
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
ダービー・ザ・プレイヤー その7
扉絵は無くいきなりマンガが始まる
「うぬぬぬう・・・・か 花京院・・・・・・・!!」
魂が抜け意識がなくなった花京院の体を支えるジョセフ
ゴゴゴゴゴゴゴ
承太郎の暗い表情
ズブゥー
花京院人形の腹にめり込む指
それはダービー弟のスタンド、アトゥム神の指だった
ズブズブズブズブ
人形の背後に抜けた花京院の魂
人形にその魂が封じ込められていく
「この人形はわたくしのコレクションの中でも特に価値あるものとなった」
人形を手にして指さしながら言うダービー弟
「この男は恐怖を克服した精神力の持ち主で・・・・・・精神力の弱さによるミスを犯さなかったはじめての対戦相手だった 大切に保管して楽しむとしよう・・・・・・・」
ドドドドドドド
ううー
花京院人形の真っ黒い瞳
う うううう
うめく人形
うううううおおおうううううう
人形は苦しそうにうめいている
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無言で怒りに震える承太郎
「うぐぐぐぐぐぐ」
汗だくで怒りに歯ぎしりするジョセフ
「おっと・・・何度もいうが 激昂してわたしの生命への攻撃はやめろと忠告したい・・・・・・いや 攻撃だけではない・・・
もしこの私がバナナの皮ですべって頭をうったりチューインガムをのどにつまらせたり ポップコーンのあき袋のパン!とわれる音で心臓マヒで死んだとしても
・・・・・・この花京院の魂はあの世へ飛んでいく」
花京院人形を手に言うダービー弟
「!!」
ハッとする承太郎
バッ
承太郎は急に腕をまくる
その腕からはさっきまで付いていたはずのダービーのスタンドの腕が消えている
「すでにわたしのスタンドの腕は・・・・・君の腕から戻させてもらったよ 花京院の魂を手に入れた以上 君の腕にいつまでもくっつけとく理由はなくなったし・・・・・・・
これから君と対戦するのに わたしのスタンドが片腕ではちょっと不利だからね・・・君の『スタープラチナ』はすばやくて超精密な動きをする」
自分のスタンドを背にダービー弟が言う
ザザザザザザザ
打ち寄せる波の音
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
海の風景を背に承太郎は黙っている
ス!
何も言わずにテーブルにあるイスを引く承太郎
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ジョセフはハッとする
承太郎はいすに座る
「おい!承太郎!んqにをすわっているッ!わしがやつをやっつけるッ!次はわしじゃ!」
承太郎をテーブルからどかそうとするジョセフ
ダービー弟の横顔
「じじい てめーはこの中のTVゲームをひとつでも花京院以上にやったことがあるのか?」
承太郎が聞く
「・・・・・・・・・・」
黙るジョセフ
「・・・・・・・・・・・・・・う・・・う」
ググ
言葉につまるジョセフ
「ひっこんでなじじい・・・トランプや花札とはワケがちがうぜ」
チャ!
承太郎はそう言って1つのゲームソフトをとる
「うぬぬ・・・」
うなるジョセフ
承太郎のとったソフト
「次は野球だ この野球ゲームでおまえとの対戦を希望したい・・・」
承太郎は言う
ゴゴゴゴゴ
ダービー弟の目
承太郎の目
ゴゴゴゴゴ
「おれの魂を賭けよう・・・・・・・」
承太郎が言う
「グッド」
ゴゴゴゴ
ダービー弟が答える
「わたしは花京院の魂だ それにしても この野球ゲームを選ぶとは・・・フフフフフ このゲームはわたしの最もとくいなゲーム」
嬉しそうなダービー弟
ゴゴゴゴゴ
コントローラーを持つ承太郎
苦悩の表情の花京院人形
ガシャン
ゲーム機にソフトを差し込む手
ドヒューン
画面が現れる
『OH That's BASEBALL!!』という文字が中央に現れ
その下には立派で少し古めかしい球場があり、『PUSH START!』という文字
「『OH!THAT’S BASEBALL』ハ対戦型本格野球ゲーム!」
響き渡るアナウンスの声
「ルールハ実際ノ野球ト同ジ!9イニングデ得点数ノ多イチームガ勝利!タダシ 得点ガ11点以上開イタ場合ハコールドゲームトサセテモラウ!」
ドドドドドド
ワーワーワーワーワーワー
観客の歓声の音
「球場ハブルースカイスタジアム!センター・両翼までの距離(120.95m)」
「このゲームにもイカサマはない 確認した」
ジョセフが手からイバラスタンドを出して言う
ドーン
ゲーム画面にはチーム名が現れる
JAGUARS
FIRE FOXES
BEARS TEARS
RED DRAGONS
SNOW FALCONS
GRAY CATS
「まずはチームを選択してください」
ダービー弟が言う
「ジャガーズ」
承太郎が言う
ドヒューン
画面にはJの形になった黒豹の旗が現れる
その下にJAGUARSの文字
「なるほど 攻撃力に重点をおいたチームを選んだわけか・・・4割を超える打者が2人いる!ならば わたしはレッド・ドラゴンズを選ぼう」
ダービー弟は頬に手をやり考え込むような仕草をして言う
ドヒューン
画面に現れたのはDの形の竜
その下にRED DRAGONSの文字
レッドドラゴンズ!ドラゴンズ ドラゴンズ ドラゴンズ
響く声
「ジャガーズトノ 対戦成績ハ21対21戦!ジャガーズハ最大ノライバル!」
「次に選ぶのは先発のピッチャーです」
ダービー弟が言う
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ピコピコピコピコ
黙っている承太郎と鳴っている画面
データが出る
JAGUARS
・右上投
背番号42
・最大投球速度161km/h
・とくい球 フォークボール
・パワーレベル 5
・防御率 1.98
「この41番でいい」
承太郎が言う
「なるほど けっこう手強いのをもってくるな わたしは 背番号15番のピッチャーだ・・・1月5日生まれなんでね」
ダービー弟が言う
ドヒュウゥゥゥン
RED DRAGONS
・右投球・142km/h
背番号15
・とくい球 カーブ・フォーク
・パワーレベル 9
・防御率 2.18
画面に現れるデータ
「先攻後攻・・・好きな方を言いたまえ」
「・・・・・・・・・・・・・・・先攻」
答える承太郎
「いいでしょう ジャガーズが先攻ですね・・・・・・・」
ズズズズ・・・
いきなり画面にペンのようなものでアトゥム神の顔を描き出す手
「・・・・・・・・・・・・・」
黙っている承太郎
「!?」
ギョッとするジョセフ
「自分がかいたキャラクターの顔を 選手にインプットできます」
そう言いながらもうひとつ何か描き出すダービー弟
ズズズ
「これはスター・・・・・」
描かれる顔
ズズズ
「プラチナ」
スタープラチナの顔が描かれた
「インプット!それではいよいよプレイボールといきますか!」
それぞれの顔の下にRED DRAGONSとJAGUARSの文字
ピ!
コントローラーを操作するダービー弟
「ピ!」
承太郎の顔
ドヒュウゥウーン
増殖して1列に並ぶアトゥム神の顔をした選手
「プレイボール!」
ボールを後ろ手に持つアトゥム神の顔をした投手
ドォォオオン
守備位置につくアトゥム神の顔をしたレッドドラゴンズの選手
一回オモテ
J 0
D 0
得点とストライク・ボール・アウトの表
S
B
O
ワーワーワー
バッターはスタープラチナの顔
ワーワーワー
バッターボックスに立ちバットを構えるスタープラチナ
ワーワーワー
歓声
「ピッチャー投球モーション!」
ワーワーワー
汗だくのジョセフ
承太郎の横顔
ダービー弟の目元
「第一球ッ!」
投球モーションに入るアトゥム神投手
手に握られ投げられる直前の球
ブオォン
ものすごい勢いでバットを振り回すスタープラチナのバッター
ビシュア!
なんと投手はそのフルスィングの後に球を投げた!
「なにっ!!?」
驚くジョセフ
「!?」
飛んでいく球
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ハッとするダービー弟
ズドーン!
キャッチャーのミットに入った球
その時すでにスタープラチナは打撃フォームを終えている
「ストライク!」
「?」
空振ったままの格好で止まっているスタプラ
「・・・・・・・・・・」
黙っている承太郎
「お・・・おい承太郎 今いったい何をしたんじゃッ?投手が投げるより『早く』バットを振りおって!?」
怒るジョセフ
「ボールが投手の手を離れるより『先に』バットを振ったぞ 今!」
カチ!カチ!
承太郎はそれには答えずコントローラーを操作している
フォンフォン
素振りをするスタープラチナ
カチ!カチ!
フォンフォンフォン
黙々と操作する承太郎と動いて素振りするスタープラチナ
「・・・・・・・・・・・・・?」
けげんな表情のダービー弟
フォンフォンフォン
バットを振り回すスタープラチナ
「お・・・おい承太郎・・・・・・・・なにためし振りばかりしているんだ?」
ジョセフがあせって聞く
「・・・・・・・・おまえ・・・・・・まさか・・・・・・ひょっとして・・・・・この野球ゲーム・・・・・いや・・・TVゲーム自体 操作したことがあるのか?」
フォン
カチ!カチ!
それには答えず操作を続ける承太郎
「答えろッ承太郎---ッ!」
叫ぶジョセフ
「なあに 野球のルールは知っている・・・ゲーム操作はやりながらおぼえるぜ!」
振り返り平然と言う承太郎
「・・・・・・・」
黙っているダービー弟
「な・・・なんだと?・・・お・・・おい 今・・・おまえ なんと言った!?」
ドン!
ショックを受けるジョセフ
←TO BE CONTINUED
(つづく)
身内により危機に陥るジョセフ!
と言うか、この時のジョセフの心境を考えるとものすごく大変な思いをしているんだろうなあと同情してしまいます。
自分達のために旅に付いて来てくれた花京院が魂を奪われてしまった。
そしてそれを取り返すためには、花京院を負かした強敵にゲームで勝たなければならない。
花京院のゲームの腕前は見ているだけでもすごいとわかった。
だけどそれに勝たなければならない。自分も負ければ死ぬし、自分達が死んだら娘ホリィの命が・・・
それで気が気でない状態なのに、孫の承太郎がゲームに挑むという。
まあ孫も若者だし、花京院並みにはゲームをやりこんでいるのかなと任せたら
なんと承太郎はこのゲームはおろか、TVゲームというもの自体全然やったことが無いみたいだという・・・恐怖。
無茶というか無謀というか、いくら度胸が据わっているとは言え、承太郎はトンデモ無い事をしでかしていますよね。
さすがのダービー弟もあきれ果てているようです。まあ、勝てる見込みが増えたので止めはしないでしょうが
せっかく自分の一番やり込んだゲームを選んでくれたということで上がっていたテンションがガクッと下がったのには違いありません。
なんつー展開。なんつー絶体絶命。
そう言えば承太郎はダービー兄を相手にしたポーカー勝負でも
まったくのブタ(役がまったく無い)のカードでありながら、しかもそれを見もせず
どんどんそこに居ない花京院やホリィの魂まで賭けて、ダービー兄を震え上がらせたという名(迷)勝負をしました。
もしもダービー弟が、その勝負の顛末を知っていたなら、承太郎がハッタリをかまして、それで相手を威圧する戦法を取るという事がわかるはずですが
どうでしょう・・・どうやらダービー弟はそういう情報を知らないみたいですね。
でもまあ、承太郎の操作の様子を見れば、一目瞭然で「素人」ということがわかるワケです。
つまり、もう承太郎はハッタリをカマせないということ。
いや、TVゲームというものの性質上、ハッタリなんて意味はありません。
あくまでも目の前で実力どおりのプレイをするのみ。もしくはうまいこと『イカサマ』をするしか・・・
さあ、承太郎はスタープラチナをうまく使って、ゲームに上達することが出来るんでしょうか?
それとも、ダービー兄との戦い以上の、トリックを使って来るんでしょうか・・・
まったく、ハラハラさせてくれますねえ〜
それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。