
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
ダービー・ザ・プレイヤー その2
扉絵が1コマ目になっている
開け放されたドアの中に立つダービー弟
そしてドアの外に5人が居て中を見ている
「博奕打ち(ギャンブラー)----ダービーの弟だとッ!」
バアナアアアア
まだ浮いているダービー弟の足
「兄貴へのとむらいの戦をしようというのかッ!・・・・・・・・・・」
アヴドゥルが警戒する
しかし婉然と微笑んでいるダービー弟
「とんでもございません 私の兄はあなた方に言いませんでしたか 『勝負とはだまされて負けた方が悪いのだ』と・・・・」
深々とおじぎをしながら言うダービー弟
その背後にはどこまでも続く廊下
「・・・・・・・・・・」
ダービー弟の様子に面食らって黙っているジョースター一行
「そのとおりだと思います」
言葉を続けるダービー弟
「兄はあなた方と戦って敗北しました 敗北した兄が『悪』なのです 恨みなんかこれっぽっちもありません 兄は兄 私は私 DIO様をお守りするだけでございます」
あくまで丁寧な口調で話し続けるダービー弟
「それに」
扉の外の様子
承太郎たちはまだ建物の外に居て中に居るダービー弟の話を聞いている
「兄とは年齢が10歳離れています ま・・・・・それなりに兄を尊敬しておりましたが 兄とは世代が違うのでございます」
おだやかな表情でまるで他人事のように語るダービー弟
「兄はイカサマとかペテンで勝つという 古いタイプの物の考え方をしておりました 彼が勝てるのは 古いタイプの人間 もしくは素人だけでございます DIO様もそれにお気づきだったようで 私の方を執事としてそばにおいてくださったのです」
口の端をわずかに曲げて微笑みながら言うダービー弟
その様子にあせった様子のジョセフやポルナレフの表情
「いかがなされました?私との勝負を・・・・・・お望みですなら・・・・・・」
腰をかがめて丁寧な口調で聞くダービー弟
「さ・・・・・館の中へ・・・・・・・」
その時、柔和な微笑みをたたえていたダービー弟の表情が無表情になった
「みんな うっかり入るなよ!この廊下は厳格の罠と考えるべき・・・・・」
警戒するアヴドゥルの言葉
「おれたちは魂のうばいっこしてるヒマはねえ・・・・・・・・・」
承太郎が言う
無表情なジョセフたち
「とっととDIOにあわせな」
承太郎の言葉を体を二つ折りにしておじぎしたまま聞いているダービー弟
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
その時、黙っているダービー弟の手に何かの像が浮き出てきた
「承太郎!気をつけろッ!何か出てくるぞッ!」
ジョセフが叫ぶ
次の瞬間、音もなく現れたのは奇妙な顔をしたスタンド
ピカソの絵のように微妙にずれた顔の右半分と左半分
目は丸く鼻と口は無く、口元には首のあたりから2本の管が繋がっている
「失礼ですが わたしのスタンドは・・・兄のスタンドとタイプが違います」
ダービー弟の肩に手をやりナナメにつかまったように立っているスタンド
両頬にTDの文字
スタンドの名はアトゥム
ズオオォオオォ
「おい・・・おい・・・・こいつスタンドを出したぞ!」
ポルナレフが言う
「最近めずらしいな」
ジョセフが言う
「まともにスタンドを出すタイプはひさしぶりだな・・・・・・・・」
アヴドゥルが言う
「最初は誰です?誰が わたしの相手です?」
スタンドが聞く
「面倒くせえ!承太郎 ブチのめしちまいな」
ポルナレフが叫ぶ
ドドドドドドドド
承太郎から出るスタープラチナ
「賭けよう・・・・・・・スタープラチナの私への第一撃はまず『左腕』をくり出す」
ダービー弟が言う
「!」
ハッとする承太郎とスタープラチナ
ドドドドド
移動して緊張が走るイギー
「!」
花京院の表情
「!!」
ジョセフとポルナレフ
そしてアヴドゥルの表情
「第一攻撃はまず左腕のパンチ」
自分の胸元に優雅に指を置いて言うアトゥム神
「賭けよう(ビット)」
ゴオゴゴォゴォ
「承太郎!なんでもいいッ!おまえのパワーで殴れば同じことだッ!やっちまえ!」
ポルナレフが叫ぶ
ズオオオ
承太郎とスタープラチナ
「早くうてッ!承太郎ッ!」
叫ぶポルナレフ
承太郎の一歩前に出るスタープラチナ
ス・・・
わずかに残像を残して少し動くアトゥム神
「オラアァ!」
ゴッ
殴りかかるスタープラチナ
繰り出したのは右手
ドォォン
しかしアトゥム神はそのパンチから少し右に移動して避けていた
「!」
驚く承太郎
「なに! よ よけた!?」
叫ぶジョセフ
アトゥム神は間一髪の距離でスタープラチナの拳を避けていた
バカな 承太郎のスタープラチナのスピードを見切るなんて!
アヴドゥルが心の中でつぶやく
なんてスピードだ!
ポルナレフも心の中で叫ぶ
ちがう 今のはスピードじゃあない・・・こいつの今の動きはスピードで見切ったのではない こいつ・・・・・・殴る前によけていた・・・つまり!!
承太郎は心の中で驚愕する
『右腕の』攻撃を知っていた
スタープラチナの拳
おれはやつが賭けた『左腕』の逆の右腕でうったしかし『右腕』の攻撃をよまれていた!いったい なぜ・・・・・・!?
右腕で攻撃しようとするスタープラチナ
グィッ!
スタープラチナの繰り出した右腕をつかんだアトゥム神
「!」
ハッとする承太郎
「残念 残念・・・今の賭けは わたしの負けでございましたな わたしも兄と同じで賭けは好きなのですが どうも弱くて フフフ」
無表情に笑うダービー弟
「おわびに とっておきの世界へお連れしましょう」
ガバァッ
いきなり大きな黒い穴がダービー弟、アトゥム神、スタープラチナの足元に開く
「!」
驚く承太郎
グラア!
穴に引きずり込まれるスタープラチナに引っ張られて穴に落ちそうになる承太郎
「なに!穴・・・」
「しまったッ!やはりこの幻覚の廊下は罠だった ひきずり込むために・・・・・・」
叫ぶアヴドゥル
「承太郎ッ!」
ドギューン
ドアの影からイバラスタンドをロープのように承太郎に投げるジョセフ
「法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)!」
バキューン
花京院はハイエロファントを出す
ガシイッ!
イバラとハイエロの腕が承太郎の両腕を引っ張る
「承太郎が穴におちるッ!ひっぱり出すんだッ!」
ジョセフが叫ぶ
「しょうがない・・・あなた方もお入りください」
ぬっ
穴から再び顔を出しジョセフの目の前に来たダービー弟
グイン
ダービー弟はジョセフと花京院の手を引っ張って穴の中に引きずり込む
「な!」
驚くジョセフ
「あっ」
それを見て叫ぶポルナレフ
ウワアアアアー
闇に吸い込まれるように落ちていく花京院とジョセフ
4本の足が闇の中に消えていく
「ジョースターさn 花京院ッ!」
手を伸ばして叫ぶポルナレフ
バアアアア
「待てポルナレフッ!追うのは危険だッ!」
止めるアヴドゥル
「アヴドゥルゥゥゥ きこえるかァァァ アヴドゥルゥゥゥ」
穴の中から声がする
「!」
ハッとするアヴドゥル
「ジョースターさんの声だ!落ちながらしゃべっているッ!」
アヴドゥルが叫ぶ
「10分たってわしらからなんの合図もなければァァ・・・・・館に火を放てッ!いいな・・・・・・アヴドゥル・・・・・ゥゥ」
だんだん小さくなっていく声
「ジョースタ------さんッ!」
穴は塞がりポルナレフが叫ぶ
ドドドドド
「・・・・・・・・!!」
館の外に取り残された2人
真っ暗な闇
「・・・・・・・・・・・・・・」
承太郎の横顔
花京院の横顔
ジョセフは片目を開けている
「わしら・・・・・・どうやら囚われの身になったようじゃの・・・・・・この幻覚・・・ここは地下なのか?地上なのか・・・・?」
ジョセフが闇の中でつぶやく
ドォオオアァアアアァァア
場面はいきなり海に浮かぶ小さな島になる
そこにあるのは小さなドアと戸棚、何か乗っているテーブルに4つのイス
酒ビンの載っている小さな丸テーブル
何かわからない植物
そして中央にはダービー弟、島の端にはジョセフたちがいる
「フー」
「やれやれだ」
「いったい何をやらかそうというのだ?」
口々に言うジョセフたち
ピピピピピ
テーブルの上に乗っているブラウン管には『GAME START』の文字
「・・・・・・・・・・・・・・」
ダービー弟は黙っている
「じじい 花京院・・・・・・・・ひとつ謎を考えてくれや」
承太郎が口を開く
「やつのスタンド・・・・・おれが右のパンチを出すのを完璧に知っていた・・・なぜだと思う?・・・・・この謎が解けねーと」
花京院たちに聞く承太郎
「負けるぜ・・・・ヤツに・・・」
承太郎の顔アップ
←TO BE CONTINUED
(つづく)
不気味なダービー弟の能力。
というか、ダービー弟自身が相当怪しいです。このバカ丁寧さと
兄を再起不能にされたのにニコニコしているのが変です。
っていうか、どうもこの弟、兄のことがあまり好きでは無かったみたいですね。
「それなりに尊敬していた」と言いながらも
さりげなく「兄は古いタイプの人間」と言い
兄の事をバカにしてる感じをプンプン匂わせていますし
DIOには自分の方が重用されているという事を自慢して
自分の方が能力が高く、認められているとアピールしていますね。
いやーなヤツ。(笑)
まあ人間臭くてかえって下卑ているような気がしますが・・・
ダービー兄の方は弟の事は何も言っていませんでしたが
内心口に出すのもイヤだったのでしょう。
ともかく同性の兄弟というのはどうも両極端みたいで
メチャ仲がいい場合もありがちですが
やっぱり親の愛を奪い合うという立場で育ってきているだけあって
成人するまでの時点で既に敵対している場合も多いようです。
かくいうウチの子は男兄弟でしかも年齢で約1歳、学年で2年しか離れていないのですが
生まれてこの方全く一緒に遊んだことが無いばかりでなく
会話もほとんどしないという仲の悪さです。
が、最近今までまったく違っていた服の趣味が似て来て
サイズの合わない服をやったりするようになったんで、これから仲が徐々に良くなるのかも知れません。
ともかく、ダービー兄弟の場合、スタンド使い同士で、しかも同じDIOに仕えているという時点で
どうしてもライバルになってしまうんでしょうね・・・
能力は・・・兄のスタンドと違う能力のようですが
一体どうやって3人ものスタンド使いを一度に相手にするんでしょうか?
テーブルの上のものは、ゲーム機のモニターのような気がしますが
兄の「カードを使った賭け」に対抗して
ゲームを使った賭けでもやるんでしょうか・・・
ところで「10分経ったら屋敷に火を放て」とはスゴイことを言いますね。
自分は焼け死んででも、DIOをやっつけて欲しいということでしょうか
それとも、この幻覚を解くために、幻覚を作っているスタンド使いというか、幻術使いをあぶりだす気?
ジョースター一行は2手に分かれたようですが
イギーは一体どこに行ってしまったんでしょうかねえ
承太郎たちがダービー弟と闘っている一方で
ポルナレフたちは屋敷の幻術使いと闘うのでしょうか
2元中継、楽しみですね。
それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。