
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
地獄の門番ペットショップ その2
スフィンクスの顔の近くを飛ぶハヤブサが扉絵
ナイルの谷間を悠然と滑空するハヤブサを古代エジプト人は はやくから狩りにもちいた。
ハヤブサ(ホルス)は古代エジプトの王族の守護神として最高にあがめられ・・・数km先の虫をも確認できるその目は
「ホルスの眼」(エジプト名 ウジャト)と呼ばれる
エジプトの壁画でよくみられる『ホルスの眼』のマーク(眼の下に2つなにか図形のようなものが書き込まれている)
『ホルスの眼』は幸福と栄光の象徴としてデザインされている!
バアァァァアアァ
こいつの名は---ペット・ショップ---
上空から車に落ちた巨大なツララのような氷柱を横目で見ながら飛ぶペット・ショップ
グオアアア
DIO館の特徴ある屋根の方に飛んでいくペット・ショップ
ど・・・どうやら偶然とおりかかったこの場所が・・・ジョースターたちが探しているDIOとかいう男のやかららしいぞ・・・そして この・・・
イギーは考えた・・・
身構えるイギーの顔にかかる鳥の影
氷の塊を落下させたのが やつのスタンド能力で・・・
ゴゴゴゴゴゴ
車を押しつぶしている巨大な氷の塊
やつは『番犬』ならぬ・・・
ゴゴゴゴゴ
道に落ちているちぎれた乞食の手首
『番鳥』ということか・・・・・・・・
手首アップ
ゴゴゴゴゴゴ
そして静かにイギーの目前に舞い降りたペットショップ
ゴゴゴゴ
ものすごく目つきが悪いペット・ショップ
「く・・・くう!」
思わずうなるイギー
し・・・しかし じょうだんじゃあないぜッ! おれはDIOとかいう男とは無関係なんだぜ・・・むりやりエジプトに連れてこられて たまたまジョースターたちといっしょになっただけなんだ!闘うのなんてごめんだぜ!
イギーのあせった顔アップ
おれは 気ままにちょっとゼイタクして イイ女と恋をして なんのトラブルもねえ平和な一生をおくりたいだけだ
ゴゴゴゴ
じっと羽を広げイギーをにらんでいるペット・ショップ
こんな凶暴なやつと一文にもならねえ闘いをして 危険な目にあう気はさらさらねえぜッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ものすごく凶悪な目でにらんでくるペット・ショップ
こ・・・この状況は・・・バカ犬のフリをして『無関係』だということを示そう
汗だくのイギーは考えをめぐらせる
ヌタ
いきなり前足を倒し顔を地面に近づけマヌケな表情を作るイギー
「クウウウーン」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
隙だらけのイギーの様子をじっと見ているペット・ショップ
「デヘヘヘヘヘヘ ホヘェ〜」
ボリボリボリ
ヘラヘラ笑いながら足で体をかくイギー
「ポ パヒィポヘェ」
よだれを垂らしてバカな表情で意味のないことを言いながら上を見ているイギー
「おっ なんだ?このうごくものは おいしそー」
小声でそう言いながら自分の尻尾を見るイギー
ピロピロ
動く尻尾
パクッ!
いきなり自分の尻尾に食いつこうとするイギー
しかし尻尾は移動してしまって噛めない
「!?」
ピロピロピロ
また動く尻尾を見て不思議そうなイギー
あれ?すばしっこいやつだな
パクパクパクパクパクパク
何度もグルグル回りながら自分の尻尾に噛み付こうとするイギー
この!この この!この!
バグバグバグ
ガルルルル
ガルルル
このーッ
もっとスピードを出してクルクル回るイギー
「フニャ〜〜〜ヘロヘロ」
目を回して二本足で立ち上がるイギー
目がまわったよー
ゴヂン
転んで頭を打つイギー
キャーン
前足で頭を押さえて飛び上がるイギー
イテーッ
ゴゴゴゴゴ
それでもじっとにらんでいるペット・ショップ
ゴゴゴ
ペット・ショップの目のどアップ
この目-----鳥の目ってやつぁ なに考えているのかわからねーぜ・・・スタンドじゃあ闘って負ける気はしねーが ここまでバカを装ったんだゼおれは『無関係』なんだよ 早く館へ戻れよ!この鳥公!
頭をおさえてじっとペット・ショップの様子をうかがうイギー
ブロロオオオオ
その時、ペット・ショップの後方から一台の車が近づいてくる
オオオ
「!」
ハッとするイギー
ブロロロアー
「ン!トリだ」
車の運転手は片手に酒ビンを持って飲みながら運転している
イギーの表情
「・・・・・・・・・・・・・・」
表情を変えないペット・ショップ
ブロロロアアー
近づく車
パッパアーッ
クラクションを鳴らして走ってくる車
「!? !?」
驚くイギー
車がすぐそこに来ていても動かないペット・ショップ
グオーッ
寄り目になっているペット・ショップの正面顔
車がいまにもぶつかる
イギーの表情
「!」
あせった運転手
「なんだ この鳥!?よっ よけようとしねーぞッ ま・・・間にあわねー!ひっ・・・ひいちまうっ」
グアアアアアァ
迫る車
ドオオオオォン
後ろをむいたままじっとしているペット・ショップ
カッ
目を見開くイギー
ボ!
何かが動く
ドギュンン
爆発するようなスピードで一瞬にして車の下を飛んでくぐり抜けるペット・ショップ
ギャーン
そしてそのまま空多角飛び上がる
スッ
弧を描き館の中に消えるペット・ショップ
呆然としているイギー
その後ろで停まる車
ガチャ!ガチャ!
中から男が出て来る
「な・・・なんなんだ?今の鳥は?こ・・・こんな低い車高をくぐり抜けてったのか? 向かっていく車をよけようともせずに 逆につっ込んでくる鳥なんて・・・」
呆然としている男
DIOの館
「・・・・・・・・」
それを見上げているイギー
ク・・・クレイジーなやつだ・・・しかし と・・・とりあえず このオレには興味をなくしたようだぜ・・・やはり あいつが攻撃するのは館に侵入しようとする君だけのようだ とはいえ ジョースターたちが あの館を見つけたとして侵入するにはさぞ骨が折れるこったろーよ
ホッとため息をつくイギー
ま・・・・オレには関係のないこったが・・・・・・
トコトコトコ
館を見上げながら歩いていくイギー
「チビ!ブチ!」
その時、イギーの横を通り過ぎる一人の少年
「チビ!ブチ!どこだい?」
少年は何かの名前を叫びながら探しているようだ
イギーは気にもとめない様子で通り過ぎる
「ン!ねえ ぼくの犬知らないかい?名前はブチとチビっていうんだけど・・・」
イギーに話しかけてくる少年
うるせーな 犬のオレに聞くな!話ができるわけねーだろ マヌケかーてめーはよォーっ
嫌な顔をするイギー
「ああ!あ・・・あの首輪は!?」
少年は館の扉の下に落ちている首輪を見つける
「こ これは チ・・・チビの首輪だ! ど・・・・・どうして この門の下にチビの首輪が・・・!?!?血もついている!」
首輪を拾い上げて叫ぶ少年
チビとブチってのは・・・・・さっきのでか犬2匹のことかい・・・
イギーはハッとする
「チビ!ブチ!」
少年は犬の名を呼びながらDIO館の扉の下をくぐろうとする
お・・・おい・・・まさか・・・その門の下をくぐろーというわけじゃあねーだろーな・・・
唖然とするイギー
「チビ!ブチ!いるのかいッ!」
殺されるぞッ!
モゾモゾ
頭を門の下から突っ込んで中に入ろうとする少年
イギーのうつろな目
おれには 無関係のことだ・・・人間の子供が死んじまおうと 知ったことではないぜ 弱肉強食は自然界の掟!・・・・・バカは死ぬ 不用心なヤツは死ぬんだぜ・・・
立ち去るイギー
トラブルは まっぴらだぜ・・・・アバヨ!
駆け去るイギー
「チビ ブチ!どこなんだい?戻っておいで!」
扉の下から頭を出して館の中をキョロキョロと犬を探す少年
少年の視線が止まる
ブチブチ
何かの音
少年の顔アップ
鼻水とヨダレが少し出ている
ブヂッ
目玉が何かに刺されてつぶれる
ブヂッブヂブヂッ
それはクチバシに挟まれ抉り出された目玉
ドォォン
犬の生首が二つ
そしてその上にとまって目玉を抉り出し食べているペット・ショップ
それを目前で見てしまった少年
ブチュン!
ペット・ショップは口に入れた目玉を噛み潰す
バクッバクッバクッバグッ
クチバシを動かして咀嚼するペット・ショップ
「ゲッ!」
驚く少年
ゲボゲボゲボゲボ
ペット・ショップの喉の奥から聞こえる音
ゲボッ
ペット・ショップの血走った目
「食っているゥ ヒィィィ!」
叫ぶ少年
「キョキョッ」
鳴くペット・ショップ
キョーン
グワサッ
生首の上から飛び立つペット・ショップ
うわあああぁぁああ
少年に迫るペット・ショップの鋭いカギ爪
バシッ
突然!飛んできたイギーがペット・ショップに体当たりする
「ギ!」
ひるむペット・ショップ
「!!」
ペット・ショップは顔を上げる
「ヒェェェ-------ッ!!」
叫ぶ少年
クルクル スタッ
着地するイギー
イギーの据わった目
バン
やれやれ・・・犬好きの子供は見殺しには・・・・・・
できねーぜ!
イギーとその背後にスタンド、『愚者(ザ・フール)』
←TO BE CONTINUED
(つづく)
イギイイイイイイイイイイイ!!!!!
うわー!クールで一匹狼で人間に無関心なイギーが!
この少年には別に親切にしてもらったり、エサを貰ったわけでも無いのに!
ずっと一緒に旅をしてて、エサも貰っていたであろうジョースターたちは見捨てても、子供は見殺しに出来なかったという・・・
それはこの子が犬好きっていうより、アンタが子供好きってことだよイギーさん!!
一体何がイギーをそうさせたのか!ハッキリ言って私にはよくわかりませんが
きっと人間の子供との暖かい交流がかつて有って、それを思い出させるような子供だったから
イギーは身の危険をかえりみずに闘う決意をしたのでは無いでしょうか・・・カッコイイぞイギー!!それでこそニューヨークの野良犬の首領(ドン)!
面白いのはイギーの夢が、気ままにちょっと贅沢な暮らしをしてイイ女と恋をして
何のトラブルも無い平和な一生を送りたいっていうものなんですが
なんでしょうねえ・・・この小市民的な夢。
ありふれているようで、だけどちょっとハードルとしては高くて
なんだか荒木先生自身の願望(というか実現している夢)みたいなんですけど
犬にしてはずいぶん俗っぽい夢だと思います。
犬の夢・・・まあ普通の犬はどんな人生を送りたいとか考えてないと思いますが。
ところで今回、明らかに酒飲みながら運転しているようなケシカラン奴が出て来るんですが
ぜんぜん酷い目に遭わなかったですねえ・・・4部では犬にウンコさせて片付けないオッチャンが
殺人鬼アンジェロに食いつかれていましたが。
ジョジョでは時々、こういう不道徳というか反社会的な事をして平気なヤツに制裁を加えることが有るんですが
ペット・ショップの場合はまったくスルーしてしまいましたねえ・・・
まあトリは単純に、j感情を交えず自分の使命だけで生きているということでしょうか。
最近酒酔い運転で痛ましい事故が多いだけにちょっと考えてしまいました。
居酒屋に駐車場が有る場合、店主は運転してきた客が飲んでないか管理する義務があるんじゃないかとか
安全のために厳しくするんなら徹底するべきなんですけどねえ・・・
ところで私は現在、25年ぶりにペーパードライバー返上して運転の練習をしています。
名古屋近郊の方々、どうぞお気をつけ下さい。
それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。