
これは、昔のジョジョをノベライズしてツッコミや感想を書いたコーナーです。
DIOの世界 その4
「だれか今・・・ふたを開けていたはずのヌケサクが棺桶に入った瞬間-----いや入れられた瞬間を見た者がいるか?」
ドドドドドドド
切断されたヌケサクが入った棺を前におののく4人
「い・・・いや 見えなかった しっかり見ていたが気がついた時はすでに中に入っていた!」
ポルナレフが叫ぶ
承太郎は黙っている
「ポルナレフのいうとおりだ これは超高速だとか錯覚だとかでは・・・決してない」
花京院が言う
「やばい!」
承太郎がビクッとする
シュゴオォォオオオ
「なにか!」
承太郎の足元に迫る何か
ゴオォォオ
「やばいぜッ!」
ドオオオオオォオ
承太郎の足アップ
ピッキィーン
承太郎の横顔
ジョセフの視線
「!」
花京院の横顔
ポルナレフの表情
「逃げろ----ッ!!」
ダ
一斉に窓の方に駆ける3人だがポルナレフだけはまだ部屋の中を見ている
「く!」
悔しそうに叫ぶポルナレフ
「くっそお--------ッ」
シルシル
「なにしているポルナレフッ!」
ジョセフのイバラが逃げようとしないポルナレフの首や手に巻きつき連れ出そうとする
ドッバァアアン
窓を突き破り飛び出す4人
「ちくしょう------ッ!!」
ポルナレフはジョセフのイバラに引っぱられて無理に連れ出された
「わしも感じたぞ承太郎 凄まじい殺気ってやつだッ!」
宙を飛びながらジョセフが言う
「ケツの穴にツララを突っ込まれた気分だ・・・ 今・・・あのままあそこにいたなら 確実に一人ずつやられていた!!」
ジョセフが叫ぶ
「いったい何だったのだ 今のは? 初めて出会うスタンドのタイプだ!実際見てはいないが今まで出会った どのスタンドをも越えている凄味を感じたッ!エンジン音だけ聞いてブルドーザーだと認識できるようにわかった!」
花京院が言う
ドキューゥゥゥン
そして宙に浮かんだ4人はそれぞれのスタンドを出す
バシ ガシ ガシ ガシ
そしてそれぞれのスタンドで館の壁につかまって落下を止める
ドオオオオオオ
高いところから見渡すカイロの風景
建物の中に消えていく夕日
「まずい・・・・・・・・・・・・・・・・・・!実にまずい!太陽がほとんどみえなくなっている!」
ジョセフが夕日を見ながら言う
「ヤツの時間がきてしまった」
花京院が言う
承太郎は黙っている
「まさか・・・ジョースターさん このまま・・・あしたの日の出まで 一時退却ってことはねえだろうな・・・・・・」
ポルナレフが言う
「いっておくがジョースターさんッ!おれはこのままおめおめと逃げ出すことはしねーからなッ!」
汗だくでジョセフに向ってすごむポルナレフ
「ぼくもポルナレフと同じ気持ちです」
花京院が言う
苦悩するジョセフの表情
「わしだっておまえらと同じ気持ちだ しかし状況が変わった!やつのスタンド『世界(ザ・ワールド)』に出会ったのにどんな能力なのかカケラも見えない・・・・・『山を登る時 ルートもわからん!頂上がどこにあるかもわからんでは遭難は確実なんじゃ!』」確実!そう コーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!」
必死に説得するジョセフ
「DIOはこれから必ずわしらを追ってくるッ!日の出前に仕止めようとするのじゃろう!その間に 必ずヤツのスタンドの正体をあばくチャンスがあるッ!そのチャンスを待つんじゃッ!」
ジョセフは力強く叫ぶ
「いやだッ!おれは逃げることはできねぇッ!アヴドゥルとイギーはおれのために死んだッ!」
ジョセフに反論するポルナレフ
「ジョースターさん あんたを尊敬しているが逃げるって案だけは従えないッ!なんのためにここまできたんだ!?卑怯な手も使おう 地獄に落ちることもしよう だが逃げるってことだけは・・・」
そう言ってポルナレフは叫びながら駆け出す
「しねーぜッ!」
バッ
「待てェ-----ッポルナレフッ!」
叫ぶジョセフ
「じじい 止めても無駄だぜ」
承太郎が言う
「承太郎 君の意見を聞こうッ!」
花京院が叫ぶ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
承太郎はしばらく何も言わず考えている
「『ポルナレフは追いながらヤツと闘う』・・・・・・『おれたちは逃げながらヤツと闘う』つまり」
承太郎は右手と左手の指を2本ずつ出して向かい合わせる
「ハサミ討ちの形になるな・・・」
承太郎の言葉にハッとするジョセフ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
花京院もハッとする
ドオオン
カイロの夜の町
パアーッ パアー パパァ パー
行きかう人々と車
「おい君 このトラックを買いたい 売ってくれ・・・!」
ジョセフはトラックに寄って行って交渉する
「に・・・にゃんだとおおお この野郎ッ!」
運転手は怒っている
「ウヘホ!こんなにくれるのォ?ラ・・・ラ・・・ラッキー!」
渡された札束に仰天する運転手
ジョセフはトラックに乗り込む
「早く乗れッ!」
バッ
バ!
乗り込む承太郎と花京院
そしてトラックは夜の町を走る
バダム バダム
ブロオオオ
ドドドドドド
高い塔の上に登ってカイロの町を見下ろすDIO
ドドドドド
DIOは走っていくトラックを見ている
ドドドド
「フン」
シュン!
塔から飛び降りるDIO
その塔の下の植え込みの陰にはポルナレフが忍んでいる
「出てきたなDIOッ!日の出まで逃げるだと?ケッ!ジョースターさんッ!見そこなったぜッ!」
一人でブツブツ言っているポルナレフ
「承太郎!花京院!てめーらもだッ!ひとりでやってやる!DIOのスタンドの正体がわからねーなら わからねーなりにいくらでもやっつける方法はあるぜ 暗殺だッ!」
いきり立ちいらだった様子で叫ぶポルナレフの横顔
「早まるなよ ポルナレフッ!」
グッ
ポルナレフの肩をつかむ腕
!
「おれはおめーのような感情タイプの野郎はほっとけと言ったんだがな・・・・・じじいと花京院がどうしてもくっついてやれっていうんでな・・・・・きてやったぜ」
承太郎が言う
「承太郎・・・・・!」
嬉しそうに輝くポルナレフの顔
「やれやれだぜ」
ニヤリと笑う承太郎
「いくぜ!DIOのやつはじじい達を追って行った・・・・・」
夜の空と下から見上げた塔
ドドドドドド
夜道を歩くDIO
ドドドドド
夜のカイロの町
たくさんの街頭をバックに歩道に立つDIO
パー パパア パパパー
クラクションの音がうるさい
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
人ごみの中、マント姿で歩くDIO
パーブオオ
ブアーッ
車道は車が疾走している
「自動車か・・・」
DIOがつぶやく
ブローッ
「なかなかのパワーとスピードだ このDIOが生まれた時代は馬車しか走っていなかった」
ブオオ
バーッ
歩道を歩きながらDIOがつぶやく
DIOの前に停まっている一台の高級車
「おい きさま・・・なにさわってんだよ」
グイ!
DIOがその車に触れようとするのを制止するガタイのいい背広姿の男
「この車にベタベタ指紋つけんじゃあねーぜッ!誰の車だと思ってんだ ウィルソン・フィリップス上院議員様のもんだぞ!目ん玉からゲロはきてーのか!」
すごむ男
グッ
DIOはその男が肩にかけた手をつかむ
バギバギバギボギ
そして一瞬で腕をねじり上げ折る
「オ」
お・・・
ものすごい形相で鼻水を垂らし驚く男
「おおお おがあ・・・ぢゃ・・・・・・ん」
グシャグシャに折れ曲がった自分の腕を見て悲鳴も出ない男
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ガチャ!
DIOは黙って車のドアを開ける
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
車の後部座席には身なりのいい紳士が座っている
バダム
そこに入り込んで座るDIO
「こえこれ・・・若いお方というものは血気がさかんすぎていかんことだのぅ フッフッフッ」
嫣然と笑っているウィルソン・フィリップス上院議員
スッ
DIOはそのウィルソン・フィリップス上院議員の口の中に手を突っこみ前歯をつかむ
ベギン
そして前歯を指で折り取る
「ブツブツ言ってないで前座席へ行け 運転してもらおう・・・・・!」
静かに言うDIO
「おげぇぇぁぁぁ〜〜〜〜〜っ」
悲鳴を上げるウィルソン・フィリップス上院議員
←TO BE CONTINUED
(つづく)
とうとう夜になり町に飛び出すDIO!
今までお外に出たことが無かったんでしょうかこの箱入り息子は。
たった一人になってもマイペース&オレ様なDIO様の態度ですが
一般人には「ちょっと変わった格好をしてイキがっている若造」にしか見えませんよねえ
危険な危険な吸血鬼だというのに!
これから世界を手中に収めてしまおうという存在だというのに!
柱の男たちとDIOの違うところですねこれが。
スタンド使いたちがあれほど恐れ敬っていたDIOも街に出ればただのチンピラ。
さあ、これからDIOの世界が展開するわけですが・・・笑ってられませんねウィルソン・フィリップス上院議員。
ポルナレフはあくまですぐに決着を付けようとあせっていました。
なんか2部でのワムウたちのいる家を襲撃するシーザーを思い出すような無鉄砲さですが
あの場に居たんですよねジョセフは。
それだけに、感情的になって無計画に攻撃をしかける危険さを知っているわけです。
言ってもきかないポルナレフには折れるしかないという事で、承太郎はハサミ打ち作戦を考えました。
この「承太郎!キミの意見を聞こう」という花京院のセリフが好きです。
普段は物静かで主張しない承太郎。
いつも指示や作戦は年長のジョセフなのですが
花京院はひそかに承太郎の判断力と統率性を見抜いていたということです。
そして嬉しそうなポルナレフの顔。
ワガママが通ってゴキゲンなやんちゃ坊主みたいですが、この作戦が吉と出るか凶と出るか・・・
私は夜闘うのは非常に不利だと心配します。
「安全地帯」の無いオニゴッコのようです。
しかし翌朝を待とうということになっても、かえってDIOに探しまくられ追いかけられるだけで
一晩中逃げまどって疲れてしまうだけの気がしますが・・・
なんせジョースターの血が引き合って、隠れようにも隠れられないお互いですから。
さて、この組み合わせ・・・直情型ポルナレフ&沈着冷静承太郎はナイス組み合わせかも知れませんが
対するのが花京院とジョセフではスタンドパワーの点でちょっとバランスが悪い気がします。
ここは花京院&承太郎の息のあったコンビと
はやるポルナレフを抑えるジョセフの組み合わせで行った方が良かったのでは・・・
はさみうちということは、追いかけてくるDIOを後ろから不意打ちということですが
やっぱし承太郎の血もDIOに感知されてしまうんで
前にジョセフ&承太郎のエサを置いて、後ろから近づくのは血のつながりの無い花京院&ポルナレフでも良かったかも?
さあ、いよいよ最終決戦の火蓋が落とされましたよ。
それでは詳しいツッコミは明後日の『勝手にギアッチョ』でやります。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!
ウルトラジャンプにはアンケートはありません。
が、プレゼント応募券に書く項目にはしっかり『面白かった作品』の項目が。
というわけでプレゼントが欲しくても欲しくなくても毎号出して『スティール・ボール・ラン』を応援することにします。