これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。

ダービー・ザ・プレイヤー その10


扉絵は南の島(スタンドによる幻覚?)
そこにテーブルがありゲーム機材があってと承太郎たちがいるのを上から見た図
「たしかのこいつは正確に読んでいるッ!オレがどのコースを投げるか!心の中を読んでいるッ!」
ドオオオオオオオオ
画面が輝きその前に座っている承太郎を照らす
ドシュゴオオオォーッ
シュゴオーッ
画面にはまたバットでスタンドをさしホームラン予告をするアトゥム神の打者
ゴォッ
ドーン
1回ウラ
J  4
D  1
「くそおお・・・ま・・・またも ホームラン予告じゃ・・・」
悔しそうに言うジョセフ
ワーワーワーワー
観衆の声
「今度は・・・・フフ・・・・・外角かな?」
ほくそえむダービー
「・・・・・・・・・・・・・・」
スタープラチナを背後に出したまま黙っている承太郎
ワーワーワー
「それも 低めかな・・・?ストレート・・・・・とくるのかな?」
ダービーの後ろにもアトゥム神
「フフフフフフフ」
アトゥム神が笑っているようにも見える
ワーワー
「フフフ」
ワーワーワー
コオオーッ
画面は投球コースを選ぶ承太郎
キャッチャーの左足にカーソロが移動する
ピタリ
狙いをつけて投球フォームに入るスタープラチナの投手
ドシイィッ!
ギャン
飛んでいく豪速球
そして画面を凝視する承太郎の顔
カキィーン
ジョセフの表情
「ホームランッ!」
ドドドーッ
ワーワーワーワー
歓声の中ダイヤモンドを回る打者
「4対2 フフフフ」
笑うダービー
ゾオ〜〜〜〜〜〜ッ!その場の状況や いくつかのデータを見てある程度の心理分析はできるッ! しかし・・・!こいつのスタンドは 正確に!どのコースにボールがくるかということを読んでいるッ!しかもイカサマではないッ!
ジョセフが心の中でつぶやく
カッキィーン
「またもホームランッ!」
「4対3つ-----ッ」
どうやって読まれんようにすればいいんじゃッ!どうやってッ!?
愕然とするジョセフ
ゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴ
承太郎も大汗をかいている
「フフフフフフ・・・あっという間にひっくり返しますよ・・・」
ほおづえをついて余裕のダービー
「さて次は・・・内角かな? 真中かな?高目かな?変化球かな?どこかな?」
画面を凝視する承太郎の目に映るゲームの画面
承太郎は何気なく帽子を脱いで自分とダービーの顔の間のTVの上に置く
トン!
「帽子を・・・」
ジョセフがつぶやく
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ダービーは黙っているがやがて口を開く
「フン バカが 兄のようにコスずるい手を使っているとでも思ったのか?」
「承太郎!違うぞ・・・帽子で隠してもムダだ」
ジョセフが言う
「そいつは おまえの瞳にうつるTV画面を見ている様子はない・・・!ましてやコントローラーを押す指の動きや音でコースを探ってるなんていうイカサマではないのだ!わしが さっきから確認しているそんなんじゃあないんだ!」
「ひさしぶりに ちと汗をかいたんでね・・・ぬいだだけさ」
ジョセフが言うとジョセフは満足したようにうなづく
「早く次を投げてほしいですな」
憮然とした表情で言うダービー
その横にアトゥム神
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙ってダービーをにらみつける承太郎
「しかし・・・もう汗はかかないですみそうだぜ 投球予告をする!外角高めへストレート」
承太郎の言葉に驚くダービー
「!」
「!!」
ジョセフも驚く
「なん・・・だって!」
つぶやくダービー
ドン!
ジョセフが怒鳴る
「なっ なに!今なんといった!?承太郎ッ!」
ゴゴゴゴゴゴ
「言葉どおりだ・・・老いぼれて耳が遠くなったかジジイ 投球予告をすると言ったのさ・・・おれは外角高目へストレートを投げる」
承太郎はジョセフを横目で睨みながら言う
ゴゴゴ
「ハ!」
ハッとするジョセフ
「承太郎・・・・・・・・」
つぶやくジョセフ
「信じるか?それとも信じないか?」
ズーン
承太郎の鬼気迫る目つき
「フン」
ダービーは承太郎を一瞥して言う
「マヌケか・・・・・きさま・・・」
キラリ!
ダービーの背後で光るアトゥム神の目
ゴゴゴゴゴゴゴ
アトゥム神の目アップ
シュゴオ!
ドン!
その瞬間、目の前の承太郎の姿は、まるで赤外線カメラで撮ったように輪郭が炎のようになり
服や顔のパーツなどが同じ温度の場所ごとに区分けされたような映像になってしまった
クオオオオォオウゥウウウウウオオオゥゥ
わたしのスタンドは相手の『魂』の状態を光学暗視装置のように見ることができる
どんな人間だろうと『魂』はウソをつかない・・・・

ダービーの独白
YESか?NOか?右か?左か?質問をすることによっていずれを選択しているかわかる・・・・・
外角か内角か?高めか低めか?変化球か直球か?100%の的中率で判別できる!
目を光らせているアトゥム神
「外角高めにストレートだと?」
そう言いながらダービーは心でつぶやく
YESかNOか?
すると光学カメラで撮ったような承太郎の魂の像のまわりにその答えが字となって現れる
YES!YES!YES!YES!YES!YES!
グオオォォウォォゥゥ
承太郎はウソうをついていない・・・・・・『外角高めストレート!』投球予告は本気だ・・・・マジに投げる気だ・・・・
ニヤリとしているダービー
どういうつもりだ?私の兄にハッタリで勝ったらしいが・・・・・それで このわたしも動揺するとでも思ったか・・・・このバカがッ!
ダービーの心の声
「投げるぜ」
クールに言う承太郎
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
あせびっしょりで黙って見ているジョセフ
投球フォームに入ったスタープラチナ
ドシィ!
豪速球を投げたスタープラチナ
ゴ!
球はバッターの外側高めのコースに飛んでいく
「11点の差がついたらその場でコールドゲームということをお忘れなくッ・・・・・」
嬉々として打とうとしながらダービーが言う
カクゥーン!
しかしその瞬間!投球は外角から曲がって打者のほうに向かった
ググッ!
「なにィーッ!!変化!・・・・ッ」
ダービーが叫ぶ
「したーーッ!シュートしたー!」
「バカなッ!曲がったッ!」
ギュルルルーン
それでも打とうとするアトゥム神
グオオオ
汗びっしょりで見守るジョセフ
クールに見ている承太郎
バシィィッ
投球はかろうじてバットに当たった
「あたった!しかし三遊間ゴロッ!」
バウンドしたボールを捕る遊撃手
「一塁へ送球して!」
投げるスタープラチナの遊撃手
スパァーン!
一塁のスタープラチナがそれを捕る
「アウトッ!」
ドーン
ショックを受けて固まるダービーの顔
ゴゴゴゴゴ
両腕を体に回してポーズをとる承太郎
ゴゴゴゴゴ
タラーッ
汗だくになるダービー
バ・・・バカなっ!たしかにこいつは!まちがいなく外角高目のストレートを選択したッ!ブッダのような聖人だろうと兄のような天才サギ師だろうと魂までコントロールすることはぜったいできない!
ゴゴゴゴゴゴ
「次も外角高めストレートで行くぜ・・・」
「!」
ドン!
ショックを受けるダービー
YES!YES!YES!YES!
クオォーッ
魂の承太郎はYESと言っている
「!」
ま・・・またウソはついていない 本気(マジ)だッ!
心の中で叫ぶダービー
「承太郎・・・まさか・・・イカサマはしていないよな?
声に出して聞くダービー
I DO(アイドゥー)!I DO(アイドゥー)!I DO(アイドゥー)!いる!いる!
承太郎の魂は言う
「なに!!」
『イカサマをしている』だと!?
あせるダービー
ドシッ
「内角低めへフォークボールッ!」
また予告と違った投球に打ち損ねて打ち上げるアトゥム神
ブボコオッ
「ピッチャーフライ!」
パシッ
投手がそれを捕る
「アウトッ!ツーアウトッ!」
「イカサマをッ!承太郎!きさま!機械になにか細工したな!?」
承太郎を指さして叫ぶダービー
ババッ
NO!NO!NO!NO!NO!NO!
承太郎の魂はNOと言う
「!?え!」
ハアハア
息の荒いダービー
「!?」
細工ではないのか!
ハアハアハアハアハア
あせびっしょりで呼吸が乱れているダービー
「イカサマをしているのはわかっているッ!どんなイカサマをしているのだ!」
叫ぶダービー
・・・・・・・
クォーッ
しかし魂は何も言わない
は・・・反応なしだ・・・く・・・くそッ!質問はYES NOで答えられるものでなくてはならないのだった・・・・・・・!
ハアハアハアハアハアハアハア
ますます息を荒げるダービー
「どうやらおまえの読心術は YES・NOの答えのみのようだな・・・・・・きさまの兄貴はいっていたぜ・・・・・」
承太郎はクールに言う
「バレなきゃあイカサマじゃあねえんだぜ・・・・・」
コントローラーを手に言い放つ承太郎
「ハアーァーハアハアーハアー この承太郎の魂はウソをついていない!ハアーハアハアー しかし・・・イカサマをしている!?バカな どんなイカサマなのだ・・・・・ハアーハアー」
顔を真っ赤にして汗をかき息を荒げるダービー
ガバァッ
「さて 続けようか・・・・次の投球予告は外角高めストレート・・・」
ズン
承太郎のクールな目のアップ

←TO BE CONTINUED

(つづく)


ものすごくクールでカッコイイです承太郎〜
この巻で初めてジョジョに出会い、花京院に一目ぼれした私ですが、この承太郎のクールさには本当にシビれました。
やってることはゲームでしかも魂賭けたバクチなんですが、この高校生とは思えない度胸の据わり方と物腰、セリフまわしには
老若男女問わず誰もが魅了されることでしょう。
うーむ、1部でのDIOの自信溢れるたたずまいがここに。
ハッキリ言って2部ジョセフは3枚目が入ってしまって(そこが好きなんですが)カッコつけるのには限界があったと思います。
しかし3部の主人公は、高校生でありながらもう目いっぱいキザでカッコつけててクールで憎いくらいですね。
荒木先生の美学が思う存分詰まった男の中の男という感じです。
対して慌てふためいて汗びっしょりのダービーはなんてカッコ悪いんでしょう。
この巻の最初での勝ち誇った笑みがウソのようです。
そしてジョセフは相変わらずあせったり叫んだり落ち着かない様子で・・・それでも2部で主人公だったのかい!?
いや、もう3部じゃあすっかりポルナレフの居ないときのギャグ要員ですからねえ
ジョセフと承太郎が居て、両方カッコ良くするなんて無理なことをしたりせず速やかに世代交代させたほうがいいんですね
なんせジャンプは中・高校生向け少年雑誌でしたから・・・今は小中学校向けなのかなあ・・・

しかしイイですねえアトゥム神が見る魂のヴィジュアル。
この巻を見て以来、健康番組とかで
「ショウガを食べたあと数十分するともうこんなに体がホッカホカになってるんですよね」とか解説しながら
人の体の表面温度を赤外線サーモグラフィーで調べたりしていると
画面に『NO!NO!NO!』とか書いてあるような気がするようになりました。
あの映像を見てアトゥム神の能力に使おうだなんて、さすが荒木先生はアイデアが違いますねえ。
スクリーントーンだけで色彩を描き分けた絵はなかなか雰囲気出ていてスゴイです。

さて、どうやって承太郎はアトゥム神に魂を見透かされないように投球出来たのでしょうか
いいところで終わりますね〜謎解きの楽しさがありますねえ
でも『YESかNOかでしかわからない』ことに気づくのは鋭すぎ。
下手したら『イカサマ』の手口を知られてしまったのかも知れないですよね。


それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!


ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。

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