これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。

ダービー・ザ・プレイヤー その6

「やったぞッ!一台ずつしか通れないトンネルにむりやり押し込むとはッ!」
「車は共に同じスピードの425km/h(キロ)最高速度じゃッ!しかし花京院!おまえの方が精神的に勝ってるぞッ!このゲーム勝てるぞッ!」
ワオオオオォォォン
轟音をたてトンネルを疾走する2台の車
15番はコース上を走っているが28番の花京院の車は壁面を走っている
「押し勝つんじゃあーッ花京院ッ!」
うれしそうに叫ぶジョセフ
落ち着いた表情の花京院
「静かにッ!気が散るッ!」
忌々しげに言うダービー弟
「ギヒヒ・・・」
笑うジョセフ
グッ
コントローラーの十字キーを左に押す指
ドガッ
15番がピッタリと側面にはりつき付いて来る15番の車に体当たりする
「!」
ハッとする花京院
ガシィン ガキィッガシィ
花京院の28番に激しく体当たりを繰り返すダービー弟の15番
15番のパワーゲージがどんどん減っていく
「体あたりを!」
パワー残量が少なくなってもかまわん・・・ここは花京院より100分の一秒でも早くコーナーを曲がり 1000分の1ミリでも最短コースを通り 一瞬でも早くトンネルを出ることだ・・・
ダービー弟は心の中であせる
「なぜなら!この加速トンネルを出た瞬間に速度は2倍の850km/hまで先に加速できるから車間距離もその時広げられる!先に出た方が相手をブロックできるッ!」
Uの字型にカーブしたトンネル内のコースの図
ゴォォアッ
タイヤをぶつけ合いながら疾走する2台の車
「この勝負はトンネルの出口で確実に決まるッ!」
ガギン ガシン
火花を散らす2台のぶつかり合い
ガシィン ガシン ガシィン
急にトンネル内の様子が見えなくなる
画面はトンネルの壁面に付いた小さなランプだけになる
ランプはトンネルの中に輪を描くように奥まで続いていて先にコースが伸びているのがわかるが、車体はまるで見えない
「お・・・おい どうした!?」
ジョセフが叫ぶ
「画面が暗闇になったぞ!マシンがみえんッ!」
花京院は答えない
ダービー弟の冷静な目
「ここから先は闇のトンネルをつき進まなくてはならない・・・しかも八ヶ所のカーブと地雷原が一ヶ所 キャノン砲が一ヶ所あり 闇を抜けるとすぐ出口を飛び出る!」
花京院が言う
「なにィーッ!?見えないのにどうやって 425km/hのスピードでつき進むんじゃーッ!?」
叫ぶジョセフ
「ミスると壁に激突する!しかし 体でコーナーを曲がるタイミングを覚えているッ!ダービーもな」
花京院が言う
「・・・・・・・・」
黙っているダービー弟
グッ
コントローラーを操作するダービー弟
グ!
花京院もコントローラーを操作する
クォオーン 
クォオーン
車の音がトンネルに響く
「トンネルを曲がった音だ・・・・・」
ジョセフがつぶやく
クォーンクォーン
車の姿が見えない画面に音が響く
クォーン
ダービー弟の横顔
クォーン
花京院の横顔
「・・・・・・・・・」
ジョセフの表情
クォーン
「・・・・・・・・・」
承太郎の目元
クォーンクォーン
ただ、小さな誘導ランプだけが点灯しているトンネル内
クォーン
コントローラーの十字キーを操作する指
クォーン
左に曲がる音
クォォーン
クォォーン
「どうなってるんじゃッ!?どこを走ってるんじゅやッ!?どっちが速いんじゃ!?」
たまらずにジョセフが叫ぶ
「キャノン砲ッ!」
ガシャン
コース上に突如出てくるキャノン砲
バ!
バ!
同時にコントローラーを操作する指
チュド チュドォッ チュドッ
3発のキャノン砲が発射されるが車体は側面に避けている
ゴッ
出口に飛んでいく3つの光の玉
得意げなダービー弟の顔
あせった顔の承太郎
「ああ!」
あせってジョセフが叫ぶ
花京院もあせっている
「今!一瞬だけ!キャノン砲の光でマシンが見えたッ!28番が後だったッ!花京院の方が一瞬『遅く』走っていたッ!」
ジョセフが叫ぶ
ドドドドドドド
「体あたりが功を奏したようだなッ!パワーは少なくなったがやったかいがあったぞ!」
叫ぶダービー弟
ドドドド
あせった花京院の目元
「出口が見えたッ!トンネルを飛び出るぞッ!」
クオオオオオオ
目前に見えた出口
ドッヒャアァアア
飛び出た2台
一瞬前に出たのは15番のダービー弟の車
「!」
嬉しそうなダービー弟
「!」
承太郎は苦しそうな顔
「!」
花京院の苦悩の表情
「ああ!やはりダービーの方が速い!車体一台分速いッ!と・・・いうことは速度が2倍になるわけだからq 車間も今以上に広がり完全にブロックされるッ!」
ジョセフが叫ぶ
ドッ
加速する15番
「速度が2倍になりますッ!」
叫ぶダービー弟
ドドドドド
着地寸前の2台
「わたしの勝ちだ!」
ダービー弟の声
ドドドドドド
「いいや!パワー残量はおまえの方が少ないぞダービー」
花京院が叫ぶ
ドギュルルルルル
十字キーを回転させる花京院のスタンドの指
ダービー弟の目
「ということはッ!」
ギュルルルルルル
回転するコントローラーの十字キー
バゴォォオン
回転した28番の花京院の車が15番のダービー弟の車を弾き飛ばす!
「おおおおおッ!」
叫ぶジョセフ
その後ろで驚いた顔の承太郎
「花京院の28番がァ-------ッ」
花京院の冷静な顔
ドキューン
吹っ飛ぶ15番の車
手前に28番の車のタイヤ
「例の回転(スピン)をさせてダービーの車をコースの外に・・・・・・」
ジョセフが叫ぶ
「吹っ飛ばしたァーッ!!しかも850km/hでッ!」
嬉しそうに指差すジョセフ
ダービー弟の顔アップ
「コースアウトだッ!」
宙に吹っ飛ぶ15番の車
「花京院の28番は無事着地ッ!やったーッ」
ドギャャギャーッ
着地した28番
「パワーは少ないほうがふっ飛ぶッ!ぼくの28番に体あたりしたことによってパワーが減ってもいいと思ったのが間違いだったようだな きさまをここでコースアウトさせるために ワザと一台分遅らせたのにおまえは気づかなかった」
花京院が言う
ダービー弟の表情
「そうかな・・・気づいていないのは君の方だ・・・・・・パワーを減らしたのは計算なのです・・・ワザと減らしたのだッ!」
ダービー弟は言う
「君に私の車をコースの外へ押し出してもらうためだッ!」
ダービー弟が叫ぶ
「!?」
あせる花京院
「これからだッ 勝負がつくのはッ!見ろッ!」
飛んでいく15番のダービー弟の車
「私のマシンの飛んだ方向をッ!」
飛んで行く車体の下に見えてきたのは・・・道
「あああああーッ」
叫ぶジョセフ
ハッとする承太郎
「なっなにーっ」
叫ぶ花京院
ドシャアアーッ
15番が着地したのはその先のコースの上!
「と・・・となりへ飛びこえコースの先へ」
驚愕するジョセフ
「ば・・・ばかなッ!コースを飛びこえるなんてッ!」
叫ぶ花京院
ババーン!
堂々とコース上に着地した15番の車
「そう 普通はできん たとえ850km/hの加速をつけてもコースアウトすれば地面に激突だ・・・とても となりのコースまではとどかない・・・」
説明するダービー弟の後ろにコースの図
道はWのような形になっている
「しかし・・・花京院!君にはじき飛ばしてもらえばできる・・・はじき飛ばしてもらえばな!ワザとパワーを減らして君にヒットさせたのはこのわたしの作戦だよ」
自信に満ち溢れたようなダービー弟の顔
「さてと!レースを続行するかな花京院・・・」
ダービー弟の目
花京院は信じられないというような顔で硬直している
その目は瞬きもせずダービー弟をにらんでいる
「敗北を認めるんじゃあない!花京院!」
承太郎が叫ぶ
ガシィッ!
その時!ダービー弟のスタンド、アトゥム神が花京院の魂をつかんで体から引きずり出した!
「花京院!」
叫ぶジョセフ
「つかんだ・・・『魂』を・・・今・・・負けを自分で認めたのだ・・・フフフ もうレースをしてもムダと心の中で認めたのだ しかし花京院 ここまでわたしに冷汗をかかせたのはおまえが初めてだ・・・・・・・ハアハアハア」
汗びっしょりで言うダービー弟




←TO BE CONTINUED

(つづく)


うわあ花京院が負けた!!
思わぬ展開であっという間に窮地に陥った花京院!それももう取り返しの付かないピンチになってしまい
心が折れてしまったんですね・・・
ところでこの「心が折れる」という言葉、最近の言葉ですよね。
よくお笑い番組なんかで、すべった芸人さんが落ち込んだとき使われたりしてますが
最初にこの言葉を知ったのは確か2年ほど前、まだジャンプでハンターハンターが連載されていた時に
そこで読んだのが最初だと思ったのですが
そのハンターハンターはいったいどうなったのでしょうか・・・作者の心が折れてしまったのかな?

というわけで一週間更新が滞ってしまっても私の心は折れません。
BBSが閑散としても、投稿メールが来なくても、カウンターがすっかり回らなくなってもこのサイトは続くでしょう。

さて、あれだけの超テクを駆使し、超人的なやり込みで目をつぶっていてもコースを全力疾走出来るほどの花京院でも
ダービー弟の緻密な作戦の罠にハマってしまったんですね。
自分の計算づくを得意げにひけらかしたあとに、引っ掛けたと思っていた相手に引っ掛けられたと知ったショック!
このダメージは勝負上の負けだけでなく大恥をかいたからだと言ってもいいでしょう。
しかもダービー弟は何のイカサマもしていない。(たぶん)ゲームのテクニックだけでフェアに勝っているはずです。
だからこそこんなに花京院に勝ったことを誇らしげに言うんでしょう。
あー、この3人で唯一ゲームオタだと思わ
れた花京院がこんな敗北をしてしまって、もう後はナイんじゃあないでしょうか?
いや、このまま負けるわけはありません。このゲームオタ中のキング、ダービー弟の鼻を明かさなければ。
頑張れジョセフ!(あえて承太郎とは言わない・・・)


それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!


ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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