
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その1
扉絵はDIOのナナメ後ろから描いた姿
上半身裸で(下半身は?)たくましい背中と肩
首筋にはジョナサンのものである星型のアザがある
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
テレンス・ダービー(弟)に炸裂するスタープラチナの連打
「ブギャーッ」
ブン
悲鳴を上げながらすっ飛ぶダービー弟
ボッゴォーン
するとダービー弟は空の真ん中あたりで壁のようなものにブチ当たり穴を開けて中に落ちる
ハッとする承太郎とスタープラチナ、花京院にジョセフ
ガラガラ
壁が崩れて穴が大きくなる
「おお〜っと 壁かなにかをブチぬいたようじゃぞ・・・思ったとおり この幻覚世界はどこか部屋の中だった・・・・・・」
ジョセフが言う
「あそこから出るぞッ! 承太郎ッ!花京院ッ!」
ジョセフが叫ぶ
ドオアッ
クウウオオオオオオオォ
一方場面変わって屋敷の中の別の場所
階段が上へ上へと続いている
そしてそこには煙のようなものがたなびいて階段を這っている
煙が続く部屋の前にかしずく男
クウウオオオオォ
たくましい男がドアの前にひざまずき中に向かって声をかけている
ドアの周りに煙のようなものが渦巻いている
「お休み中失礼いたします ご存知だと思いますが・・・・・・10分ほど前 ジョースターたちが この館へ侵入いたしました さらに・・・・ダ−ビーが敗北したことをご報告いたします」
男の肩越しの後姿
耳に大きなハートのピアス
前髪は長く後ろ髪は短めで肩にもハートをモチーフにした刺青が彫ってある
チクタクチクタク
扉の横に大きな時計があり音を出している
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
男は黙って返事を待つ
チクタク
男の床についた拳
チクタク
床にひざまずいた足
「ダービーは・・・・・・・・」
部屋の中からDIOの声がする
「・・・・・・・」
黙って聞いている男
「天才だった・・・勝てる実力を持っていながらダービーはなぜ負けたと思うね? 中に入れヴァニラ・アイス」
DIOが言う
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
男の顔アップ
男らしいが端正な顔立ちで額にもまたハートモチーフのネックレスのようなアクセサリーをつけている
「・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っているヴァニラ・アイス
ゴゴゴ
ヴァニラ・アイスは立ち上がる
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ドアを開け中に入るヴァニラ・アイス
「失礼いたします」
中にも煙のようなものが床を這っている
大きな天蓋つきベッドが有り、そこに人影が見える
ゴゴゴゴゴゴ
それはどうやらDIOの姿
ゴゴゴゴゴ
たくましい体をベッドに横たえ上半身は裸
何か本のようなものを読んでいる
ゴゴゴゴゴゴ
ス!
再びひざまずいて頭を下げるヴァニラ・アイス
ゴゴゴゴゴゴ
目を伏せたヴァニラ・アイスの顔
ベッド脇にある小さな丸いテーブルに手を伸ばしワイングラスを取るDIOの手
「ジョースターたちは・・・・・・自分の娘あるいは・・・母親の命を救うために 自分らの命を捨ててもいいと心の奥底から思っており 花京院や他の二人・・・・・・・ええとなんだっけ・・・・・そう・・・」
DIOは続ける
「アヴドゥルやポルナレフにおいてさえ このDIOを倒すために 自らの命をひきかえにしてもいいと思っている」
本とワインを手にDIOは語る
「このDIOから逃げることは 自分の人生から逃げることだと思い込んでいるのだな・・・・・・・・・・・・・・バカげたことだが・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
黙っているヴァニラ・アイス
「しかし そのバカげたことがけっこう重要なのだな ダービーのヤツは忠誠を誓うといっておきながら このDIOのために死んでもいいという覚悟ができてなかったということだ・・・だからあとほんのチョットという所で勝利がつかめない・・・ダービーには負けた理由が永久にわからんのだ・・・・・」
ワイングラスを持つDIOの手
「アイス わたしの首のキズを見ろ」
DIOはうなじの毛を手でかき上げて首の後ろを見せる
そこにはつなぎ目のように生生しい傷跡がグルリと首輪のように囲んでいる
顔を伏せていたヴァニラ・アイスが顔をあげる
「たぶんあとひとりの生き血を吸えば このなじまなかったジョナサン・ジョースターの肉体もすっかり我が物となりキズも完全に治ゆする」
DIOは言う
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っているヴァニラ・アイス
「アイス お前の生き血をわたしにくれるか?」
DIOが聞く
「はい・・・・喜んで・・・・・」
顔を上げ目をまっすぐDIOに向けてヴァニラ・アイスが言う
スウオオォォオオ
ヴァニラ・アイスの背後から巨大なスタンドが現れる
それは額にハートを付けた黒覆面のガイコツのような顔で、頭の横に2本の角がある
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙ってそれを見ているDIO(さっきからずっと顔は影になっていて見えない)
ス!
大きなツボを目の前に出したヴァニラ・アイス
それは2つの取っ手のついたカラッポのツボ
「お受けとりください!」
手刀を構えるヴァニラ・アイスのスタンド
ドン
スタンドは一瞬でその手刀でヴァニラ・アイスの首を切断する
宙を飛ぶヴァニラ・アイスの生首
ブシューッ
激しく血を吹き出す傷口
ドグ!ドグ!ドグ!ドグ!ドグ!
首は吹っ飛んで床に転がっている
しかし胴体はまだしっかりとツボの取っ手を両手でつかんで、自らの吹き出す大量の血を受け止めていた
ドギッドグッドグッドグ
血が吹き出る音を聞きながらそ知らぬ様子でワインを飲み本を読むDIO
ドグッ
そしてワイングラスをテーブルに置く
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ドグ!
ヴァニラ・アイスの方を見るDIO
「自ら首をはねるとは・・・・・・うれしいぞ・・・・」
ス!
立ち上がるDIO
ドグ!ドグ!ドグッボダ!
まだ血の吹き出る音が部屋に響きわたる
「しかし ヴァニラ・アイス おまえほどの者の生き血は受けとれんな・・・誰か他のヤツのでわたしのキズは完治させるとするよ」
ひざまずきヴァニラ・アイスの首を見るDIO
「死ぬ必要はない・・・・・わたしの血で」
ピッ
自分の右手首を左手で軽く傷つけるDIO
ボタボタボタ
多量の血が手首から落ちる
「蘇るがいい・・・・・・」
ボタボタボタ
血を流すDIOの手首
ボタボタ
それが床に置かれたヴァニラ・アイスの首と胴体のつなぎ目に注がれる
「おまえなら まちがいなく勝てるだろう」
血を上から床に横たわるヴァニラ・アイスに注ぎかけるDIO
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
気がついたヴァニラ・アイス
ドーン
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・DIO・・・・・様」
首に手をやりながらつぶやくヴァニラ・アイス
「やはり肉体は自分のが一番だな・・・・あっというまになじむ・・・ヤツらはまかせたぞ ヴァニラ・アイスよ」
クル!
きびすを返し背を向けるDIO
「・・・・・・・・・・」
黙っているヴァニラ・アイス
「DIO・・・・・様 あなたの気体は必ずや 満たされるでしょう・・・・・仕止めて・・・・・・ごらんに・・・・・・・いれます」
ゴゴゴゴゴ
スタンドを背につぶやくヴァニラ・アイス
ガパアッ
その時!急にヴァニラ・アイスのスタンドが口を開く
ズボォーッ
そしてそのまま本体のヴァニラ・アイスの頭部にかみついて飲み込む
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙って見ているDIO
ズズゥーッ
両手を床について四つ足になったスタンドの口からはヴァニラ・アイスの足が一本出ているだけ
ウシャーッ
そして全部ヴァニラ・アイスの体を飲み込んだスタンドは口からよだれを垂らしながら叫ぶ
バギッ
次にスタンドは自分の足に噛み付き折り曲げた足を口の奥に押し込んでいく
バギバギバギ
「グオァアアアアアア」
叫びながらどんどん自分の下半身を飲み込むスタンド
「オゴォ オアアアアーッ」
バギバギ
そして今度は自分の腕を口に突っ込んでいくスタンド
バギバギバギッ
宙に浮いたままのスタンドの首はもう、自分の腕から胸の辺りまでを飲み込んでいった
バギベギベギッ
もうt空中にはスタンドの歯とそれに食いつかれているアゴのあたりしか見えない
そして鼻と上あごだけになったスタンドはそれでもどんどん小さく収束していく
ブシュ!ブシュ!ブシュ!
歯と何かの肉しか見えない
ガオン!
すると突然ものすごい轟音がしてさっきのツボや部屋の柱、壁などが丸く穴を開けてえぐったように破壊された
「ドアぐらい開けて出ていけ・・・・・この世界の空間から姿をまったく消すスタンドよ」
またベッドに横たわり本を読みながらDIOが言う
ゴゴゴゴ
DIOの館
ゴゴゴゴゴゴ
その開け放された入り口を覗き込んでいるポルナレフとアヴドゥル
「すでに10分たった 館の中へ突入するぞポルナレフ」
アヴドゥルが言う
「ああ・・・・・・」
ゴクリ
生唾を飲み込みながら返事するポルナレフ
ゴゴゴゴゴ
←TO BE CONTINUED
(つづく)
うわ、時間が前後してるんですかねコレ
しかしダービーが倒されたコトを知ってからDIOがヴァニラ・アイスを戦いに行かせたのだし
ヴァニラ・アイスがテレンスと戦っている承太郎に会うことは無いでしょう
これからはポルナレフ&アヴドゥルVSヴァニラ・アイスの戦いということでしょうか
10分経っても出てこないということですが、この巻の最後のシーンでは
まだ承太郎たちはテレンスと戦っているくらいの時間ですね
(まさかあのゲームバトルが10分以内で終わっているワケはないでしょう)
するとポルナレフ&アヴドゥルの館潜入時はまだ、ヴァニラ・アイスはDIOの部屋の前・・・かな?
さて、戦慄のヴァニラ・アイスですが
何がコワイってスタンド能力じゃあなくって
自分で自分の首を刎ねる恐ろしさですよ。
刎ねたのはスタンドですから、自分で首を斬り落としたのとは違いますが
自分でツボ(カメ?)を持ってその血を受けているという・・・なんという精神力。
恐怖とか不安とかそういう邪念をまったく持っていない純粋さ。
そしてDIOに対する忠誠を通り越した絶対的な崇拝。
なんと言うか、人間らしさがまるで無い・・・DIOは頼もしく思っているようですが
敵として、こんなに不気味で嫌な感じのするヤツは居ないでしょう。
手ごわい・・・気持ち悪い・・・
自分で自分を本体ごと飲み込むスタンド能力はDIOが「この世から完全に姿を消すスタンド」と言ってますが
それ以外にこの柱や壁に開いた穴は一体・・・
「行け」と言われてドアも開けずに飛び出て行ってしまうというのはおっちょこちょいな行動なのですが
ヴァニラ・アイスの場合は「猪突猛進」という感じで余計にヤバさを感じさせますね。
一方ポルナレフとアヴドゥル。
ポルナレフがいるだけでとても不安なチームですが、おまけに2人だけになってしまいました。
あ、イギーもいるか。
やっぱしここはアヴドゥルが臨時のリーダーとなって、残りを統率しなければならないワケですが
ポルナレフもイギーも直情型の無鉄砲なタイプですし、ああみえてもアヴドゥルまでカッとなりやすいタイプ(炎のスタンド使いだけに)なので
そういうチーム編成の中でどうやって戦っていくのか興味深いですね。
ダービー弟は人質を取って3人相手に戦いましたが
ヴァニラ・アイスはどうやってこの3人(もしくはまた承太郎たち3人?)と一度に戦うのでしょう。
能力が消える系だから不意打ちでしょうかねえ・・・
それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。