
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
ダービー・ザ・プレイヤー その8
「おい承太郎ッ!なんとかいえッ!」
激昂して承太郎に叫ぶジョセフ
「今のまったくタイミングのずれたぶざまなスィング操作の仕方ッ!おまえこのゲームッ!初めてだなッ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
承太郎は黙っている
「・・・・・・・・・・・・・・」
ダービーは黙っている
ワーワーワー
歓声の中投球フォームをとるアトゥム神
ワーワー
大きく振りかぶった瞬間、コントローラーの十字キーを操作する指
ドシュアアア!
球はするどく投手の手を離れストライクゾーンに斬り込む
ドギュン!
その瞬間、承太郎の背後のスタープラチナがコントローラーを操作する
ズドォン
ミットに吸い込まれる球
ブブゥーン
そしてその後にスィングするスタープラチナの打者
「ストライクッ2(ツー)-------------ッ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っているダービーの横顔
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
絶句するジョセフ
「こ・・・こんどはボールがミットにおさまってから振りおったッ!ど素人だッ!承太郎きさまー!TVゲームそのものをやったことがないなッ」
承太郎に詰め寄るジョセフ
ドッバーン
「ストライック!バッターアウトッ!」
またもや打者は投球をかすりもせず振り切る
カウントは2S(ストライク)で1O(アウト)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
画面を見て黙っている承太郎
「ふざけるな承太郎ッ!」
ガシッ
とうとう承太郎の胸倉を掴むジョセフ
「きさまなにをきどってるのだッ!もう おまえは自分の魂を賭けたんだぞッ!もう降りることはできないのだッ!」
怒鳴るジョセフに無言の承太郎
「・・・・・・・・・・・・・・・」
同じく無言のダービー
「やれやれ こういう時はハゲますもんだぜ・・・『一回のオモテだ・・・まだ始まったばかりだ ガンバレ 承太郎』ってな」
余裕の笑みを浮かべたような表情の承太郎
「なにを考えているんだ・・・?いくらおまえの『スタープラチナ』が超精密な動きができるといってもTVゲームに無知な人間が やつに勝てると思っているのか?」
汗びっしょりで言うジョセフ
「なにを考えている!?承太郎ッ!いったいなにを考えているんだッ!」
承太郎の顔に詰め寄って叫ぶジョセフ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
承太郎は何も言わない
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ダービーは二人のやりとりを黙ってみている
「承太郎 仮に・・・ド素人を装って このわたしを油断させるって作戦なら 無駄だと忠告しておこう!わたしはいかなる時も油断はしない 赤子であろうと『魂』を賭けた相手は全力でやっつける!」
ダービーの言葉にジョセフはハッと振り返った
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っている承太郎の横顔
「じじい おれは なにも考えてないぜ ただ・・・・・あそこにすわっている『このゲームだけは誰にも負けない』と確固たる自信を持っているゲス野郎の鼻骨をブチ折ってやることだけを考えている」
承太郎はダービーを指差して言う
「花京院の魂をとり戻すことだけはマジに考えている・・・」
承太郎の真剣な表情
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
「・・・・・・・・・・・・・・」
絶句するジョセフ
「・・・・・・・・・・・」
黙っているダービー
「なんでもいいが・・・まだ一回オモテ1アウトです 試合を続行しましょう 11点の差がつけば・・・・・・コールドゲームで 試合はその場で終わりということをお忘れなく」
ダービーが言う
愕然とするジョセフの表情
承太郎は超然としている
ピ!
コントローラーを操作する手
ドルルルーン
「2番バッター 背番号 3番!」
ズラリと並んだスタープラチナ選手団の中の一人を選択する
構えるスタープラチナ
振りかぶるアトゥム神
投球フォームに入る
ドギューン!
まっすぐな剛速球がミット目がけて投げられる
ズドォーン
またも空振りするスタープラチナ
「ストライック!」
「な・・・なんてこったッ!今度はスイングしたバットとボールの差が40センチも離れているッ!」
泣きそうな顔で驚愕するジョセフ
ズバーン
「ストライク2!」
「かすりもせん」
おののくジョセフ
そしてまた投球フォームに入るアトゥム神の投手
「ストライクバッターアウウッ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っている承太郎の横顔
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っているダービーの目元
ジョセフは思う
だめだ・・・・・・・実力の差がはっきりしすぎている・・・・これじゃあ 甲子園優勝チームにバットももったことがない茶道部かなにかが挑戦するようなもの・・・みじめ・・・すぎる・・・・・・
汗びっしょりになりながら承太郎たちの試合を見つめるジョセフ
ズバーン
「ストライクッ!」
「ストライク2!」
ズバーン
次々と空振りするスタープラチナ
ポーカーフェイスでダービーは考える
どうやらマジにド素人のようだ・・・弱すぎる!
柔道の達人が 相手の柔道着の着方を見ただけで実力を見わけるように 手応えで感じてわかった・・・・・・承太郎はTVゲームに関してはマジにド素人だ!
「・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っている承太郎
しかしこのダービー 油断は決してしないがな このゲームのバッターの弱点はすべて覚えている 次は・・・
コントローラーを手にするダービー
カタカタ
コントローラーの十字キーを操作して投球ゾーンを決めるダービー
「外角の」
スス!
バッターのスタープラチナから離れた方向に投げる場所を決めるダービー
「低めへ」
カタ
また十字キーを動かしてストライクゾーンギリギリの下のラインまで投げる目標を下げるダービー
「とくい球の最高のシュートボールをたたきこんで3者凡退といこう」
ダービーは考えてから言う
「一回オモテ 2アウ2ストライクノーボール 続いて投げます・・・・・・・」
驚愕するジョセフ
「いいだろう もうバッティングの方はだいたいおぼえた」
承太郎が言う
ピ!
コントローラーを動かす指
振りかぶるアトゥム神の投手
なにッ・・・!今・・・・・・なんていったんだ こいつ・・・・・・
投球フォームに入ったアトゥム神
『バッティングの方は』・・・・・・・なんだと?『だいたいおぼえた』といったのか・・・・・?いったいなんのことだッ なんのことだ!?
心の中で承太郎の言葉に動揺しているダービー
ザン!
踏み込んで投げるアトゥム神
ドシュウ!
アトゥム神の手から剛速球が離れる
閃くバット
カッキィイィイイイィーン
見事に打ち返したスタープラチナ
インインイン
打球の音がエコーしている
球はまっすぐダイヤモンドの向こうに飛んでいった
「なにいィ〜〜〜っ!」
叫んで立ち上がるダービー
ガバッ
「承太郎ッ!------ッ」
叫ぶジョセフ
「グッド なかなかおもしろいゲームだ・・・」
ポーカーフェイスのまま承太郎が言う
ワーワーワーワー
歓声の中 飛んできた球を追うアトゥム神の守備
「おっ おい!まさかッ!」
ワーワーワーワー
守備はスタンドの塀のすぐそばまで走っていく
「ぐんぐんのびる!ボールがのびるぞッ!」
叫ぶジョセフの横顔
いまこいつ なんといったんだ!? 『もうバッティングの方はだいたいおぼえた・・・』『おぼえた』『おぼえた』といったのか!?
心の中で動揺するダービー
白球はスタンドの中に落ちる
スウ・・・・
「ぁぁああ〜〜〜〜〜〜〜ッ は・・・はいった ウソじゃろッ!・・・・・ウソじゃろォ〜〜〜〜〜ッ わッハハハハハ」
画面を指差し驚きながらも喜んで大笑いするジョセフ
「ホームランッ!」
画面には『HOME RUN!』の文字が出て スタジアムにものすごい数の花火がいっせいに上がる
ドドドドドドドドド
画面中央下には『JAGUARS』の文字
ズドーン
派手に上がる花火を見ながら唖然としているダービー
「ホームランッ!ホームランじゃとお--------ッ うわははははははは---------ッ」
超嬉しそうなジョセフ
「承太郎ッ!きさま さっきなんと言ったッ!『おぼえた!』『バッティングはだいたいおぼえた』と言ったのか!?」
問い詰めようとするダービー
「2度言う必要はねえぜ」
承太郎はクールに言う
バーン
緊張感が走る場
こ・・・こいつ・・・たしかに初心者だった・・・それを たった8球ばかりのスウィングでおぼえたというのか・・・
超精密なスタープラチナの動きを持つ空条承太郎!DIO様が問題視し 兄が負けた理由が今!実感としてわかった・・・・・・
心の中であせるダービー
そしてダービーはゆっくりと顔を上げる
フフフ・・・おもしろい・・・わたしの敵はこうでなくてはな・・・しかし・・・おまえのその恐るべき本領を一回のオモテという始まったばかりのところでわたしの前にさらけ出したことは のちのち後悔することになるだろう・・・・・・フフ
右手でコントローラー、左手で自分の二の腕をつかんで顔を上げたダービー
その顔には不敵なポーカーフェイスの表情が浮かんでいた
バン!
同じくポーカーフェイスの条とその背後に居るジョセフ
←TO BE CONTINUED
(つづく)
うーむ、ノベライズに手間取った〜
やっとスポーツクラブが休みに入り、更新のスピードが上がる・・・はずだったのに
年賀状を書いて大掃除をして、さあ・・・とPCに向かったらなぜかCDドライブが動かなくなってるし
必死で復旧したら、今朝まえに書き上げたところがスッポリ消えてるし
気を取り直してもう一回ノベライズしようとしたら
旦那と長男が年賀状の印刷に使うと言ってPCを占領するわ
もう夜中だと言うのに風邪ひいて一日寝ていた次男が「腹減った」と起きてきて
ゴハン作らなきゃなんないわ
それが終わってやっとノベライズをやりなおしたら
消えたと思っていたところがやっぱり消えてなくて
同じところをエンエン5ページ分もダブってノベライズしていたという・・・もーいやもーいや。
というわけで夜中の3時を回ってやっと月曜の更新分が出来ました。あー日付かわってもう土曜日かい・・・
さて、承太郎が大逆転して終わったこの回・・・もう8回ですか。
まだまだ続きそうだから今までで一番長い戦い(っつーか勝負)では無いでしょうか
たいしたモンですよねダービー弟。今回から表記を『弟』抜きにしてタダの『ダービー』にしましたが
兄もたったひとりで承太郎たちに挑みましたが、弟の度胸もたいしたモンです。承太郎にこんなにあっけなく打ち返されても
「こうでなくちゃ」というカンジに盛り上がったりしてますしねえ・・・逆境でかえって燃えるタイプ?
それにしても8回振っただけで打球のタイミングをつかむスタープラチナはやっぱしスゴイ。
私はこの25巻で初めてジョジョを読んだのですが、この話が最初だったので
私にとってのスタープラチナはオラオラとラッシュを繰り出す野蛮人みたいなパワー型スタンドでは無く
こういう「いい仕事しまっせえ」的な職人スタンドの印象が強いんですよねえ・・・
ハエをスケッチしたり、カードの数字をみんな読み取ったりする「いい目」「速い手」「すごい記憶」の三位一体。
この特異さに比べたら、オラオラなんかありがち過ぎて「ケッ」ってカンジ。(言いすぎ)
ともかくこの分野の勝負においては、圧倒的な強さを持っているワケです。
なんだかなー・・・主人公と言えど、あまりにもいい能力過ぎて憧れるというより呆れちゃいますよ。
今回も圧勝しちゃっても不思議じゃあない・・・いやいや、それでも不敵なダービーの様子
そう、最初に出会ったときの不思議なやりとりが彼の「切り札」なんですね。
承太郎がその謎を解かない限り、絶対にこの勝負には勝てないと。
さあ、また荒木先生が読者に挑戦状を叩きつけてきましたねえ〜
というワケで長いこの勝負も、まだまだスリリングな展開が待っていそうです。
それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。