これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。

暗闇にタバコの箱・・・に似ているがこれはトランプの束
箱に縦に紙の帯が巻いてある
SECURITY SEAL
製造元の品質保障シール
このシールがやぶられていないということはカードにさわった者はだれもいないという事である
ビリィッ
そのシールを破りカードを取り出す承太郎
カフェの風景
ドォアアァアァアァアァ
テーブルでは承太郎がカードをズラリと並べている
向かいにはダービーが座っている
そのテーブルの横にはアヴドゥルが立っている
表に面したカフェの窓の外にはピラミッドが見える
パラパラパラパラパラ
ダービーはテーブルの傍らにある本のページを見ないままパラパラとめくっている
パララパララララララ
親指でパラパラとめくられる本
「ジョーカーは1枚・・・カードに異常はないようだ ごく普通のカードだ」
扇形に広げたカードを前に承太郎が言う
汗だくのアヴドゥル
ダービーは指で繰っていたページを止める
ピタッ
『ページ数は・・・538・・・540・・・いや・・・556ページ』
本を見ないで考えているダービー
その本のページ数はまさしく556ページ
『ニヤリ!今日も絶好調だ・・・触れているだけで上から何ページ目かわかる・・・承太郎のスタープラチナはたしかに目はいいかもしれない・・・しかし このダービーは指で覚える事ができる!シャッフルしても何番目にどのカードが行くかわかるのだ!』
カードをテーブル上でバラバラにシャッフルしている承太郎を見て自信ありげに笑っているダービー
ザッ バッ
承太郎のカードをかき集めている手元
それを見ているダービー
トン!
承太郎はカードを集めて束にしてテーブルの真ん中に置く
目をつぶってうなだれているジョセフとポルナレフの横顔
二人の魂の入ったコイン
承太郎の顔
汗びっしょりのアヴドゥルの横顔
「OK!OPEN THE GAME!ゲームをはじめよう!」
承太郎とダービーの向かい合うテーブルを真上から見た絵
「ハート10」
カードの束を途中からめくったダービーがそのカードが何だか言う
「クラブ7」
同じく承太郎もカードを見せて言う
「ディーラーはわたしだな フフフフ・・・・『スタープラチナ』に見えない角度でシャッフルしないとな」
カードを取るダービー
承太郎の横顔
シャシャシャシャシャシャ
すばやくカードを切るダービー
シャシャッシャ!シャシャ!
その手の動きは目にも止まらないほど
シャッシャッシャ!シャ!シャシャ!
ダービーの手元アップ
トン!
テーブル中央にまとめたカードの束を置くダービー
「カットをどうぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙って承太郎は束になったカードを分けて入れ替えカットする
パッ
トン!
それを凝視するダービーの目
パッ!
ダービーの微笑するような目元
ダービーはカット済みのカードの束をとり配り始める
ピ!
1枚取って承太郎に投げる
「承太郎へ」
シュッ!
「わたし」
ピ!
1枚取ってジョセフのコインが置いてある自分の手元に投げる
シュッ!
「承太郎へ」
承太郎へカードを投げる
「わたし」
ピ!
また自分側にカードを投げる
「承・・・」
スッ
そう言ってカードの束から1枚引いて配ろうとしたその時!
承太郎の目が光った
バキッ
いきなりスタープラチナの手が出てダービーの右手人さし指を折る!
「ゲェェーッ ?」
悲鳴を上げるダービー
しかしなぜそうされたかわからない
スタープラチナはじっとダービーを見ている
「あっ」
アヴドゥルが声を上げる
承太郎は黙っている
「ぐうあああああああああ〜〜〜〜〜」
ドドドドドドドド
悲鳴を上げ泣き叫ぶダービー
「?」
「?」
アヴドゥルは何がどうなったかよくわからない
承太郎は黙って座っている
「なっ なんだ!_どうしたんだ承太郎!?」
アヴドゥルが叫ぶ
「指をッ!?スタープラチナがいきなりダービーの指をへし折ったぞッ!」
うぐぐぐぐぐ
苦しむ汗だくのダービーの顔
「言ったはずだ これからのイカサマは見逃さねえとな」
承太郎が言う
「え!?」
アヴドゥルが叫ぶ
ダービーの手の中のカードが1枚取り出しかけられている
「イカサマだって!?」
叫ぶアヴドゥル
「どこで!?普通に配っていたぞッ!?怪しい動きはまったくしてないのに!」
つっかかるアヴドゥル
「いいや!ヤツの左手に持ってるカードをよーく見てみな」
ダービーを指さす承太郎
「!」
束から飛び出しているカードは一番上では無く2番目から出ている
「この2番目から出ているカードは・・・・・」
承太郎が言う
「今 おれにくばろうとしたカードだ 上から1枚ずつ順番にくばるように見せていて 実は上から『2番目』のカードを配ろうとしたのだ」
そう言ってカードをめくる承太郎
パラッ
ダービーに配られたカードは10が3枚
「一番上のカードで10のスリーカードが出きているじゃあねーか」

セカンド・ディール
このテクニックを『セカンド・ディール』という
カードは上から順にくばるものという心理的盲点をついて実は2番目のカードをくばる高等テクニックだ
熟練者によるなめらかな指の動きでくばられると人間の目では セカンド・ディールをとらえる事は不可能
しかも この男ダービーはどのカードがどこにあるか記憶できるのだ

ひ ひどいやつだッ・・・・・・指を折るなんて・・・・・!
ダービーは折れた指を押さえ汗だくになって言う
ズガッ
その手元に打ち込まれるようにカードが投げられる
「いいや 慈悲深いぜ 指を切断しなかっただけな・・・」
承太郎が言う
「やれやれ・・・もう おまえに カードを切らせるわけにはいかねえな ディーラーは無関係の者にやってもらおう」
承太郎は店の外の丘を指さす
「アヴドゥル・・・あそこの丘の上にいる少年にやってもらおうか 連れてきてくれ」
ハッとするアヴドゥル
丘の上では10歳くらいの少年がサッカーボールで遊んでいる
「・・・・・・・・・・・・・・・グッド」
汗だくで悔しそうな表情をしてダービーが言う
ひとつ「さすがだ・・・イカサマは心理的盲点をつくこと・・・・・・目がいいだけではイカサマとはわからない・・・おれのセカンド・ディールを見やぶるとは みくびっていたようだ どんな相手だろうとなめてかかってはいけないという教訓として反省することにしよう・・・この指はその罰として受け入れよう」
ハンカチか何かで折れた指を他の指とまとめて縛る
「全身全霊をそそいでおまえとのゲームにいどむとするよ承太郎・・・・・・」
震えるダービーの縛られた指
「1986年 5月17日以来の大勝負だ・・・あの時は真山祥造という日本人から 東京にある8つの不動産とやつの『魂』を奪いとった やつは大金持ちだったが本当に強い男だった・・・」
ハンカチで縛った指でジョセフたちのコインを取るダービー
バッ
そのコインが空中に投げられる
ドッヒャアアアアァ
ダービーのスタンド、オシリス神が出てコインを空中で止める
「わたしはDIO様のために闘いに来たのではないッ!生まれついての『賭け師(ギャンブラー)』だから闘いに来たのだッ!」
ダービーが叫ぶ
「!?」
驚く承太郎
「なっ 何をする気だ!?ポルナレフとジョースターさんの魂をッ!」
叫ぶアヴドゥル
ズバババババババ
コインを刻むように手刀を動かすオシリス神
ズオッ
すると1枚のコインが何枚にも増える
バララララララ
そしてそれぞれ6枚ずつがズラリと空中でまとめられる
重なるコイン
ドォーン
そしてそのままテーブルに6枚ずつ積み重ねられる
「!・・・・・・・・・・」
承太郎の目
「!?」
驚くアヴドゥル
「『魂』をそれぞれ6個のチップに分けた・・・!『ポーカー』とは自分のカードが相手に負けるかもしれないと判断したらゲームを降りてもいい賭けだ・・・・・・・つまり一回ごとに参加料を払うからチップが2枚では勝負にならないのだ・・・」
ジョセフとポルナレフのチップ
「チップを6個取り戻してはじめて『魂』をとり戻すことにする!いいね・・・・・・」
汗だくで言うダービー
「さて!承太郎 賭けをするなら 君の方にもチップを渡したいと思うが まだ例の言葉を聞いてなかったな」
ダービーの言葉にしばらく考え込む承太郎
「・・・・・・・・・・・・・・・いいだろう・・・・・おれの『魂』を賭けるぜ」
「グッド!」
ダービーが言う
「!・・・・・・・・・じょ・・・・・承太郎」
アヴドゥルがつぶやく
ドォーン
6枚重なった真っ白なチップ
「その雪のようにまっ白のチップがおまえの魂の象徴だ・・・それを6個わたしがとった時 おまえの『魂』はなくなる」
ダービーの厳しい視線
丘の上ではアヴドゥルが少年と話をしている
コクリ
少年はうなずく
「いいよ」

シィーン
静かなカフェのテーブル
少年がダービーと承太郎の座っているテーブルの上でカードを配っている
ス!
白いチップの置かれた承太郎の方に投げられるカード
コローン
ポルナレフのチップを転がすダービー
「参加料にポルナレフを一個払う フフフ」
笑うダービー
コローン
承太郎も自分のチップを投げてよこす
ガシッ!
自分のカードを引き寄せる承太郎
「勝負!」
ダービーも自分のカードを取る
バッ!

(つづく)


承太郎がカッコイイ!
いや、いつもカッコイイ承太郎ですが、ここは本領発揮というか彼らしい行動で魅せますね。
こないだの荒木先生の講演会では「承太郎は動かない主人公」と言われていました。
自分ではアクションをしないでスタープラチナに戦わせるというスタンドで
どっしりと構えた感じを出したかったということです。
ジョジョにおいて主人公のタイプがコロコロ変わるのは
「こないだは真面目な主人公だったから今度はふざけた性格で行こう」
「この前のはよく動く主人公だったから次は動かないキャラで行こう」
とか考える先生のバランス感覚によるものらしいですが
2部ジョセフと承太郎はまさに正反対。カンというか頭の良さは同じでも
行動のタイプがまったく違う雰囲気ですねえ。
承太郎の今回の行動、ジョセフが見たらハラハラしたかも知れません。
実際アヴドゥルはすごく心配そうですし・・・いくらどっしり構えていてもまだまだ若造
たった17歳の承太郎ですからね〜
ダービーがナメきっていたのも無理ありません。
それを「ナメんなよ」と牽制するのに、承太郎のこのイキナリの指折り攻撃はとても効果的でしたね。
賭けというのは精神的に優位に立つことがとても大切ですから、ここで『承太郎一勝!』と言ってもいいくらいです。

それにしてもダービーの能力・・・オシリス神でなくてダービー自身の能力ですよ!
手の指の感覚で触っているページが何ページ目かわかるという・・・
スゴイけど居るかも知れませんねえ実際。
腕のいいすし職人は米粒の数が揃うそうですから、訓練次第では指先の感覚でカードが何枚目かわかるようになるかも。
本のページは何百ページもありますが、カードやたかだか52枚プラス1〜2枚。
練習して出来ないワザでは無いような気がします。
ただ、何枚目のカードが何なのか、いちいちその場で覚えているというのはスゴイ。
これは記憶力の問題ですからねえ・・・
先回のスタープラチナはスタンド能力として、読み取ることや覚える事が出来たんでしょうが
ダービーは『素』でそういう能力を鍛えて来たんですね。しょせんマンガの中の話ですが凄まじいギャンブラー魂です。
『わたしはDIO様のために闘いに来たのではなくギャンブラーだから来たのだ』という言葉の中に
自分の運と能力に高いプライドを持ち、それを試してみたいという
ダービーの物凄い根性と闘争心を見ることが出来ます。
さあ、名勝負(イカサマもあるかも)が楽しみですね!


それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!



ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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