルナレフはダービーの計略に引っかかってチップにされてしまいましたが
これでとり戻せますかね・・・いや、そんなに簡単にはいかないんでしょうねえ
ムーアさんちも父親と奥さんまで犠牲になっています
ダービー対4人で、そう簡単に決着がつくワケがありませんよね
というこてゃジョセフも負けてチップになっちゃうの?
次は?アヴドゥル?最後に戦うのは承太郎?
こないだアレッシーをやっつけたところなので、承太郎がまた活躍する順番だというのは変な気がしますが
まあ主人公だしどうでしょうねえ・・・

それにしてもダービー
負かした相手をコレクションするなんて悪趣味ですね
コインみたいにびっしりと並べたホルダーブックを眺めるのは楽しいんでしょうが
コインの図柄が全部いわゆる「デスマスク」ですからねえ・・・
でもこれで見る限り、ダービーは金を巻き上げるギャンブラーじゃなくて
魂をかけさせる「殺人鬼」ということになるんじゃあないでしょうか?
この犠牲者の数からして、もしダービーが負けたらタダじゃあ済まないでしょうね
自分もチップになっちゃうのかな?アンジェロやエニグマの少年のように
永遠を無生物にされたまま生きていくとか・・・
小悪党っぽいですがヒドイ目に遭わせてやりたいですね〜
しかし記憶力も相当いいみたいで
1984年の9月22日ですか・・・はて
それは私の結婚1周年の記念日ですねえ
その頃私は妊娠6ヶ月でしたけど。
誰がなんと言ったかを分単位まで覚えているなんて(ハッタリかも知れませんが)
底知れない恐ろしさというか、油断がならないヤツですね。

それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!



ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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