
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
地獄の門番ペットショップ その1
扉絵はカイロの地図
カイロ市内地図
中心にふたまたに分かれたナイル河 中洲にあるゲジラ島にはカイロ市内が一望できるカイロタワー
河の左手には動物園と南北に走る鉄道、ギザのピラミッド。
右手にはカイロ市街、ツタンカーメンの黄金マスクなどが展示してあるカイロ博物館、タハリール広場、右上に迷路の街ハーンハリーリー
史上最古の大学アズハル大学、中央あたりにはホル・ホースとボインゴが承太郎に攻撃をしかけた街、その少し離れたところに『DIOの館はこの辺』と書いてあり、画面右下方には壮麗なモハメド・アリ モスクが描かれている。
「きょうは超暑だなあ きのうからフロ入ってねーからハンサムがかたなしだぜ」
頭に布をかぶりどこかの石段のそばの門扉に寄りかかり日陰に座り込んでいるポルナレフ
手に持った缶の中の飲み物を飲むポルナレフ
ノコノコ
ポルナレフの後方から近づく一人の妙な男
ボロボロの服装に腕を吊りサングラスをかけている
そしてポルナレフのすぐ横に座る
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
彼を見て絶句しているポルナレフ
ポルナレフのあっけにとられた顔と男の正面顔
サ!サ!
男の目の前に手をかざして見えているかどうか確かめるポルナレフ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っている男
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ポルナレフは無言で少し座っている位置を離す
ズッ!
ズズズ
すると男はポルナレフの方にまたにじり寄る
「?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
不思議そうな顔をしながらまた離れていくポルナレフ
ズズッ ズズ! ズ!
するとまた男はピッタリとポルナレフの横に来る
ズッ!ズッ!ズッ!ズッ!
また必死で男から離れようとするポルナレフ
ズッ!ズ!ズ!ズッ!
男も懸命についてくる
座ったままものすごい勢いで追いかけっこする2人
ズダダダ
ダダダ
クルッ
振り返り怒鳴るポルナレフ
「なんだってんだよーッ てめーおれに何か用かッ!」
すると男はサングラスを外し怒鳴り返す
「にぶい野郎だなッ!どけッ!という合図だよッ!外国人のくせにこの場所にこじきみたいにすわるんじゃあねえ!誰に断ったんだァーッ!?」
男の言葉に驚くポルナレフ
「エ?」
「おお 異国の貧しき人ですか・・・気の毒に 少しばかりだが ハイ」
ポルナレフのそばに金持ちらしい人が現れ何かポルナレフの手に渡す
それは折りたたまれたお札
「やっ野郎ッ!よっよくも!お・・・おれの『縄張り』なのにチクショーッ」
怒る男
「え?ナワバリ? ?」
驚いているポルナレフ
その背後からアヴドゥルたちが声をかける
「おいポルナレフッ!そこにすわるんじゃあない!そのお金を彼に渡すんだ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・?もしかしてこいつ乞食?」
振り返りポルナレフが聞く
「すまない悪かった この友人はこの街のことをよく知らないのだ」
アヴドゥルが男に謝る
「最初からそー言やあ いいじゃあねーか」
ポルナレフが男に言う
「おれは商売上のピーッ(伏字の意味)テクニックでしゃべるわけにはいかない乞食なの!」
男が言う
「このカイロには乞食の組合があって キチッと縄張りが決められ 給料をもらって仕事をしているんだよ」
アヴドゥルが説明する
「イスラムの教えでは『貧しい者に財を分け与える者は天国へ行ける』というのがある ・・・・だから奇妙だが乞食にもこういうルールがないと混乱がおきるのだよ」
アヴドゥルのあとに乞食が言う
「チェッ!それよりプライドが傷ついたぜ 貧乏そうな外国人に変装した方がもうかるのかな・・・これからそーするかな」
乞食の言葉に複雑そうな顔をして黙っているポルナレフ
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・ところでどこかで見たことがあると思ったら あんた 占い師のアヴドゥルじゃあねーか?噂じゃあ!何者かに命をねらわれて日本に行っちまったと聞いていたが」
乞食が言う
「その地獄耳をみこんでたのみがあって君を探していたんだ 礼は十分にする」
アヴドゥルはそう言うと写真を乞食に見せる
それはジョセフの念写で撮ったDIO館の写真
「この写真の館の場所を知りたい それもかなり急いでいる」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
写真を見ている乞食
バサアーッ
突然乞食はボロボロの服を脱ぐと下にすごく高そうなスーツを着ている。
頭の布の下もバッチリと真ん中で分けてビタッと決まった髪形
「今日は仕事はやめだ・・・・・・写真の館は3時間で探せるぜ・・・そこで待ってな」
バン
男の背後にはピッカピカの高級車
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
びっくりするアヴドゥルたち
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「おい・・・・ところでイギーのやつはどこへ行った?」
青空とジョセフたちのセリフ
バダム!
ゴオオオオ
車のドアを閉める音と発車する音
DIO館の写真
ドオオオオオオォ
そしてその写真とそっくり同じ館の前を歩いているイギー
トコトコトコトコトコ
クンクン
鼻をひくつかせながら歩くイギー
ゴゴゴゴゴゴゴ
しかしイギーはDIO館を通り過ぎる
トコトコトコトコ
ゴゴゴ
館の上の丸い屋根
ゴゴゴゴ
そこにある窓からカーテンが覗いてヒラヒラしている
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
イギーが上を見上げてそのカーテンに気づく
ヌオォォォオオオ
突然現れる2匹の猛犬
「ガウウ・・・・・」
「ウウ〜〜〜〜〜」
2匹はイギーを見下ろしてうなっている
ガルルルルルルル
口からヨダレを垂らし凶悪な顔でうなる2匹の犬
ガウウウウウウウウウ
「グシッ」
笑うようにうなる犬
「グヒャヒャヒャヒャヒャ」
イギーは表情ひとつ変えない
がその目は急に凶暴に光る
ギラリ
ビクッ
「!」
それを見てビビる2匹
無表情に2匹を見ているイギー
「ク・・・ク クゥ〜〜〜ン」
「クゥ〜〜ン」
ヘコヘコヘコヘコ
ヘコヘコヘコ
尻尾を下げて逃げていく2匹
ヘコヘコヘコヘコ
そんな二匹を尻目にあくびするイギー
「フア〜」
バサバサ!
2匹の犬はなんとなく屋敷の扉に近づいていた
すると扉の下の隙間から羽音がして鳥のはばたく影が見える
バサッ・・
それは小さな小鳥の姿
バサッ バサ!バサ!
再び羽ばたく鳥の姿と羽音
「グヘヘヘヘヘヘヘ」
「ガヒッヒッヒッヒッヒッ」
小鳥の姿に嬉しそうに色めきたつ2匹の犬たち
「ウウウウウウ」
うなる犬
バサッ
バサ!
「グオルルルル」
鳥の影を眺めている犬
「グオッ・・・」
ダッ
ギャウーッ
鳥を捕まえようと扉の隙間に突進する犬たち
「ガオーッ」
ギャルルル
扉の隙間に潜り込もうとする犬たち
ドズン
「ドギャッ」
「ブギャァアアン」
突然大きな物音がして犬たちが悲鳴を上げた
振り返るイギー
シーン
そこには扉の隙間に顔を突っ込んだまま動かなくなった2匹の犬
「!?」
イギーはその様子を見て不思議そうな顔をする
ドオーン
次の瞬間!棒のような物で串刺しにされた2匹の犬の首が扉の上から現れる
2匹の犬の首は頬のあたりを何かキラキラした棒で貫かれている
「!」
驚くイギー
バギバギバギバギ
すると今度は扉からはみ出ていた犬たちの首から下が音を立て血を吹き出しながら扉の下に引きずりこまれていく
ボギ!
骨の折れる音
ガボォッ
そして犬の体は跡形も無く扉の向こうに消えた
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
怖がった顔でそれを見ていたイギー
扉の下には血溜まりが出来ている
「ハッ!」
いぎーは急に上を向く
ゴゴゴゴゴ
そこには一羽の鳥が扉の上にとまっていた
ゴゴゴ
何か頭に羽飾りのようなものを装着してマフラーを巻いたその鳥の目は鋭かった
ゴゴゴゴゴゴゴ
険しい顔でイギーを見ている鳥
「! ! !」
驚いた顔のイギー
クルッ!
その時、鳥は首だけ回して横を見る
そこには高級車で館の近くに乗りつけたさっきの乞食だった男の姿
「!?」
イギーはあせった顔で鳥の様子を見ている
ギラッ
鳥の目が男をとらえる
カシャン
目のアップ
カシャン
鳥の目は男が持っている何かを見ている
カシャン
クローズアップされる男の姿
それはDIOの館を写した写真
カシャン
「まちがいないぜ・・・この館だ フフフ 2時間でつきとめたぜ この街でこのオレ様に調べられないことはない」
帽子に手をかけ得意げに笑う男
「え?」
男の頭上にいつのまにかものすごく大きな『何か』が浮いている
それは円錐形で尖ったほうを下にして何か液体で濡れてキラキラと輝いているように見える
「ハッ!」
息を呑む男
キィィィィィン
その物体の上に飛んでいる鳥
ウワアアアアーッ
ドゴオオ
その大きな物体は巨大な円錐形の棒だった
棒は上空からいきなり落ちてきて車の横にいた男を車ごと直撃する
ブチッ
ふっ飛ぶ血しぶきや男の帽子
宙に飛んだ写真
バシ!
それを空中でキャッチした鳥
バリバリバリ
鋭い爪で写真は引き裂かれバラバラになる
イギーは思った・・・・・・
この鳥は自分と同じスタンド使いだ・・・・・
落としたのは『氷』のスタンドだ!
そして この館を守っている・・・この館に入ろうとする者を消したのだ・・・・・
す・・・すると この鳥は 次に!おれを!ねらってくるッ!
思いつめたような顔で考えているイギー
ビタアッ
空中でポーズをとる鳥
エジプト9栄神のカード
この鳥の名は『ペット・ショップ』
スタンドは天空の神『ホルス』の暗示
HORUSの文字と鳥の顔をした横向きの神の絵
←TO BE CONTINUED
(つづく)
久々にものすごい残酷描写を見たような気がします。
そしてそれがまた犬ですか・・・
前見たデス13の遊園地とかで惨殺された犬も酷かったですが
荒木先生は動物愛護協会に訴えられたことは無いんでしょうか・・・心配です。
ところで私は愛犬家ですが、犬よりもジョジョが好きなので問題無いです。
無関心でマイペースにここまでやってきたイギー。
でも今回は思いがけずDIOとの戦いに巻き込まれそうな予感がします。
もしペットショップやイギーが人間の小悪党だったら
「DIOを狙ってるやつらがここに居ますよ。オレは関係ないから見逃してね」と仲間を売ることだってやりかねないと思っちゃうんですが
言葉の通じない動物同士、相手の思ったことを否定することも出来ゃしません。
つまりニラまれたら最後ということで
イギーはジョセフたちのためでも、ホリィのためでも無く
自分の身を守るために戦わなきゃならないでしょうねえ。
可哀想だなあ・・・いい迷惑だ。ただの暢気な野良犬だったのに・・・
今回は冒頭でポルナレフがいかに汚くて貧乏臭いかということが強調されていましたが
着たきりスズメだからでしょうか
承太郎の暑苦しい学生服がほこりっぽくなっていないとしたらスゴイと思うんですが。
そして乞食が給料貰っているという話は実話らしいですがものすごく不思議な話です。
神社にお賽銭を上げるみたいなものなのでしょうかねえ・・・お乞食にお金を恵むことは。
だからお金は不公平の無いように全部吸い上げて等分に分けるとか
腕のいいもの、年長のもの、家族の多いものに多めに分配するとか?
いや〜すごいシステムだ。
もっとも自活しているレゲエの方々というだけでも、私にとってはスゴイなあと思えることなんですよね
昔は本当に全く働かない、ただ物を乞うだけのお乞食の方々が電車の駅や構内なんかにゾロゾロいたもんなあ・・・
これ、前も言ったと思うんですがトラウマになってるんですよ
自分と同じ年頃の子供を連れたボロボロの母親が空き缶を差し出すという
今ではドラマでさえお目にかかれないタイプの浮浪者がたしかに居ました日本には。
戦争終わって10年も20年も経ったころでもねえ・・・今は本当に豊かになったもんですこの国は。
ということですが乞食の親分さん
むごい殺され方しちゃいましたね
イギーよかずっと気の毒ですよこの人。気のいい人望のあつい人だったみたいなのに。
氷のスタンドについてはイギーの独白が説明的ですが
恐ろしい能力ですねえ・・・ちっちゃい鳥なのに。
こんな鳥を門番にするなんて、やっぱしDIO様のカリスマ能力なのでしょうか?
それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。