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これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。

亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その5

イギーの作った砂の階段に埋もれて、砂の偽DIOがヴァニラ・アイスを背中から攻撃しようとしているのを見ているイギーとポルナレフ
普通なら背後から攻撃するのは卑怯という罪悪感が伴うが 背中からアヴドゥルを殺した てめーにゃあいっぺんの憐みもねーぜ!当然の『死に方』だッ!
ポルナレフは心で思う
やった!だませた!!
イギーの興奮した表情
イギーの『愚者(ザ・フール)』の造ったDIOを本物と思い込んで油断しやがったッ!
振り下ろされる偽DIOの手刀
肩胛骨(けんこうこつ)をブチ割って!上半身を腰寛骨(ようかんこつ)鯵の開きのように裂いてやれッ!
ドギャアァーッ
ヴァニラ・アイスの背中に振り下ろされる手刀
クルッ
しかし突然ヴァニラ・アイスは振り向く
「!」
「!」
驚くポルナレフとイギー
ボゴォッ
次の瞬間ヴァニラ・アイスはスタンドの手で偽DIOの腕を切断する
砂になって崩れる偽DIOの手
ブワーッ
そして砂の手は吹き飛ばされて散る
「しまったッ!チクショーッ!ばれていた!」
あせるポルナレフ
ズズズズ・・・
片腕を失くした肩を震わせたまま立ちつくす偽DIO
その正面に立ってヴァニラ・アイスが言う
「この部屋は窓から太陽の光が差し込んでいる・・・・・・」
床に窓から差し込んだ日の光が映っている
「本物のDIO様が ご自分の部屋からここへ降りてこられるはずがない」
ビグビグビグビグ
怒りに顔の血管を震わせながら言うヴァニラ・アイス
ガオッ
左の腕の攻撃を繰り出す偽DIO
ビッ
口を開けたヴァニラ・アイスのスタンド
ガォォン
一瞬にして偽DIOの腹部を食いちぎるようにしてその間を抜けて行くヴァニラ・アイスのスタンド
バッ
ヴァニラ・アイスのスタンドを避けるポルナレフ
ドン
すぐそばに開く丸い穴
砂の階段を飛び出すイギー
バォオオン
逃げるイギーの前に出るヴァニラ・アイスのスタンド
「グッ!!」
グオアアーッ
あせるイギー
ヴァニラ・アイスの顔がイギーの真上に現れる
「本物のDIO様はこのわたしを信頼されて『まかせる』とおっしゃったのだ!!」
ヴァニラ・アイスが言う
「だから!なにがあろうとこの2階へ降りてこられるはずがないッ!」
叫ぶヴァニラ・アイス
イ イギーッ やばい! イギーがやられるッ! イギーが暗黒空間にのみこまれる!
ポルナレフは心の中で叫ぶ
「よくも!このクソ犬がッ!わたしにDIO様の『姿』を破壊させたなァああっ----ッ!」
ものすごい形相で叫びながらヴァニラ・アイスは渾身の力でイギーを殴り飛ばす
「!?」
あれ?と思うポルナレフ
ギバァーッ
吹っ飛ぶイギー
な・・・なんだ!?殴ったぞッ!・・・暗黒空間にのみ込まず!殺さずにイギーを殴り飛ばしたッ!?
驚いているポルナレフ
ドゴオーン
イギーは壁に叩きつけられて落ちる
ヒクヒク
口から血を流し苦しむイギー
「うげげ」
「よりによって このわたしに!よくもッ!砂のニセ者だろうとDIO様をよくもわたしに攻撃させたなァ-------ッ!!」
ドドドド
激昂して叫ぶヴァニラ・アイス
「蹴り殺してやるッ!このド畜生がァーーーーーーーーーーーー---------------ッ」
突進してくるヴァニラ・アイス
プツン
怒りに歪んだヴァニラ・アイスの顔
血管のキレる音
ドゴォッ
イギーを蹴るヴァニラ・アイス
口から血ヘドを吐くイギー
「暗黒空間にのみ込むのは一瞬だッ!それでは私の怒りがおさまらんッ!」
ドゴッドゴッドゴッドゴッドガ
イギーを蹴り続ける音
「キサマが悪いんだ!キサマがッ!わたしを怒らせたのはキサマだッ!キサマが悪いんだ!」
叫びながら蹴りまくるヴァニラ・アイス
「思い知れッ!」
ガッガッ ドガッドガッガッ
激しく蹴り続けるヴァニラ・アイスの背中
「どうだッ!思い知れッ!どうだッ!」
引きずるポルナレフの足
「どうだッ!」
「や・・・やめろ・・・・・・」
ポルナレフがつぶやく
ズズリ
このヴァニラ・アイス まともじゃあねえ・・・・・・・・異常だ!DIOの姿を自分で攻撃したことを怒っているのか!こいつの精神こそ暗黒空間だッ!
こいつの心の中がバリバリ裂けるドス黒いクレバスだッ!

床を這いずりイギーに近づきながらポルナレフは思う
「どうだ!どうだッ!どうだァァァァァ----ッ」
ドゴッ
ドガ!ドガ!
叫び続けるヴァニラ・アイス
「やめろォォ-------ッ ヴァニラ・アイス!」
ヴァニラ・アイスの背後から叫ぶポルナレフ
ドンッ
ポルナレフから飛び出すチャリオッツ
クルッ
振り向くヴァニラ・アイス
イギーはもう虫の息
「ハァァァ----ッ けりをつけてやるう!ポルナレフ!」
バン
空中に飛び上がって宙返りをするヴァニラ・アイス
そして自分のスタンドの口の中に飛び込む
「おおおおおああああああああ!」
ドドドドドドドド
チャリオッツの剣がそこをめった突きする
バシューッ
その場所から跡形もなく消えているヴァニラ・アイスのスタンド
「く・・・くそっ」
クルッ
あたりを見回すチャリオッツ
ババッ
「消えた!」
ポルナレフもキョロキョロしている
「しかし!」
ビシィッ
剣を振り下ろしてポーズをキメるチャリオッツ
「・・・・・・・・・・・・・・・」
かろうじて生きているイギー
「イギー!DIOに化けた砂のスタンドは失敗したが・・・おまえの砂がヒントになってやつの動きを読む方法を思いついたぜッ!」
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン
剣を振り回すチャリオッツ
バン!
砂が舞い上がる
ブワアァーッ
砂は部屋中に広がる
パラパラパラパラパラ
剣を振り回すと舞い上がった砂が空中に満遍なく広がる
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン
パラパラパラパラパラ
小雨のように降る砂の中空中を見つめるポルナレフ
ポカアアア
空中に丸い輪のようなヴァニラ・アイスのスタンドの軌跡が浮かび上がる
空中に飛び上がったチャリオッツ
それを凝視するポルナレフ
「わかるぞ!どう動いているか軌跡がわかるぞッ!ザマアミロ!やった!チクショーめッ!」
床にはいつくばりながらポルナレフは考えをめぐらす
「てめーは空間を移動する時『障害物』をのみ込みながらでないと移動できない!のみ込め!砂をのみ込んで移動してこいッ!クソタレがッ!」
丸いシャボン玉が飛んでくるような軌跡を作りながらヴァニラ・アイスのスタンドが移動してその顔を見せる
ポ!
そこに待ち構えていたチャリオッツ
スタンドの口の中のヴァニラ・アイスの顔
「てめーが崩れ落ちる時だァーッ!!」
バシュッ
チャリオッツの一撃!
ドズウッ
その剣はヴァニラ・アイスの口の中に入って舌に刺さる
「ゲボッ!」
うめくヴァニラ・アイス
ガボグボ
剣が突き刺さった舌からは血がドクドクと吹き出る
「やったッ!命中だッ!しゃぶれッ!おれの剣をしゃぶれッ!このドグサレがッ!」
叫ぶポルナレフ
ヴァニラ・アイスの目
ガシッ
しかしヴァニラ・アイスのスタンドは右手でチャリオッツの襟首をつかむ
「グッ!?」
ベキベキ
締められて音を立てるチャリオッツの首
「な・・・なんだ・・・・・・あ〜〜〜こ・・・こいつ!?」
グギグギッ
首に締められた跡をつけられながら口から血を流しポルナレフが言う

←TO BE CONTINUED

(つづく)


イギーが死んじゃう!!
あんな小さな体を何度も何度も大男のヴァニラ・アイスに力いっぱい蹴られ、生きているのが不思議なくらい痛めつけられたイギー!!
さすがに動物愛護協会が怖いのか、蹴られている姿はあまり描かれず、音ばかりで表現されていますが
DVDではこの場面がけっこう如実に描写されているそうですね。
残酷シーンは慣れているしジョジョには不可欠だとは思いますが、小さな生き物がいたぶられるように傷つけられるのを見るのはつらいです。

ポルナレフは自分の負傷を痛がるヒマも、イギーを心配する余裕も無く、ものすごい勢いで戦闘モードに入っているようです。
砂を巻き上げてスタンドの軌跡を残させるとはジョジョらしい作戦ですね。4部ジョセフの透明赤ちゃん探し作戦とか
6部のスポマの透明ゾンビ発見作戦もここから来ているんでしょう。

それにしても怖いのはヴァニラ・アイスの能力以上にその性格。
腹が立つからなぶり殺してやろうという陰湿さと、DIOへの崇拝度が常軌を逸している感じがします。
アヴドゥルを殺されたポルナレフの怒りはチャリオッツをパワーアップさせましたが
イギーもヴァニラ・アイスを怒らせてしまった分、相手をパワーアップさせてしまったようですね。
怒りの力はスゴイ・・・その理由がどうあれ、相手を怒らせたことで自分が不利になることが往々にしてあるみたいですね。
そう言えば子供の頃は情けなかったジョナサンも、怒った時はディオを泣かすほどのバカ力(ちから)を出したもんなあ〜
というわけで、怒りのパワーの強い方が勝つかも知れませんねこの勝負。
・・・ドラゴンボールでは力のインフレが見られましたが、怒りのインフレというのも有るかも。

それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!


ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。



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