これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。

ダービー・ザ・プレイヤー その1

扉絵は冒頭のひとコマ
翌日-1:00PM-
昼下がりのカイロ市内
承太郎、ポルナレフ、ジョセフ、アヴドゥルの4人が街角の公園のような一角に居る

「・・・・・・・・・・・」
向こうの方を見ている承太郎
「どうした?承太郎」
ジョセフが聞く
「やはり誰かが尾(つ)けてくるのか?」
アヴドゥルが聞く
バアァアァアァ
じっと道の向こうの方を見ている承太郎
「いや・・・何者かが我々を・・・呼んだような気がした」
承太郎が言う
「声?」
聞き返すジョセフ
「!」
アヴドゥルがハッとする
!!
道の向こう、家々の間からひょっこり姿を現すイギー
プルプル
震える前足
フラフラフラ
イギーは3本のヨロヨロとした足取りで道に歩き出て来る
「・・・ハア・・・・・ ハア ハア・・・ ハア・・・・・ ハア」
息も絶え絶えにフラフラになって歩いているイギー
「イ・・・・・・イギー?」
アヴドゥルが言う
全員気づく
「イギーッ!」
「どうしたんだこれはッ!?」
「イギーのやつ いたる所ケガをしているぞッ」
「車にでもひかれたかッ」
口々に言いながらイギーに駆け寄るジョセフたち
ババッ
「おい・・・・・・こいつ・・・・・・前足がないぞ・・・・・・・」
あせった表情でポルナレフが指さしながら言う
「この犬は交通事故に会うようなタマじゃあない・・・・・・敵に襲われたな イギー」
アヴドゥルが怖れるような表情で言う
「しかし誰かに手当てしてもらったようだ!それもみごとな外科のテクニックだ・・・・・」
イギーを抱いて調べながらジョセフが言う
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙って周りを見回す承太郎
「イギーの声じゃなかった たしかに 人間の言葉でオレたちを呼んだんだぜ」
承太郎が言う
「イギーは敵と遭遇したようです・・・・・・・・・死にかけて 少年につれられているのを手当てしたのは SPW財団の医師です・・・・・・・・・・・・」
黒い服を着た何者かの影
その声にみんなが振り返る
「ぼくの目と同じように・・・」
その男はサングラスをしている
「ああ!!お・・・おめーはッ!」
叫ぶポルナレフ
パァアアァアァ
それは学生服姿の花京院
バン
サングラスを取る花京院
「花京院ンン-----ッ!」
歓喜の声を上げるポルナレフたち
「花京院じゃあねーかッ!おいッ!!」
「会いたかったぞ!」
「みんなご無事で・・・・・・」
「おい おまえッ! もう目はいいのかッ!」
口々に叫ぶジョセフたち
ドワアアーッ
「キズは治ったのか?ええ・・・もう大丈夫です・・・少しキズは残ってるんですが しっかり視力はもどりました」
またサングラスをかけ直す花京院
「承太郎・・・・・・・」
花京院はそう言って無言の承太郎と握手を交わす
「・・・・・」
グッ
「・・・・・・・・・・・」
ジョセフの腕に抱かれながら苦しそうな顔をしているイギー
「・・・・・」
イギーは何か考えているような顔をしている
ピョン
ジョセフの腕から飛び降りるイギー
「・・・・」
無言でその様子を見ているジョセフ
ストッ
3本足で道に降り立つイギー
「おいイギー どこへ行くんだ?」
イギーに呼びかけるジョセフ
他のみんなもその様子に気がつく
「人間やスタンドにまったく無関心だったイギーが・・・・・・・我々をどこかに案内したいようです・・・敵スタンドと闘って何があったのかは知らないですが かなり痛めつけられて怒っているようです」
花京院が言う
「・・・・・・・・・・・・・・」
ハアハアハア
苦しそうな呼吸をしながら振り返るイギー
何か言いたげな表情で先に立って歩き出す
「フン!」
クルッ
ゴゴゴゴゴ
場面変わってグチャグチャになった車を引いていくレッカー車
ゴゴゴゴゴ
ボンネットに血
ゴゴゴゴ
「こ・・・この車はッ!あの乞食が乗っていた高級車だ・・・・・・こ・・・・この破壊のあとは・・・・・」
恐ろしげな表情で言うジョセフ
ゴゴゴゴゴゴ
「ハアハアハア」
目を剥いて前方を見つめるイギー
ゴゴゴゴゴ
地平線が迫ってくるような迫力を感じさせるコマ
イギーが先頭に立ち、その後に5人が立っている
「おい なんだ・・・急に冷汗が出て来たぞ・・・・・この精神にくい込むような圧迫感は・・・・・・・・イギーはおれたちをど・・・どこへ連れていこうとしているのだッ!」
ものすごくあせった様子でポルナレフが承太郎たちに言う
ゴゴゴゴゴゴ
イギーの正面に見えてくる屋敷
「わしにはもう・・・わかった・・・この雰囲気はッ!このドス黒い感覚はッ!」
ジョセフが叫ぶ
ドドドドドドド
1匹と5人の前に立ちはだかる屋敷
ドドドドドド
「こ・・・・・・この館はッ!」
「写真のッ!」
「イギー おめーがここを見つけるとはッ!」
口々に叫ぶジョセフたち
ドドドドドドドドド
1ページを縦に数段に分けてジョセフたちそれぞれが描かれる
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っているイギー
「いる・・・・・この感覚はまちがいなくヤツだッ!やつは今この館の中にいるッ!」
ジョセフが言う
ドドドドドド
「・・・・・・・・・・・・」
承太郎は黙っている
ドドドドド
「我々の旅は・・・」
アヴドゥルが言う
ドドドドド
「・・・・・・・・・・・」
花京院も黙っている
ドドドドドドド
「ついに終点を迎えたわけだ」
ポルナレフが言う
ドォーン
しかも屋敷の門は大きく開かれている!
屋敷の敷地のクローズアップ
屋敷の中に入るドアが見える
門の扉が開いている 簡単に入れるぞ(きのうは閉じてたのに)
イギーが考える
ゴゴゴゴゴゴ
扉の横にカーテンがかかった窓が見える
そのカーテンは少しだけ隙間が開いている
「わしにヤツの存在がわかるように ヤツの方もわしの到着に気が付いている うっかりこの館に入るのは敵の胃袋にのみこまれるようなもの さて・・・どうしたものか」
ジョセフが言う
ガチャン
その時いきなり建物の扉が内側に開く
イギーの表情
ポルナレフの表情
「!!」
承太郎の表情
ジョセフの表情
花京院の表情
「扉が開いたぞッ!気をつけろッ」
アヴドゥルの表情
ギギギギ
内側に入っていく扉
どんどん屋敷の奥が見えてくる
ギギギギギギ
果てが見えないほど長い廊下
そして手前に映る5人の影
フォオオオォォォ
廊下はなにやら瘴気のようなものがただよっていて
廊下の左側の壁にはいくつもの入り口が開いている
その果てない廊下を見つめているポルナレフの横顔
「おい 見ろよ このろーか・・・終わりが見えねーぜ」
ポルナレフが言う
「本物じゃあねーよな・・・トリックか幻覚だよな・・・」
「ポルナレフ・・・・・・・ドアの中に飛び込むなよ・・・・・・DIOの前にスタンド使いがひとりやふたりいるはずだ」
そのうしろでジョセフが言う
「!!」
シュゥウ
廊下の見えない果てで何か音がする
「なんだッ!?なにかくるぞッ!」
ゴオオ!
ものすごい速さで廊下の果てから飛んでくる何か
シュゴオーッ
それは突然現れた一人の若い男
男は腕を前で組み足を動かさずに宙を浮くような感じで滑るように飛んできた
頭にハチマキ(ヘアバンド?)黒いハイネックのシャツを着て上着はすそ長め、ベルト部分にはTDTの文字
足首のところにフリンジ(プレスリーの上着の袖に付いていたようなヒラヒラ)がついた細身のズボンを履いている
顔には額から鼻にかけてとアゴに横じまの腺(メイク?イレズミ?)が入っているなかなかいい男
ゴオオォッ
浮いている足
「なんだこいつはッ!スタンド使いかッ!」
身構えるポルナレフたち
その男の足の角度が変わる
ビッタァァァッ
足のかかとで床を蹴り、体をねじるような感じで急ブレーキをかける男
フオオオオ
男は止まる
だがまだ足は宙に浮いている
「!!」
ジョセフたちはドアの入り口にたまりながらその男を見ている
「ようこそ ジョースター様 お待ちしておりました わたしはこの館の執事です」
男は丁寧に言う
シャツの胸にはハートのマーク
「なんだかわからねーがッ!ただ者じゃあねーなッ!とにかくブッ殺すッ!」
男を指さして叫ぶポルナレフ
「ポルナレフ 早まるなッ!」
ジョセフが制する
ピシィッ
その時男が何かを投げる
「!!」
それは1枚のトランプ
ポルナレフに向かって素早く飛んできたトランプのカードをチャリオッツで防御するポルナレフ
スカア!
剣でまっぷたつになったカード
「ダービーと申します テレンス・T・ダービー あなたがたに再起不能にされたダービーの・・・弟です」
丁寧に頭を下げるダービー
ドン!
衝撃を受ける承太郎
「さ・・・どうぞ中へ 上着などおとりしましょう」
手を差し出して奥に案内しようとするダービー



←TO BE CONTINUED


(つづく)


承太郎の受けた衝撃は!
ダービー兄を再起不能にしたのは承太郎本人ですしねえ・・・それだけでなく
母親のためにDIOを討とうとしている承太郎としては
「兄のカタキ」とばかりにこのダービー弟に恨まれるのではないかと思ったかも知れません。
それにしてはダービー弟に全然怒った様子が無いのが不気味ですよね・・・
そして不気味なDIO屋敷。
思いっきり屋敷の奥が遠近法で見えなくなっているのがすごいです。
合わせ鏡を覗き込んだとき奥が見えないほど続いているのに似ていますね
館の中に何人いるのか、どんな能力を持っているのかとても不安ですが
DIO本人がいつ出て来るのかも心配です。
こういう温厚な執事に案内させて、油断したところを一網打尽にしてトドメを刺しに来るとか。
今までが不自然なほど1対1の勝負続きだったからこそ
この屋敷に入ってから、団体戦になるのでは無いかと恐い半分期待してしまいます。

さて何と言ってもイギーの帰還&花京院の再登場ですが
いいですねえ承太郎と花京院の絆。
どこかで自分を呼ぶ声がすると感じる承太郎。
実際姿の見えない所から花京院が声を上げて呼ぶなんて事は無いと思うので
これはきっと承太郎の空耳&花京院の心の声が通じたということなんでしょうか
あけっぴろげに大喜びするポルナレフやジョセフと違い
無言で握手を交わすだけの承太郎とそういう再会の挨拶をしてくる花京院。
もう心の中まで分かり合っているので言葉なんかいらないって感じです。

そして変化の有ったのはイギー。
お気楽極楽なノラ犬で、人間なんてバカにしていて(これは今でもそうでしょうが)
ジョセフたちには一切協力しないというスタンスだったこの犬が
自分が手ひどくやられたのをきっかけに、復讐の思いで戦う気を起こしたというのは儲けものですね。
おかげでDIOの館も見つかったし、頼もしい味方が1人(匹)増えたわけだし。
イギーにしてみれば「オレのカタキをみんなで討ってくれ」って態度なのかも知れませんが
もうンドゥール戦の時のように、裏切られる心配は無いでしょう。
さあ、ちょっとキザでスカしたダービー弟ですが、これからどんなバトルが待っているのか楽しみですね。

それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!


ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

[PR]当たる!無料占いで仕事鑑定:大人気!無料占い『スピリチュアルの館』