これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。

亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その7



ここは地下室
扉絵では破壊されまくった地下室で花京院、承太郎、ジョセフの3人が驚いている
そこには壁に丸い穴が開いていた
グウオオオオオ
「コルク栓をぬいたような このきれいな切り口はい・・いったい?」
スッパリとキレイに丸くくり抜かれたような壁の穴の断面を見てジョセフが言う
「破壊はこの部屋からどんどん奥へ続いています」
花京院が言う
「まちがいなくアヴドゥルたちが敵と遭遇した跡だッ!承太郎ッ!この壁をブッこわして奥へ進むんじゃ!」
ジョセフが言う
「ああ」
答えた承太郎は壁を(スタープラチナで)ブチ抜く
「オラアッ」
バゴオン
(画面では承太郎が黙って立っているだけでスタープラチナの姿は出ていない)

ギャオンン
一方こちらはヴァニラ・アイスのスタンドから逃げ惑うポルナレフ
ゴオオオオオオオォオォ
ポルナレフとチャリオッツ、イギーはヴァニラ・アイスのスタンドが描く円の中心にいる
円はどんどん中心に向って小さくなっていく
「く・・・くそォ〜このイギーの出血普通じゃあねえ へし折られた骨が何本も肺に突き刺さってるんだ」
ボロくずのようになったイギーを診るポルナレフ
「やつはレコード盤上の針のように円を刻みながら正確にあと5回転位でこのおれのところに突っ込んでくるだろうッ!」
ガオーン
床を削りながら円を描き近づいてくるヴァニラ・アイスのスタンドを見ながらポルナレフが言う
「そこで問題だ!このえぐられた足でどうやってあの攻撃をかわすか?」
心の中でクイズ問題を出すポルナレフ
3択--ひとつだけ選びなさい
答え1 ハンサムポルナレフは突如反撃のアイデアがひらめく
答え2 仲間がきて助けてくれる
答え3 かわせない。現実は非常である。
おれが○をつけたいのは答え2だが期待はできない・・・10分前に館に入ったジョースターさんたちがあと数秒の間にここに都合よくあらわれてアメリカンコミック・ヒーローのようにジャジャーンと登場して「まってました!」と間一髪助けてくれるってわけにはいかねーぜ
逆にジョースターさんたちもすでに苦戦しているかもしれねえ
汗びっしょりになって考えるポルナレフ
ガオン!
近づくヴァニラ・アイスのスタンド
「やはり答えは・・・・・・・・1しかねえようだ!」
ドドドドドドドド
ポルナレフに背後にイギーを抱いたチャリオッツ
ドキューン
チャリオッツは円の外に出る
グッ
イギーを円の外に置き床に掘られた溝に手をかけるチャリオッツ
そしてもう一方の手でポルナレフの手をつかむ
ガシッ
「チャリオッツ!おれを円の外へおもいきり引っぱれッ!」
叫ぶポルナレフ
グオオオオオオオ
一周して戻ってきたヴァニラ・アイスのスタンドが迫る
ズルズルズルズル
ポルナレフは腕をチャリオッツに引っぱられてはいるがとても間に合わない
「チクショーッ もっと早く引っぱれーッ!!」
叫ぶポルナレフ
ズルズル
グオオオオォオ
すぐそばまで迫ってきたヴァニラ・アイスのスタンド
ゴオーッ
その軌跡はまっすぐにチャリオッツに引っぱられているポルナレフに向ってくる
「だ・・・だめだッ!」
絶望の表情のポルナレフ
ガオーン
ポルナレフとチャリオッツの間をヴァニラ・アイスのスタンドが駆け抜け繋いでいた腕を放しかろうじて助かるポルナレフ
しかしその脳裏には
答え
---3
答え3
グオオオオオォオオ
すぐ急カーブを描きまたポルナレフの居る所に向ってくるヴァニラ・アイスのスタンド
オオオオオ
「チクショー・・・・・・・おれの『銀の戦車(シルバーチャリオッツ)』は剣で切りつけるスタンド!力でおれの体重をひっぱるのは得意じゃあねえ・・・ぜ」
ポルナレフは絶望の表情を見せる
ググ
その時、円の外側の溝からイギーが血だらけの体で起き上がる
ドグドグ
まだ出血が止まらない様子で震えながら立ち上がるイギー
ズズズズ
そしてその背後には見るも痛々しいほどのダメージを受けたボロボロの砂のスタンド
ズズズ
半透明なスタンドは今にも消えそうな姿
「このズダボロがッ!じっとしてろ バカ・・・・・・・おめえはそれ以上動いたりスタンドパワーを使ったら 折れた骨が肺にくい込んでまちがいなく死ぬぜ!砂の中に隠れて死んだふりしてろッ!」
イギーを指さし警告するポルナレフ
ズン
イギーは再び倒れる
グググ ビグ
しかしイギーは再び足を踏ん張って立ち上がろうとする
ズリズリ
ガボッ!
血だらけの体で・・・口から血を吐きながら
「おい」
ポルナレフは驚愕する
「なにを気どってんだバカ!てめーカッコよくおれを助けようとしておれもろとも死ぬ気かッ!」
ポルナレフはもうすぐそこまでヴァニラ・アイスのスタンドが自分の周りを回っているがイギーに向って言う
「カッコよくオメーを助けるのはこのオレだぜ!おめーは生き残ってこいつのことをジョースターさん達に教えろ!こいつを倒すことが大切なんだッ!DIOを倒すことが大切なんだ アヴドゥルはおれを助けたが おめーはおれを助けるな!みんな死んじまったらおしまいだからなッ!」
イギーを諭すポルナレフ
ドグオォォオ
グルグルと周りを回るヴァニラ・アイスのスタンドはますます円周を小さくしていく
ビグビグ
痙攣しながらも立ち上がろうとするイギー
そのスタンドは形を成さず、砂の山のようになっている
ゴオーッ
ポルナレフの耳をかすめるヴァニラ・アイスのスタンド
片目だけ開いてポルナレフを見ているイギー
「チッ!あと1回転でここに突っ込んでくる 答えは3だ・・・・・・現実はあまくねーぜ」
悔しげなポルナレフの表情が穏やかになっていく
「やつの執念の・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ポルナレフの表情
「勝ちってとこか」
ゴオオオォオ
向ってくるヴァニラ・アイスのスタンド
それを見ているイギーの目
グオオオォオオォ
観念したように座っているポルナレフ
「あばよ イギー」
ポルナレフは指を2本顔の前に出してイギーに別れを告げた
イギーの怒りの表情
ガオーン
ヴァニラ・アイスのスタンドが何かを削った音
土ぼこりが舞い上がる
その中に飛び散っているのはポルナレフの割れたハート形のピアス
悔しげな表情のイギー
チャリーン
床に落ちるピアス
ドギャルルルルル
今まで渦巻きの軌跡を描いていたヴァニラ・アイスのスタンドは勝利を喜んで踊るようにぐるぐると回転して飛び上がる
ドコォーッ
床近くに飛び込んで留まるヴァニラ・アイスのスタンド
ボッ!
部屋には床がえぐられた跡がぐるぐると渦巻きを描くようについている
ブォォオオオオオ
丸い穴の中から人影が現れる
それはスタンドから出て来たヴァニラ・アイスの姿
ヴァニラ・アイスは顔を上げる
ハアハアハアハア
口から血を流し荒い息遣いをしながらもすっくと立って虚空を睨んでいるヴァニラ・アイス
ボタボタボタボタ
ヴァニラ・アイスの足元に落ちる血
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
溝の中で砂に隠れてそれを見ているイギー
イギーの悔しそうな顔
「ポルナレフ・・・・・・この血はおまえの手柄ではない・・・アヴドゥルの手柄だ ハアハアハアハアハアハアハアハア」
ボドボドボド
よろよろと血がほとばしる体で歩きながらヴァニラ・アイスは言う
「あの時わたしはアヴドゥルとおまえを同時に消し去るつもりでいたが アヴドゥルのやつはおまえを突き飛ばした あの時のアヴドゥルの状況なら 反射的に自分の身を守ろうとするのが当然なのにだ・・・・・・そのことがまねいた手柄だ・・・・・・・しかし 傷は負ったが わたしが死ぬにはまだ時間がかかる・・・・・」
怒りの表情で震えるヴァニラ・アイス
「ジョースターども 3人をこれから殺るッ!必ず仕止めてくれよう」
その時、ヴァニラ・アイスの目の前に血が滴り落ちてくる
ポタポタ
ボタボタ
ヴァニラ・アイスのものでは無いその血は・・・
「!」
ハッとするヴァニラ・アイス
その頭上にはイギーのスタンド『ザ・フール』に抱え上げられたポルナレフの姿が!
「イギー スタンドを使うなとあれほど言ったのに・・・・・・カッコつけやがって」
つぶやくポルナレフ
「ガ・・・ガハッ」
血を吐くイギー
バン
「あれほど言ったのに・・・・・・・」
ポルナレフは泣いている
「ポルナレフ!」
叫ぶヴァニラ・アイス
ピクッピクッ
「ニヤリ」
痙攣しながらも笑うイギー
ドシャアッ
ガクッ
「グッ」
次の瞬間、イギーは力尽きて崩れる
ズザンバァッ
「!!」
同時にポルナレフを抱えていたイギーのスタンドが砂に戻ってポルナレフは放り出される
「イッ」
ゴオアッ
スタンドを出し叫ぶポルナレフ
「イギィーイイイイ------!!」
「ぬううううううう!!」
ドドドドドドド
ヴァニラ・アイスもスタンドを出す
ガシッ
しかしチャリオッツは素早くヴァニラ・アイスの首をつかむ
ドカァ
そして剣をその額に突き刺す
「のろいぜ ヴァニラ・アイス」
バキバキ
ヴァニラ・アイスの目と目の間に突き立てられたチャリオッツの剣
ポルナレフは言う
「そしておめーの言うとおりだ・・・・・おれには悲しい友情運があるぜ 助けるはずのイギーに助けてもらったぜ・・・・・・」
穏やかな、しかし悲しそうな表情のポルナレフ


←TO BE CONTINUED

(つづく)


イギイイイィィイイイイイイ!!!!!!!!!
ああ、アヴドゥルだけでなくイギーまでポルナレフをかばって死ぬなんて
う、美しすぎますッ!
なんであんな生意気でなついているどころか、ポルナレフに敵対していたようなワンコが
ここまで献身的(?)な事をしてくれたのはなぜ?
実は孤高の野良犬の王と言えど
やっぱし「イヌ」の本能として、人間に仕え、尽したかったのでは無いか
・・・なワケ無いですよね。犬が人間に従うのは、人間を「リーダー」と認めた上でのこと。
最近では溺愛されて「自分がリーダー」と勘違いした犬が
飼い主の言う事を聞かなかったり子供を襲ったりしているらしいですが・・・
じゃあなぜポルナレフを命がけで助けたの?
何故でしょう・・・自分の死期を悟り、ここで逃げ延びてもどうせヴァニラ・アイスにしつこく追われて殺されるとわかっていたからでしょうか
それとも、ペットショップに酷い目に遭った因縁で、DIOに対しても憎しみを感じるようになって
そのDIOを倒すというジョセフたちの目的に共感してきたから、ポルナレフにそれを託したかったとか?
いや、やはりイヤイヤだったとは言え、旅の中でジョースター一行に友情を感じていたから・・・かも知れませんが
ともかく犬の心は誰にもわかりません。何も言わずに死んでいったイギー。
最後に「ニヤリ」と笑った心境はきっと、やるだけやってカッコ良く死ねた、その満足感だったのでしょうねえ。
最初ペットショップと関わりたくないばかりに、アホのフリして逃れようとしていたイギーと同じ犬とは思えません。

ところで承太郎たちは今回チラっと出てきましたが、イギーたちを助けるのには間に合いませんでしたね。
せめてこの後のポルナレフのピンチには駆けつけて欲しいものですが、
この手ごわいヴァニラ・アイス相手にどうやって戦えばいいのでしょう
たとえ4対1であったとしても。
それにポルナレフのケガは、これから一緒に戦えるレベルじゃあありませんよね
ジョセフが駆けつけたとしても、一時的に波紋で痛みを抑える程度しか出来そうもありません。
あれ?波紋って1部の頃には治癒能力も有ったはずなんだけど・・・
切り落とされた指が生えてくる?まさか・・・ね。

さて今度こそヴァニラ・アイスの眉間に剣を深々と突き刺したポルナレフ
これで死ななかったら殺せる気がしません。
なんせ首をチョン斬った状態から復活したんですからねえ・・・もしかしてゾンビ?
八つ裂きにして動けなくするしか無いんでしょうか
えぐいなあ〜

それでは詳しいツッコミは明日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!


ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。



[PR]当たる!無料占いで運命鑑定:プロの占い師による本格運命鑑定が無料で