これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。

DIOの世界 その10

扉絵はカイロの路上で対峙するDIOと承太郎
グワシャアァ
その背後でナイフを受けて吹っ飛び倒れるジョセフ
「きゃあああああ」
ズンズンズン
DIOはものすごい勢いで承太郎に接近してくる
「うげっ がげっ!がげっ!」
鼻をライターで焼いてしまった婦人が鼻水をたらして熱がっている
「うぎゃあああああすっ」
頬にフォークが刺さった女が悲鳴を上げる
「ゲッ!」
女のフォークを突き刺してしまった男が驚く
ヒクヒク
DIOに突き飛ばされ倒れて後頭部を打った男が気絶している
「?」
「?」
一瞬にしてそうなった事を不思議そうに見ながら口に食べ物を運んでいる3人
それぞれ自分が食べたり飲んだりしているのがバラバラになった猫の一部だということに気づいていない
「うが・・・あ・・・ああう」
胸にナイフを刺されて血を吹き出し苦しむジョセフ
バーン
「・・・・・・・・・・じじい・・・・・・・」
つぶやく承太郎
ズシァアア
向かい合う承太郎とDIOの背後で仰向けに倒れる
ジョセフは倒れながらもかろうじて指先を動かして何かを伝えようとする
「に・・・・・・・・・・逃げ・・・ろ 承・・・太郎 や・・・やつに・・・・・・・・・・近づ・・・くな・・・ 間・・・間合い・・・を とれ・・・」
苦しみながらもなんとか言葉を発するジョセフ
「距離を・・・・・・・・・・はなれろ・・・・・・・・・・はなれるんじゃ・・・・・・・・・・」
口から血を流しながら伝えるジョセフ
「かなわ・・・・・・・・・・ない」
ジョセフの指先にかろうじて現れたイバラのスタンドと一瞬流れる波紋
クッ
しかしジョセフはそれで力尽きて動かなくなる
バァァーン
ザッ ザッ
ジョセフを背に迫り来るDIO
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っている承太郎
ググググ
伏せていた目を上げる承太郎
「花京院のやつも・・・すでに始末してやったぞ・・・・・・・・・・」
DIOは嬉しそうに言う
「ポルナレフは どこぞの潜んでいるな・・・・・・・・・・フン・・・どうでもいいがな 承太郎 次はおまえだ・・・・・・」
ドドドドドドドド
ピクピクピク
承太郎の目の下が痙攣する
「やろう」
ザン
一歩踏み出す承太郎
「DIO」
ズン
承太郎はDIOに近づく
ズン
DIOをにらむ承太郎
「ほう・・・向かってくるのか・・・・・・・・・・逃げずにこのDIOに近づいてくるのか・・・・・・・・・・・・・せっかく祖父のジョセフがわたしの『世界(ザ・ワールド)』の正体を試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分で教えてくれたというのに・・・・・・・・・・」
DIOは言う
「近づかなきゃてめーをブチのめせないんだな・・・・・・・・・・・・・」
ドドドドドドドド
承太郎が言う
「ほほお〜〜〜〜っ では十分近づくがよい」
ドドドドドドドド
DIOの背後に世界(ザ・ワールド)が出ている
ドドドドドドドド
互いに近づくDIOと承太郎
「オラアッ」
スター・プラチナが出てパンチを繰り出す
ガオッ
バシィッ!
その時!世界(ザ・ワールド)のキックがスター・プラチナの足に当たる
「グッ!」
うめく承太郎
ボコン!
地面が丸くへこみスター・プラチナが消える
承太郎は自分の足を見る
ビリィッ
バ!
承太郎のズボンが千切れるように破れる
ヨロリ
「・・・・・・・・・・」
よろける承太郎
「ノロい ノロい 『世界(ザ・ワールド)』は最強のスタンド・・・・・・・・・・時間を止めずとも スピードとパワーとでおまえの『スター・プラチナ』より上なのだ」
腕組みしたまま指を一本たてて得意げにDIOが言う
「おれの『スター・プラチナ』と同じタイプのスタンドだな・・・・・・・・・・遠距離には行けないが・・・・・・・・・・『パワー』と精密な動きができる・・・』」
承太郎が言う
「きさまより どのぐらい『世界(ザ・ワールド)』のスタンドパワーが強いか ちょいとためしてみたかった ま ためすほどでもなかったようだが」
目を伏せて得意そうに言うDIO
「ためすっていうのは キズにもならねえ なでるだけのことを言うのか? 2万円もしたズボンはやぶれたがよ」
承太郎は言う
「どうしてジョースター家というのは こう負けず嫌いなのだ?」
DIOが言う
「フン くだらん挑発にのってやって・・・もうちょっとだけためしてやるか・・・」
両手をやれやれというように上げて言うDIO
「フン!フン!」
世界(ザ・ワールド)が両手を突き出してパンチを繰り出す
ドン ドン
ドオン
ドオン
「ぬう・・・う」
腕でパンチを防御しながらも押されて下がるスター・プラチナ
ズドドド
スター・プラチナは飛び上がって両足で世界(ザ・ワールド)をキックするが世界(ザ・ワールド)は飛んで避け
代わりに空振ったスター・プラチナはそばにあった標識を蹴る
ベギィン!
飛び上がったDIO
折れた標識
「フン!」
ガオン
飛び上がった世界(ザ・ワールド)は斜め後ろからスター・プラチナの後頭部を手刀で狙う
グワシ
それをヒジで受けるスター・プラチナ
ビリビリ
しびれる世界(ザ・ワールド)の手
「オラア」
ゴオン
パンチを繰り出すスター・プラチナ
ゴオン
ビッ
パンチは世界(ザ・ワールド)の顔をかする
「ぬうう・・・・・・・・・・」
プッ
DIOの頬がわずかに裂け血が出る
「オラオラオラオラオラオラオラ」
ドンドンドンドン
連打を繰り出すスター・プラチナ
ババッ
「フン!フン!」
世界(ザ・ワールド)もパンチを繰り出す
ガーン
ガーン
二つの拳がそれぞれぶつかり合う
「突き(ラッシュ)の速さ比べか・・・」
ドドドドドドドド
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
怒涛の連打を繰り出すDIO
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
ガンガンガンガンガンガンガンガン

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
拳がいくつもいくつも繰り出され互いに突き合う
ガンガン
浮く承太郎の足
ガンガンガン
DIOの足も浮く
ガンガンガンガンガンガン
浮き上がった二人の間で火花を散らしながらぶつかり合うスタンドたちの拳
ドシュッ!
スター・プラチナの拳を避け世界(ザ・ワールド)の拳がスター・プラチナの顔に飛んでいく
ビシッ
「!」
スター・プラチナの頬に世界(ザ・ワールド)のパンチが当たる
ブシューッ
顔から血を吹き出しグラリとなる承太郎
しかし表情ハクールなまま
「フフフ やはり我が『世界(ザ・ワールド)』の方がカワー 精密さともに上だ! もうわかった・・・満足だ・・・ここらで遊びのサービス時間は終りだ・・・承太郎 一気にとどめを刺してくれる」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
DIOが言う
グググ
「おおおおおおおおおおおお」
承太郎の表情が血気を帯びてくる
「100年前の因縁があるだけに ジョースターの血縁の者だけは手かげんせずに一気に殺すと決めていた とどめを刺すのはやはり『世界(ザ・ワールド)』の真の能力ッ!」
叫ぶDIO
ドドドドドドドド
『世界(ザ・ワールド)』ッ!時よ止まれ!」

両手を広げ叫ぶDIO
「オラオラオラオラオラオラ」
ドドドドドドドド
まだラッシュで応戦しているスター・プラチナ
ドォーンしかし次の瞬間DIOと世界(ザ・ワールド)以外の全てが白黒反転し時間が止まる
ラッシュを繰り出すポーズで止まっているスター・プラチナの背後で静止している承太郎
その襟についている鎖は跳ね上がったまま空中で静止している
空中に止まっているDIO
「これで・・・・・ジョースターの血統もようやく と切れてしまうというわけだな」
止まっている承太郎に向かってDIOが言う
「我が運命にあらわれた天敵どもよ さらばだ」
そう言って手刀を振り上げるDIO
グオオ
ピクッ
その時!静止しているはずの承太郎の右手の指先がわずかに動いた!
「!!」
ハッとするDIO
しかし承太郎は完全に静止していてまばたきさえしない
確かに動いたように見えた指先を再び凝視するDIO
ピクピク
するとまた承太郎の指先はわずかだが動いた!
「なッ!」
ババッ
あわてて承太郎のそばから飛び下がるDIO
「な なにィ〜〜〜〜 いま・・・動いたぞ・・・こいつ・・・バカなッ!・・・・・・・・・・こいつの指が動いたぞ!ま まさか」
承太郎を指差し一人で叫ぶ止まった時間の中のDIO
承太郎の表情は固まったまま
「まさか!」
『同じタイプ』・・・・・・・・・・同じタイプのスタンド・・・・・・・・・・
さっき承太郎が言った言葉がDIOの頭をよぎる
ドオオン





←TO BE CONTINUED

(つづく)


逆転!逆転!また逆転!!
いえ、完全に優位に立っていたDIOの初めての形勢逆転ですが
完全に静止して自分の天下だと思っていた世界(ザ・ワールド)の中での承太郎の『動き』!
殴り返されたならいざ知らず、こんなわずかな動きなんかお構いなしに
一気にとどめを刺してしまうことも出来そうなのに・・・
しかしジョナサンとの死闘を経験しているDIOはおそろしくジョースター家の者に対して警戒をしているのでしょうね
自分の首をはね、生命の危険にさらした男ジョナサン!
その血縁にして6代も後で、血は16分の1に薄まっているというのにこのビビりっぷり。
命がけで世界(ザ・ワールド)の秘密を伝えたジョセフの「逃げろ」という願いが無視されたような承太郎の行動ですが
それにはそれだけの『勝算』があっての事なのでしょうか?
クールで心の中を見せない表情の承太郎が、あらわに怒っている場面ですが
それでもDIOの心をかき乱す『心理作戦』は健在のようです。
世界(ザ・ワールド)の能力を見せつけられても、目の前で花京院や祖父を殺されても
臆することなく「服が破れただけ」と言ってのける承太郎。
さすが主人公、強気なのはハッタリだけじゃあ無さそうです。

しかし猫バーガーや猫ジュース、知らずに食べちゃっててコワイですねえ〜
昨日友人とビアガーデンに行ったんですが
彼女は枝豆を必ずさやから手の上に出してから食べるんですよ。
うっかり虫食っていたのを食べてしまってトラウマになったからそうするようになったのでしょうが
確かに原材料、輸入国、賞味期限にいたるまで
食の安全が危ぶまれる昨今、店頭で作ったハンバーガーと言えど安心出来ませんねえ
猫はともかくミミズーガーは結構おいしいらしいですが・・・

さて、承太郎の『動き』は時を止める能力を取得したと言うことなのか!?
DIOはどうやって承太郎にとどめを刺そうとするのか?
また、隠れているはずのポルナレフの動向は!?
まさに佳境に入ったジョジョ3部、次回からは最終巻です。

それでは詳しいツッコミは明後日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!


ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。



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